新疆ウイグル自治区

友人のK.N.氏からのメールを転載します。
みなさん、おはようございます。去る8月、2週間にわたって新疆ウイグル自治区を訪問しました。頻繁に目にする各種スローガンは、自治区のおかれた現状を反映するものとして政府が懸命になっている様子が見て取れます。タクシーの後ろや電光掲示にまで『暴力に反対し、法律を重視し、秩序を重視しよう』のスローガン。大きな観覧車のある遊園地下にも『厳しく暴力犯罪に打撃を与え、断固として社会の安定を維持しよう』。スローガンは漢字が読めないウイグル人のために、ウイグル文字で別記されています。(両文字併記は法律で義務付けられているとか。)写真はいずれも8月14日カシュガル(喀什)市内にて。スローガンだけで問題が解決できれば目出度しめでたしです。 また次回。

以下はRecord China 9月3日(土)17時4分配信
物々しい警備の下、ウルムチ国際博覧会が開催
1日、中国・ユーラシア博覧会がウルムチ市で開幕した。お祭りムードが漂う一方で、ウイグル族による暴動を恐れる住民らは外出を避け、市内には厳しい警備態勢が敷かれるなど、物々しい雰囲気となっている。
2011年9月1日、国際見本市「第1回中国・ユーラシア博覧会」が新疆ウイグル自治区ウルムチ市で開幕した。当局は8月31日と9月1日の両日を祝日とするなど、お祭りムードが漂う一方で、ウイグル族による暴動を恐れる住民らは外出を避け、市内には厳戒な警備態勢が敷かれるなど、物々しい雰囲気となっている。米華字ニュースサイト・多維新聞が伝えた。
今回の博覧会に備え、ウルムチ市および区政府の公務員、教員、看護師などが8月初旬から市内の治安維持活動にあたっている。彼らは青や迷彩色の制服に、中華人民共和国警察や治安などと書かれた腕章をつけ、警棒を持ち、昼間の治安維持活動を任されている。しかし、渡されている警棒の使用方法や、どのような時に使用するべきかについての指導はされていない。このほかに武装した警察官や軍人が市内全域に配備され、警備にあたっている。
このような厳戒態勢が敷かれている背景には、2009年7月にウルムチで発生した大規模な騒乱事件がある。また、今年7月にも同自治区で襲撃事件が相次いだことから、中国当局ウルムチのほか、北京や上海など主要空港でも警備を強化している。