ドクター安達の海外旅行記パート9 

KokusaiTourist2011-10-11

ドイツ中南部7都市を巡るドイツ環境視察ツァーその1

10月2日から7日間の日程で、当国際ツーリストビューロー企画の“東日本大震災復興応援ツァー”と銘打った『ドイツ環境視察ツァー』を実施しました。http://www.hrk-tabi.com/tabi-yado/o161_index.html参加された大阪民医連 茨木診療所所長・西淀病院副院長の安達 克郎様から旅行記が寄せられました。筆者のご了解を得て編集の上、数回に分けてブログで紹介させていただきます。    

右上写真は筆者の安達さん                     

医療や社会保障反核平和について、草の根の国際交流を続けている私は、今回国際ツーリストビューローが企画したドイツ環境視察に参加しました。私にとって昨年のフランス社会保障視察に続き2回目のヨーロッパ旅行でしたが、ドイツは初めてでした。

視察は、フランクフルト、ハイデルベルグ、ローテンベルグの観光からはじまりました。クライルスハイムの市営エネルギー供給会社の太陽熱施設(市の熱エネルギー需要の50%をまかない、CO2排泄量も削減)、カールスルーエの緑地化施策ビオトープ作り)、そして世界の環境首都フライグルグの太陽光発電システムを取り入れた新しい都市つくりを視察しました。そしてシュヴァルツヴァルト(黒い森)をドライブし、温泉町バーデンバーデン観光をしてフランクフルトまで戻るという、学習と観光を兼ねた楽しいツアーとなりました。
今回は個人参加なので、視察部分の詳細はできるだけ簡略化し、写真を大きく用いて、見たこと・聞いたこと・感じたことを臨場感あふれるタッチ?で書いたつもりです。読んでいただけると幸いです。

3.11東日本大震災および福島原発事故があって、日本でも原発ゼロの運動が盛り上がっている。いち早くドイツは原発の廃棄を決め、自然エネルギーへの転換を打ち出した。しかし、日本では野田政権は早くも国連で原発再開の発言をしている。ドイツと日本の違いはどこから来るのか? はたしてドイツは原発なしでエネルギーを供給できるのか、そんな疑問の答えを現地との交流の中でつかみたいと思い、タイムリーなこのツアーに参加した。 
1日目 2011年10月2日(日) 大阪晴れ → フランクフルト晴れ
関空からフランクフルトまで15時間半のフライト 

西宮北口6:00発のリムジンバスに乗り、関空には7:15に到着。韓国航空(Korean Air)KE722便は予定の9:30関空を出発、正味1時間半のフライトで中継地の仁川空港に。乗継ぎのとき、セキュリテイ・チェックでほとんど飲んでいないお茶のボトルを没収される。
13:00発のKE905便は予定より55分遅れで13:55に離陸。2回の機内食を食べ、正味約12時間のフライトで、日本時間で翌日午前1時にフランクフルト空港へ到着。関空の出発から15時間半もかかった。7時間の時差を戻して、現地時間18:00に合わす。出国審査は簡単で一言も喋らずにパスさせてくれる。

18:45迎えのバスに乗り、ホテルに向かう。19:05 NUフランクフルトシテイホテルに到着。まだ外は明るい。以下は、ガイドの解説。
 『フランクフルト国際空港はドイツ最大、ヨーロッパでは、イギリスのヒースロー、フランスのシャルルドゴール空港に次いで3番目に大きい空港です。220都市と直行便を結んでいます。
 ドイツは森に囲まれています。森は、貴族の所有地でハンティングの場所でしたが、今は市が所有。国の1/3が森、1/2が畑で緑の多い国。1975年、公有林・私有林を問わず、植林義務(1本を抜いたら1本植える)が決められました。
 ドイツの中部線は北緯50度で、北海道の少し北になります。大西洋の暖流で比較的暖かい。フランクフルトは高層ビルが建ち、ヨーロッパの金融中心地。400以上の銀行があり、証券取引所も多い。一般にヨーロッパの国では、市の中心部に高層ビルを建てないが、フランクフルトは例外です。
 ドイツは面積約35.7万km2(日本の95%)ですが、平地面積は日本の7倍。9つの国に囲まれています。人口約8200万人(日本の2/3)でEU最大。フランクフルトには68万人が住んでいます。ドイツ5番目の都市。ドイツは16州あり、小さな都市が多い。フランクフルトはヘッセン州にあり、州都はビースバーデンで27万人の温泉の町。フランクフルトには3000〜4000人の日本人が住んでいます

 今年は日独交流150年という記念すべき年で、いろいろな行事がありました。
 この1〜2週間とても天気がよいですが、朝晩は冷えこみます。今の時期で20時くらいに暗くなります。6月は21時くらいに暗くなります』、などなど。
  夜はフランクフルト市庁舎、大聖堂までちょっと歩いてみる。外はやっと暗くなりかけていた。
街の広場では何かのお祭りか、店が出て、多くの人でにぎわっていた。フランクフルト市庁舎まで歩き、ローマ人の丘という広場、正義の噴水の説明を受ける。広場に面してプロテスタントのニコライ聖堂があり、カソリックの大聖堂は少し離れたところにあった。大聖堂の前には、ローマ時代の兵士の浴場が発掘されていた。市庁舎のすぐ後ろにマイン川が流れている。

2日目 2011年10月3日(月)フランクフルト ➝ハイデルベルグ ➝ローテンブルグ 
  6時過ぎ朝食会場に行くと、もうSさんがテーブルについていた。バイキングのメニューは豊富で、しかもご飯、みそ汁、卵焼き、焼きサケなどの日本食もあった。富田さんがこれから帰るまで日本食は食べられませんよ、と言っていたので食べおさめとして日本食にした。ご飯は昨日作ったもののようでちっとも温かくなかったのが残念だった。しばらくしてKさんご夫婦も朝食会場に現れる。
  緑茶が置いてなかったので尋ねたら、わざわざ日本茶のテイーバッグを探して持ってきてくれたかわいいウエイトレスさんと旅先恒例のツーショットを撮る。食事が終わってもまだ外は暗い。
 少し明るくなりかけた7:30にKさんご夫婦と3人で散歩に出かける。金融街のビルを見ながら、大聖堂へ。扉は開いており、中に入ってみる。礼拝の人も何人かいる。市庁舎の方へ回り、正義の泉には、天秤をかかげた女神の像があり写真に撮る。今日も祭りがあるのか、地下鉄駅の広場には陶器市の店がたくさん並んでいた。