観光需要拡大 本腰を入れよ

KokusaiTourist2011-12-03

本日のしんぶん赤旗「読者のひろば」欄
 兵庫・西宮市 松岡 武弘(旅行業 64歳)
 観光庁は日本を訪れる観光客の年間目標を3000万人と提起し、国内観光地にも「国際競争力」を求めている。
 長年の異常な輸出偏重への批判をかわすためか、輸入ともいえる日本からの海外旅行客を2010年までに2000万人目標と掲げたが、1700万人前後で横ばい。一転「観光輸出」ともいうべき日本への観光客目標1000万人のキャンペーンを強めた。しかし結果は800万人台と、リーマンショック以前に回復したにすぎない。
 世界不況が深刻化する中で、多くの「観光先進国」と競争して、どうして円高ニッポンへの3000万人が達成できるのか。どうしてこれが観光立国政策のトップメニューになるのか。国内の観光需要拡大に本腰をいれなければならない
 観光は経済に確かに影響をあたえる。しかし、平和の礎となる心からの笑顔があるのが大切。人々が観光に期待するのもそれである。「観光は平和へのパスポート」。国連が1967年に発した標語。いまこそ“交流、友好”を世界に!