どうなる…?!ナショナルフラッグJALその1

(業界情報WEB トラベルビジョンニュースより)
日本航空内際18路線を運休・減便、5地点撤退国際線座席供給量は2割減
 日本航空(JL)は、2009年度下期に国際線10路線、週61往復を運休・減便する。対象路線は下表の通りで、運休は8路線、減便は2路線。中国の杭州、青島、厦門、メキシコは地点撤退する。また、5路線で機材変更も実施する予定。すでに2009年度中に発表している路線計画の見直しと合わせると13路線を運休することになり、2009年度下期の座席供給量をあらわす有効座席キロ(ASK)は、前年比19.2%減と大幅に縮小する。
 また、国内線も2009年度下期から2010年上期にかけて8路線、1日13往復を運休し、神戸は地点撤退する。発表済みの計画と合わせた運休路線は15路線で、2009年度下期でのASKは3.3%減となる。
 今回の国際線10路線、国内線8路線での運休・減便による収支改善効果は、年間71億円。また、発表済み分を含めた28路線では122億円の削減を見込む。機材も10機が余剰になり、一部は退役、残りは羽田の増枠分で使用する。撤退する海外4地点、国内1地点では合計200名以上が勤務しているが、撤退後の処遇は今後検討するという。
 なお、JLは経営再建の支援を企業再生支援機構(支援機構)に依頼しており、再建計画は支援機構がまとめることになるが、JL執行役員経営企画本部副本部長の佐藤学氏によると、今回は不採算路線の整理を急いだもので、今後も新たに路線を見直すという。佐藤氏は、これらの路線でビジネス需要が大幅に減少していることがイールドの低下につながっていると指摘し、運休・減便に理解を求めた。