参議院議員選挙候補者からの回答

 兵庫県旅行業協同組合では、今回の参院選にあたり、候補者・陣営に8項目の質問を提出していました。6候補者から回答が寄せられましたので、それぞれ全文をそのまま公表致します。なお、未回答候補には、繰り返し回答要請をしましたが、無回答でした。回答到着順。2日に分けて掲載します。
2010/07/06 兵庫県旅行業協同組合
質問は  http://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20100624
4.中小旅行業にとって景気回復の実感はありませんが…
新党改革兵庫選挙区 吉田あいみ候補
 消費税増税論議は、将来の生活の不安感をますます募り、国民の消費意欲を減退させます。今なお続く景気の不安感は事業仕分けにより、加速され、企業の整理、倒産は雇用不安が拡大、普通んい働く人たちは、いつも自分の上に失業を招くかも、就職が断られるあkと、働き盛りの30代、40代までに忍びよっております。特別会計の隠された財源でもって、財政の投融資に景気に刺激を与えていくことです。

日本共産党兵庫選挙区 堀内照文候補 
 この10年、大企業の利益は2倍以上、内部留保は229兆円にもなりましたが、国民所得は減り、先進国で日本だけが、「成長が止まった国」「国民が貧しくなった国」になっています。経済政策を輸出大企業応援から家計応援に転換し、消費の6割を占める家計を応援することが内需拡大、景気回復のカナメ。そのため、賃上げ、雇用の確保、年金・医療・介護など社会保障の充実、中小企業、農林漁業の支援を強め、日本経済を元気にします。

自由民主党兵庫選挙区 末松信介候補 
 自民党としては、まず法人税率を思い切って国際標準である20%台に引き下げます。中小企業向けの金融支援も拡大します。また、イノベーションベンチャー事業の支援のため、税制での支援や知的財産の活用策を講じます。地場の建設業は地域を支える重要な産業で、これからは橋、トンネルの維持管理も重要になります。この他、技術力の底上げや、人材育成の仕組みを整備し、長期的な視点で企業支援を行います。 

幸福実現党兵庫選挙区 高木義彰候補
 中小企業の黒字割合は平成16年から5年連続して低下しています。景気低迷の原因が全てリーマンショックとする政治家の発言や報道は真実ではありません。5年前の日銀による早すぎる金融緩和政策の停止が真の原因です。幸福実現党は、インフレ・ターゲットを設定し、更なる金融緩和を行います。民間に眠る資金を生かして、リニア新幹線や未来産業に200兆円程度の投資を官民一体で取り組み、経済の高度成長を必ず実現いたします。

民主党兵庫選挙区 みはしまき候補 従来の公共事業支出型ではなく、環境・エネルギー、医療・介護、観光分野に投資し、雇用を増やし経済を安定させます。新規市場を開拓することで経済を成長させるとともに、新たな雇用の創出も実現できると考えます。また、法人税率の引き下げなどにより、国際競争力を強化することで経済を活性化させます。

社会民主党比例区 原和美候補
生計費を非課税化するなどの税制改革や医療・福祉などの社会保障整備、労働保護法制を規制強化することにより、安心してお金が使えるようにします。

5.中小企業をその果たしている役割にふさわしい存在にするには?
新党改革兵庫選挙区 吉田あいみ候補
 日本という国は、中小零細企業が国民の多くの経済を下支えしてきた現実があります。大企業が中小企業の仕事まで奪う今の現実は、非常に厳しいものがあります。新しい産業、企業を起こし、防衛産業、宇宙産業にも積極的に取り組み中小企業の技術を生かし生きる道筋を作る必要があります。

日本共産党兵庫選挙区 堀内照文候補 
 「憲章」をつくって終わりでは意味がありません。現行の中小企業基本法は、日本共産党以外のすべての政党が賛成した1999年の改悪で市場原理主義に基づくものにされたため、抜本改正が不可欠です。また、一内閣の閣議決定で終わらせるのではなく、全会一致の国会決議で国の基本姿勢を明確にすべきです。さらに、「憲章」の基本理念に沿って、中小企業施策の抜本的な改善をすすめます。総理大臣のもとに、中小企業の代表等が参加する「中小企業製作会議」をつくり、横断的な中小企業施策をすすめます。中小企業に冷たい予算のあり方を転換し、当面、一般歳出の2%、1兆円程度に増額し、日本経済の根幹にふさわしい本格的な施策をすすめます。

自由民主党兵庫選挙区 末松信介候補 
 中小企業は地域に根付き、地域の文化・経済を支える役割を果たしてきました。「憲章」はその点に着目しながら、単に策定して事足れりとするのでなく、各中小企業の自主的な企業努力を尊重し、側面から経営を支えるものでなければならないと考えます。そのために4.の景気回復策に加え、企業間の情報ネットワークづくりや、企業の持つ知的資産の評価など、多面的な取り組みを推進するものでなければなりません。

幸福実現党兵庫選挙区 高木義彰候補
 中小企業の発展は、日本の発展に直結しています。廃業率が開業率を上回る状況を逆転させなければなりません。市場に資金を潤沢に供給し、事業継承を阻害している、譲渡税と相続税を完全廃止し、フラット・タックスによる減税を実現します。役人には世間並みに働いてもらい、行政のスピードを高め、不要な規制を撤廃します。中小企業の発展を阻害している障害を取り除き、懸命に努力している中小企業を支援して参ります。

民主党兵庫選挙区 みはしまき候補
 中小企業は、わが国経済の原動力です。その中小企業が活力をもって安定的に経営に取り組めるべく、中小企業憲章の制定を目指します。具体的には、人材育成、職業訓練の充実、中小企業金融の円滑化、技術力の発揮と向上、などに取り組みたいと考えます。

社会民主党比例区 原和美候補
中小企業の法人税率を引き下げるとともに適用所得を引き下げます。また、経営や資金繰り、仕事づくり、人材育成のための予算を増額します。

6.観光行政
1.「観光立国推進基本計画」の数値目標について
新党改革兵庫選挙区 吉田あいみ候補
観光の概念を従来の寺神、仏閣あどの見せるものだけでなく、様々の工場見学等でつくる!食べる!あるいはカジノ計画も含めて多様なものにするのと、今空港の問題も、既成の枠組みだけで考えていますが、神戸空港等は世界の金持ちの自家用ジェット機やヘリコプター等を専門的に受ける等、観光受け入れ空港として考えることも必要かと。

日本共産党兵庫選挙区 堀内照文候補 
 観光振興を積極的に推進する上では、国民みずからの旅をする権利という視点から観光問題をとらえることが必要だと考えます。国民の旅をする権利を保障すること、すなわち安定した所得とゆとりの時間を保証することが観光振興を図る大前提です。基本計画の数値目標が未達成になっている問題も、長時間労働や貧困と格差の拡大など、国民から所得を時間のゆとりを奪い取るような政治を続けていることが大きな問題ではないでしょうか。

自由民主党兵庫選挙区 末松信介候補 
 世界的な大不況や国際的な世情不安が、観光客の増加を妨げているのではないかと考えられますが、一方で中国を始めとするアジア各国の経済力の向上でアジア方面からの観光客の増が期待できます。官民協力して、外国人のための案内標識やガイドブックの整備、外国人に適応した宿泊施設など受け入れ体制の強化が必要と考えます。住民全体が会話力を増やすなど、外国人に対するホスピタリティ能力を伸ばす努力も必要考えます。

民主党兵庫選挙区 みはしまき候補
 今後の日本経済の成長にとって、観光産業は重要な役割を占めます。訪日観光客3000万人の実現に向け、観光情報の戦略的発信、ビザの要件緩和などを進めます。むら・まちづくりと一体の多様な観光資源を行かした魅力ある観光地づくりや「ローカルホリデー制度」の創設あどを進めます。

社会民主党比例区 原和美候補

折りからの経済不況や為替市場の影響によって目標を下回ることは不可抗力です。その後の検証作業が重要なのだと思います。

2.行政主導の旅行業登録数増加策
新党改革兵庫選挙区 吉田あいみ候補
 自由競争というものは、その時厳しいかも知れませんが、登録増加により、民間のそれぞれの知恵がそうした状況により生まれてくるもので、登録者数を制限すると、保護、守られてとして、進化を得ることはできません。日本人と言うのは、いつも厳しい中で新しい智恵、発想が育まれて参りました。

日本共産党兵庫選挙区 堀内照文候補 
 地域活性化へ観光資源を活用することが各地で取り組まれていることは重要だと考えています。その中で、旅行業に関わる規制緩和が拡がり、市場まかせで旅行者の安全確保が二の次にされてきた現実を見て、旅行業に携わる業者については、適切な基準をもうけることが重要と考えています。旅行者の拡大は先に述べたように所得とゆとりの時間を保証することこそ重要であり、旅行業登録数を増やせばいいというものではないと考えます。

自由民主党兵庫選挙区 末松信介候補 
 今回の改正は、地域への観光客の誘致増のために、受け入れ体制を拡充することを目的としたものと聞いています。まずは、資格を持たない不良企業、団体が旅行業に参入することのないよう、監視を行っていくことが必要と考えます。また、既存の旅行業者の方々は、この改正をきっかけに、経験と能力を生かして、地元の自治体、観光団体とタイアップしを強め、地域へより多くの観光客が訪れるよう努力されることを期待します。

幸福実現党兵庫選挙区 高木義彰候補
韓国に刺激を受けてVisit Japan が推進されました。昨今の中国人観光客の著しい増大は、同国の経済成長と、民間の地道な努力の成果でもあると思います。標準産業分類で「観光業」という分類が無いように、様々な産業の連携が観光を成り立たせていると思います。大切なのは登録ではなく、浜松市京丸園のフラワー・ツーリズムのように、現場の力を生かす自主的な取り組みです。この兵庫で是非後押しをしたいと思っております。 

民主党兵庫選挙区 みはしまき候補
 唯一の被爆国として、核廃絶に向けて日本が先頭に立って行動するとともに、核軍縮への取り組みと実効性のある査察体制の確立を含む核不拡散体制の強化を進めます。核兵器のない世界を実現するために、核兵器数の削減、核関連条約の早期実現、大量破壊兵器の不拡散に取り組み、北東アジア地域の非核化を目指します。

社会民主党比例区 原和美候補
消費者に多様なサービスを提示できる試みは良いことですが、粗悪なサービスによる被害の防止、事故発生時の対応など管理責任強化が秘中の秘必要です。

7.安全、安心の旅の前提は、国際交流・友好に基づく平和な環境ですが…
新党改革兵庫選挙区 吉田あいみ候補
 それぞれの民族の習性がありますが、最近外国人犯罪が多発して刑務所さえ定員増で外国人犯罪のために増設しなければならない状況を生んでおります。外国人観光客を迎える場合、治安というのもとても大事であります。日本は楽しい安全だというイメージをつくりあげていかなければなりません。沖縄の米軍基地の問題は、日本の隣国には北朝鮮、中国など核保有国があり、体制の違う国が存在します。日本の平和と安全を守る為には、日米安保同盟は堅持すべきもので、日本の安全に欠かせない認識を持つべきです。沖縄の問題を基地という問題だけで特化して考えるべきではありません。

日本共産党兵庫選挙区 堀内照文候補 
 沖縄の米軍基地は、アメリカが沖縄県民から無法に強奪した土地に作られたものばかりです。普天間基地の無条件撤去を求めることはもちろん、日米安保条約をなくして基地のない日本・沖縄を実現するためがんばります。

自由民主党兵庫選挙区 末松信介候補 

 自民党政権が本当に長い年月を経て何とか地元と合意をえた普天間基地の移転計画を、民主党政権がぶち壊してしまいました。再び地元から信頼を得るためには、まずは関係した民主党の政治家が全員辞任するくらいの覚悟が要るでしょう。ただ普天間基地の移転は待ったなしの課題です。移転先としては、やはり元の名護市辺野古沖が最適であり、政権は持ちませんが、わが党も地元の方々と誠意を持って話し合いを続けたいと考えます。

幸福実現党兵庫選挙区 高木義彰候補
沖縄県民による安全保障のご負担には、心を痛めるものがあります。しかし、日本は5時間に1隻の大型タンカーが入港し、周辺海域を守らなければ、たったの180日で、石油は底をつき食料危機に陥ります。一方、お隣の中国は、この22年間で軍事予算が25倍となり、大きな脅威を生み出しています。わが国は日米同盟を強化し、自らの国を守る気概を示してこそ、観光客が安心して日本を訪れるようになると思っております。

民主党兵庫選挙区 みはしまき候補
北東アジア情勢は不安定であり、抑止力の維持の点から沖縄の役割は重要です。また、沖縄を東アジアの経済・文化交流の拠点に位置づけ、地域の特性を活かせる施策の先行実施や、地域独自の施策の支援を行います。

社会民主党比例区 原和美候補
過度の沖縄への基地負担を軽減するため、先ずは普天間基地脳を国外移転のためにアメリカと交渉することです。

8.旅も旅行業者も核兵器を決して共存できません。核兵器廃絶のカギは?
新党改革兵庫選挙区 吉田あいみ候補
 核廃絶はなされるべきでありますが、日本の隣国、北朝鮮、中国からの核の脅威が存在しております。それだけでなく、核は使用しなくても外交の武器として北朝鮮などに翻弄されているのが、6カ国協議などの国際舞台での現実。それ故、核を持ってもそれを減じさせる様なことを考えないと無法な国はなくならないと考えます。

日本共産党兵庫選挙区 堀内照文候補 
 NPT再検討会議でも示されたように、「核兵器のない世界」の追及は、いまや核保有国も含めた世界の圧倒的世論となっています。核兵器廃絶の達成へは、第一に核軍縮の個々の部分的措置を前進させることと一体に、核兵器廃絶の目標そのものを主題にして、この目標に至るプロセスを検討する国際交渉をすみやかに開始することです。第二に、「核抑止力」論、「核の傘」論が「核兵器のない世界」への最大の障害となっており、国際社会と日本政府がここから抜け出すことが必要と考えます。

自由民主党兵庫選挙区 末松信介候補 

 世界で唯一の被爆国として、わが国は核廃絶の先頭に立つ必要があります。幸い核廃絶の動きが世界で高まっており、これを背景に、まず国際的な不拡散体制の強化に向けて主導的に取り組み、その上で核軍縮の分野での現実的かつ具体的な取り組みを進めるべきと考えます。政権は持ちませんが、わが党としても核無き世界を実現するために頑張っていきます。

幸福実現党兵庫選挙区 高木義彰候補
 核不拡散検討会議における合意は、露の核弾頭維持が経済的に困難になり、テロに渡る危機が高まったことが動機であったと聞きます。残念ながら、理想への道は遠いと言わざるを得ません。日本が核装備をするのでとの懸念が、抑止力として働いていると欧米の研究機関は指摘しています。相互確証破壊への恐怖と不信を無くすためには、宗教的な価値観による不信の除去、相互信頼の確立以外、解決の道は無いと確信しております。

民主党兵庫選挙区 みはしまき候補
 唯一の被爆国として、核廃絶に向けて日本が先頭に立って行動するとともに、核軍縮への取り組みと実効性のある査察体制の確立を含む核不拡散体制の強化を進めます。核兵器のない世界を実現するために、核兵器数の削減、核関連条約の早期実現、大量破壊兵器の不拡散に取り組み、北東アジア地域の非核化をめざします。

社会民主党比例区 原和美候補
唯一のひばく国である日本がイニシャチブをもって核軍縮を進めるため、まずは東北アジア非核地帯を創設し、核兵器全面禁止条約を実現させるべきと考えます。
以上

連絡先 兵庫県旅行業協同組合 
650-0011 神戸市中央区下山手通5-12-7 協和ビル302
事務局 TEL078-351-2966 FAX 078-351-2256
本件についての 問い合わせは
 090−8530−6308 松岡(兵旅協理事)