ハワイ体験レポート:子連れでビーチ巡り、家族旅行ならではのポイント

子連れでワイキキ滞在記−パパ、中2の息子、幼稚園の双子の5人でビーチ巡り
〜子ども目線のハワイの魅力や注意ポイント〜
web版業界紙トラベルビジョン2011年9月8日(木)
海好きな子どもたちはハワイのビーチを満喫  空前の円高という追い風を受けて、今年の夏、子連れで海外へと旅立った家族も少なくなかっただろう。パスポートは切れたままだった我が家も、この夏、家族が5人になってから初めてのハワイ旅行に出かけた。フットワークも軽く、スケジュールに沿った行動が可能な大人の旅とは違い、子どもの体調に左右されがちな家族旅行は、滞在先や移動手段ひとつとっても、慎重な選択が必要だ。また、子ども目線で見たハワイは、考えさせられる点もあった。今回の体験記が家族旅行を提案する際の一助となれば幸いである。
子ども連れにやさしいワイキキの街
日用品の買出しにも便利なワイケレ・プレミアム・アウトレット  ハワイで家族旅行といえば、理想は一軒家を借りての1ヶ月滞在だが、現実は甘くない。中学2年の息子の夏休みは、部活動の合宿や林間学校、夏期講習にボランティア活動と忙しい。夫の休暇、双子の娘たちの幼稚園と、家族全員のスケジュールを合わせると、旅程は1週間がぎりぎりだった。

青い空にヤシの木、それにカラッとした空気はまさにハワイ  また、子どもが3人いると、全員が体調万全で旅行を楽しめるほうが奇跡に近く、体調不良のときに自炊できるキッチンは必須。5人分の衣類を詰めると荷物の量はすさまじく、洗濯機も不可欠だ。移動は自由が効くレンタカーが何より便利。そんな訳で、ワイキキビーチやカラカウア大通りから徒歩圏にあるコンドミニアムとレンタカー付きツアーに決定した。

 飛行機のホノルル到着は早朝だったが、今回のコンドミニアムは12時チェックインができるプランを予約。それまでの時間は、ワイキキより空港から近いワイケレ・プレミアム・アウトレットで過ごした。ワイケレといってもブランド店を回るのではなく、ワイケレ・センターの方にあるKマートへ直行し、出発前に買う時間のなかった必需品を購入。長男の水着、巨大なウミガメとイルカのフロート、滞在中に飲むミネラルウォーターなど、いずれもハワイで買う方がお得だった。無事部屋にチェックインした後は本当は昼寝をしたいところだが、時差ボケ解消のためにここだけは無理をして、即、ビーチへ向かった。この気軽さ、この太陽、まさしくハワイだ!寝不足の体にも、喜びがひしひしと湧き上がってくる瞬間だ。

夜更けまで観光客で賑わうカラカウア通り
 せっかくの機会を120パーセント楽しみたい、という思いはあるものの、子連れ旅行に無理は禁物だ。今回は、ハワイのカラリとした気候と海を、みんなで元気に楽しめればよしとし、話題のパンケーキ屋さんとか、円高でショッピングの好機!などという思いは封印した。とはいえ、ワイキキのカラカウア大通りは、私がこれまで訪れた世界のどの都市よりも、小さな子ども連れにやさしい。暗くなってからもベビーカーを押しながらそぞろ歩きを楽しむ人で賑わい、お店もちょこちょこ覗いた。独断と偏見だが、“夜10時のベビーカー率”は、ここが世界ナンバーワンに違いない。