「カンテツな女」って?!

KokusaiTourist2010-03-13

ディーセントワーク&ライフを目指す労協 国際ツーリストビューローも「全国過労死を考える家族の会」のNHKへの申し入れに改めて賛同します。


私も、NHKの深夜の女性ドライバーを描いた「カンテツな女」のNHKコマーシャルを見ました。放映はそれこそ深夜ですので、見ませんでしたが、何でこんな番組が…と思わず“唸りました”。誰に見せようとして、何を目的にこんな番組を、しかもディレクターは女性といいます。貧困、失業への「意図的な無策」、一方で健康・いのちと取引させるまでの労働強化と使い捨て、日本の労働現場へのNHKのスタンスはいったい…!? 見識を疑います。先の申し入れを知り、この動きを広めなければと思い、番組のHPをみました。驚きと怒りを禁じ得ません。
 時代認識を誤らせ、原作者司馬遼太郎をも嘆かせているかもしれないドラマ“坂の上の雲”の脚本・演出、普天間基地問題で多数の国民の中にある「無条件返還」という至極もっともな意見の存在を全く無視した最近の報道、労働者派遣法問題で、抜け道そのままでわずかな違いを大きく見せ、抜本改正を求める声をもとにした改正案があることすら一切無視、などなど最近のNHKには“特殊な立場への開き直り”の姿勢が強くなってきたように思えます。
 この「カンテツな」も根っこは同じではないでしょうか。
 もちろん、番組によってはスタッフの誠実さと意気込みに感動すらあたえてくれるものもあります。そういう番組を応援したい気持ちは変わりませんが…。(T.MATSUOKA)

次はNHKのHPからの引用です。

「カンテツな女」
深夜0時。多くの人が眠りに落ち、あるいはテレビの前でくつろいでいる時にも、懸命に働く女たちがいる。夜を徹して働き、朝を迎える女、名づけて「カンテツな女」。そんな働く女性の心のうちに迫るべく、時々刻々、ふと見せる表情や仕草、言葉をヒントに、ディレクターが次々と疑問をぶつけ、「カンテツな女」の心を裸にする番組が「カンテツな女」だ。
「なぜそこまで仕事に真剣なの?」「やりがいって何?」「仕事やめたい時ってない?」「結婚とか、どう考えているの?」・・・。ロケは一夜限りのぶっつけ本番。ディレクターも女性。働く女性の素顔に迫る、新しいタイプのインタビュードキュメント番組だ。
 クリスマスの夜に銀座のディスプレイーを飾る女性、24時間営業の美容室で指名NO.1の美容師、夜中にたくさんのお年寄りの家庭をまわり世話をする介護福祉士・・・ご期待ください!


「ご期待ください!」、冗談ではない…  この番組案内には、こういう働き方で健康や体調の異変が起き、病気の原因、背景となるといったことはかかれていませんが、番組でどのように扱われているのでしょうか…!?