「しごとのいみ〜病気とほのぼの屋と僕たちの未来〜」

KokusaiTourist2010-02-22

WEBマガジン福祉ひろば『編集長の毒吐録』
☆2010/2/21更新☆から
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 第19回日本精神保健福祉政策学術大会が3月13日(土)午前10時から午後5時まで、東京の明治大学を会場に開かれる。「精神障害者とディーセントワーク」をテーマとして持たれるこの大会で、きょうされんの藤井克徳さんが、第19 回日本精神保健福祉政策学会学術大会会長として講演をする。演題は「精神障害者とディーセント・ワーク」。
 大会では、ドキュメンタリー映画を観賞する時間も設けられていて、上映されるのは「しごとのいみ〜病気とほのぼの屋と僕たちの未来〜」と題されたフィルム。京都の舞鶴にあるフレンチレストラン「ほのぼの屋」http://www.honobonoya.com/の実践を追ったもので、フィルムの出来もさることながら、このレストランの水準の高さにおどろかされる。
 「ディーセントワーク」は「人間らしい労働」とか「尊厳のある働き方」と訳されるが、もともとはILO(国際労働機関)が提唱した考え方。働くということが大きな課題になっている今日、「ディーセントワーク」という働き方がスポットを浴びている。しかし、障害者は働くことから排除され、ついには働くことから利用料を取られるに至っている。
 
そういう中で、フレンチレストラン「ほのぼの屋」の取り組みは注目に値する。広い内海に面した小高い丘の上にあって、席から海が見える。出されるフレンチの美味しいこと、シェフは京都市内で名をとどかせた人。磨き上げられた食器も素晴らしいし、ここで働く人々が誇りを持っていることに感激させられる。
 「精神障害者」がレストランで働いている。おそらく、立地も含めて「ほのぼの屋」は、京都でも有数のレストランだろう。「共同作業所」が運営するレストランが、地域を変えようとしている。 提供されるサービスが1流、誰もが認める接客水準、僕は「ほのぼの屋」に障害者運動と働き方の未来を見ている

“毒吐く”する編集者は、かつて京都市長選を先頭に立ってたたかわれたI氏です。また、「福祉広場」では、当国際ツーリストビューローの富田も連載コーナー“千代野ノート”を担当しています。
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