IADLハノイ大会&ラオスツアーを終えて(国際民主法律家協会)

KokusaiTourist2009-06-18

                  添乗員 大村圭子

 この度はお世話になりありがとうございました。ベトナムラオスとも日本よりも10度以上も気温が高く、両国とも平均気温を上回る連日の猛暑の中の旅となりました。   上写真は分科会の模様
マイディーン国際会議場は新しくセキュリティーも厳しく世界の来賓を迎え入れるために準備万端でした。日本からの出席はおおよそ70名と他国を大きく引き離し、レポートの数や分科会での発表など素晴らしい活躍でした。参加者の皆様のいくつかの発表を見ることができ、堂々と発言されている姿に大きな存在感を感じました。下の写真はIADLハノイ大会会場

 9条世界キャンペーンをヨーロッパでの展開を初めとして、この間同行させていただいた中国、シンガポール、マレーシア、ブラジルでも地道にコツコツと積み上げてきた成果が今回のIADL大会での9条の位置づけではっきりと確認できたことも大変嬉しく思います。
 今回は越日友好協会の会長(現役の国会議員もされている)のカイ氏にお会いする機会とハノイ観光庁への訪問に同行させて頂いたこともとても貴重な体験でした。人が人に直接訴えるという1つの行動が未知の様々な交流を生み出していく原点であることをあらためて認識しました。
                               写真はラオスの民族舞踊
ハノイの町はバイクが増え、洒落たレストランやお店もずいぶんと増えました。平均収入の20倍近い額にあたるホンダのバイクが憧れの一品であるというガイドの話など、この先どんな国になっていくのかなと日本のことはさておき漠然とした思いでラオスへ向かいました。
 ラオスの首都ビエンチャンメコン川の対岸はすぐタイです。大きな目抜き通りにパトゥーサイ(凱旋門)があり上まで登ると町が一望できます。壁面の薄浅彫りや塔と蛇腹の装飾が典型的なラオス様式の外観に比べ登るまでの内装が余りにも簡素で暗いと思っていたら未だ完成をしていないそうです。
左写真はルアンパパーンの朝市

 ビエンチャンのシンボル『タートルアン』凱旋門からほど近く、黄金色の仏塔では熱心な御参りをする人の姿がありました。仏像の顔は日本のものとは違い、目が下を向いていて何ともいえない表情でインドから日本へ渡ってくる間のアジア諸国ではその国々で仏像の面相も色々違うのだろうと思いました。仏教、ヒンズー教、神話、図像学をすべて混ぜ合わせて作られたというブッダ・パークは本当に変わった所でしたが、仏像の屋根まで上がったときは何とも気持ちが良かったです。
 不思議とラオスにいる間は時計を見る回数が極端に減り、澄んだ青空、太陽や風といった自然の中で数カ国に渡って流れるメコン川を背景にゆっくりと時間が流れているような気分になります。その夜ラオス大学の教授プーペットさんからラオスの現状を話して頂きました。ラオスの目標が最貧国からの脱出だと言われていましたが、何を基準に最貧国とするのかが疑問に思います。
左写真はルアンパパーンの王族の霊柩車

 自然が豊かで自給率も高く信仰心が強く自殺者などない、確かに教育が全ての人にはいき渡ってはいないようですが人が生きていく力はしっかりと身に着けているように思います。少数民族の暮らしも都会で住む人々も違う部族でも協調、尊重し協力し合いながら社会を形成していて国際社会が学ぶこともあるのではないかとさえ思えます。
 古都ルアンパバーンへは60席しかない小さなプロペラ機での移動です。豊かな緑とメコンの流れを眼下にわずか50分のフライト。町は小さく大型バスでの移動が出来ず3台に分かれました。こじんまりとした町並みですがたび重なる戦乱や革命の波を乗り越え500年以上の歳月を経た寺院ワットシェントーンやフランス植民地統治時代に建てられた王宮(現在は王宮博物館)など見所がぎゅっと集まった街全体が世界遺産に指定されています。
 朝市ではあらゆるものが売られています。様々な野菜はもちろん、大トカゲ、のねずみ?、刃物、生肉を解体しながら切り身にしていたり、羽をきれいに取られ丸裸の鶏など等・・この新鮮な食材がレストランで調理され私たちの胃袋を満たしてくれているのですね。もう一日、何もしない日があってもルアンパバーンならいいかなと思いました。
 振り返るとあっという間に感じますが、一つ一つを思い出していくとたくさんの出会いと交流また世界を舞台に日本の現状を発信した8日間を皆様と共に過ごすことができ本当に嬉しく思います。どうもありがとうございました。