【命の査証】

KokusaiTourist2010-02-20

リトアニア杉原千畝を偲びて詠む Ⅰ

安武ひろ子さん(http://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20091212から“命の査証”と題する短歌が届けられましたので、ご了解の上、掲載させていただきます。
なお、この20首は、遠天短歌社発行の“列島歌人”第200号記念号(2010年2月15日)から転載いたしました。



領事館というには小さき民家なり杉原千畝カウナスの家


尊敬するあなたの足跡知りたくてはるばる来たとわが名を記す


手狭なる事務室の机も粗末なり命のビザの書かれしここは


命賭しひたすらビザを書きゆきし古りたる机にそっと手触れぬ


ビザ求めユダヤの人ら溢れしはこの狭き道と石畳踏む


日本人住まぬ戦時のリトアニア杉原親子の孤独な不安


国命に背く決意す外交官千畝の葛藤壮絶なりき


妻子をも危険に曝し良心守りし千畝の勇気


日・ソ政府の強き圧力逆らえば身の安全の保証はなきを


領事館追われながらもビザ書きぬ夜も日もあらぬホテルの一室
                                  (安武ひろ子)



2009年9月、国際ツーリストビューローはバルト三国のツァーを実施しました。
http://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20091014《添乗日記》

日本では岐阜県八百津町杉原千畝記念館があります。写真上