IADLハノイ大会現地速報

KokusaiTourist2009-06-27

日本国際法律家協会http://homepage3.nifty.com/jalisa/(JALISA)事務局長の笹本弁護士から現地発信されたレポートをご了解の上、下記に転載させていただきます。


現在日本代表団約70人とともにハノイのIADL(国際民主法律家協会)大会に来ています。公式発表では、34カ国、400人の参加(海外215人)です。
6月6日は、開会全体会でした。ベトナム大統領のスピーチやIADL会長のスピーチ、それに各国代表のスピーチの一日でした。IADL会長のスピーチの中では、パキスタンやフィリピンの法律家などに対する人権弾圧に対して反対していくことのほか、日本の9条を守る闘いへの支援、各国に9条を取り入れていこうなどが強調されました。
松井繁明日本代表団団長(自由法曹団団長)は、ベトナム枯葉剤被害者の支援活動への連帯の他、9条世界会議などのことにも触れたあいさつをしました。
 6月7日は分科会の1日目、日本の参加者の多くは、平和の分科会に出ました。テーマは、国連憲章国際法問題、平和的生存権問題、グローバル9条キャンペーンをめぐる運動の問題、ソマリア海賊対策、核兵器の廃絶の課題、米軍基地再編・撤去のテーマ、自決権問題、アジアの平和をめぐる問題など盛り沢山の内容でした。

グローバル9条キャンペーンのテーマでは、キャンペーンの意義とともに、現実的な可能性の問題が議論され、いくつかの議論が取り交わされました。アジアの平和の問題では、北朝鮮の代表が日米の敵視政策の問題点や、北から先制することはあり得ないことなど、印象的な発言をしました。日米のミサイル防衛の問題点など共通の基盤もあり、民間での数少ない北朝鮮との関係を築いていく上で非常に貴重な意見交換ができました。
平和の分科会では、日本とベトナムの参加者が比較的多かったですが、その他に枯葉剤被害者の告発のビデオを参加者で鑑賞する時間もありました。

日本からの参加者は、全体会と分科会を通して、感銘と刺激を受けたという感想が多かったです。
6月7日(日)のしんぶん赤旗の国際面にも記事が載っていますのでご覧ください。
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弁護士 笹 本  潤

(写真は添乗員大村 圭子提供)