アンコールワット

カンボジア紀行 そのⅢ(A.TANIOKA)
2009年4月10日(金)〜4月14日(火)
4/12(日)3日目
まだ薄暗い早朝5時30分ロビーに集合し、アンコールワットの朝日鑑賞に出掛けた。たくさんの観光客がベストポジションで写真に収めようとして、遺跡に上って構えている。しらじらと明けてくる空を見上げ、じっと待つこと30分ほどで寺院の屋根越しに太陽が昇ってきた。シャッターを押すたびに空の色が違い、青、紫、オレンジ、黄色など時間を追うごとに変わっていく。日本で見る初日の出では味わったことの無い幻想的な朝日だった。

 ホテルに戻り朝食をとる。このホテルの朝食は充実していて、オムレツのオーダーはもちろん、ワッフルも目の前で焼いてくれる。腹ごなしにホテルの近隣を散策。大通りを歩いているとバイクタクシーが声を掛けてくる。首を横に振りながら、地元の人が訪れる市場へ。ちょうどカンボジアのお正月前に訪れたので、カラフルな星型のお正月飾りや新年を祝う準備なのだろう美容院とは言いがたい板塀に鏡が張られた質素な店先で毛染めやパーマをしている人を見た。
 市場前にあるコンビニでは、菓子やラーメン、日用雑貨があるのだが、どれも輸入品らしく中国語や英語表記がされている。カンボジアで大量生産出来る品物や工場がまだまだ少ないことを感じた。
 今日は、郊外の遺跡見学。車で約2時間、いろんな村を通り抜け水中遺跡「クバールスピアン」へ到着。ここからは山道を登っていく。カンボジアの厳しい日差しの中、平たんな道だけではなく、大きな岩を這い上がり頂上へ向かう。昨日のプノンバケンでも大変な思いをしたので、通常40分と言われる道をゆっくりと休憩しながら一時間以上もかけて辿りついた。
 砂岩の川底や川岸に彫られた神々の彫刻があり、聖地として拝められ、聖なる水としてこの川の水が使われていた。行きには味わえなかった森林浴を楽しみながら下山していると、急にガイドのニャンさんがトカゲを発見。獰猛な生き物らしく遠巻きに逃げていくのを待った。まだまだカンボジアは、地雷が埋まっているためベテランガイドと一緒でないと山へ入るのは危険!!
 東洋のモナリザといわれる「バンテアスレイ」前のレストランで昼食後見学へ。以前は、間近で見ることのできた「東洋のモナリザ」は、遺跡保護のために立ち入り禁止にされていて遠巻きにしかみることが出来ない。赤色砂岩で作られた壁のこじんまりとした寺院は、今回の旅で見学した遺跡の中で一番綺麗にレリーフが保存されていて、美しい彫刻がほどこされている。
市内から1時間ほどかかるが是非訪れてもらいたい遺跡である。しかし、カンボジアの真昼に見学したため日陰もなく、強い日差しに肌が焼けるようだった。
 本日の遺跡見学を終えてホテルへ戻り、シャワータイム。夕食は、ガイドのニャンさんも交えて中華料理のお食事を楽しんだ。