8月以降の回復で微減に 2011年の旅行取扱

業界紙トラベルニュースより
2011年(1―12月)の主要旅行会社の総取扱額は5兆8582億円で、前年比98.2%の微減にとどまったことがわかった。観光庁が毎月速報値として発表している主要旅行会社58社の取扱状況からまとめた。
3月の東日本大震災で3―4月は前年同月より20%以上落ち込んだが、震災後8月に初めて前年同月比で101.7%と増加に転じた。以後、12月まで5カ月連続で前年を上回っている。
国内旅行は、前年比98.1%の3兆6371億5千万円。震災直後は4割近い落ち込みをみせたものの、前半にゴールデンウイークがある5月には8割程度にまで回復。8月には前年同月比を上回った。
国内、2%減にとどまる
海外旅行は、同99.2%の2兆1746億1千万円で微減だった。3月ですら同89.8%にとどまった。円高が後押しし、近場のアジア方面の人気が続く。8月に前年比を超えて以降、各月で4―8ポイント前後で増えている。
一方、もっとも落ち込みが大きかったのが外国人旅行。同72.5%の464億4千万円だった。4月の23.0%を底に、8月で一度反転したものの少しずつ回復。12月になってようやく前年を上回り、134.3%と急伸した。