関越道のバス事故はなぜ起きたのか… 

         科学的な原因究明と安全対策をいまこそ! 4−4
○○○○○○−“逆立ち発想”を立ち止まって考え直す時−


4.立ち止まって考えてみませんか… 五つの逆立ち! 
1.「格安」の蔓延は、生活破壊の「蔓延」!
「格安価値観」の蔓延と過剰競争が私たちの安全・安心の暮らしに本当に役立つのだろうか… 
「格安」提供競争の行き着く先は、人件費削減、不安定雇用の増加、安全対策費の削減と見えはじめているの
ではないか。
2.大企業の横暴を規制することこそ肝心!
規制緩和」は、過当競争を通じて、中小事業者の整理淘汰を進めただけではないか… 
いったい誰のための何のための「規制緩和」だったのか検証する必要あるのでは… 多国籍企業の自由な経済活動のために諸々の規制を取っ払って、「資本の自由」「人間の不自由」をつくり出したのではないか。  
3.交通は移動手段、需要創出の基本でない!
需要の実態、見通しを無視した空港建設、バス・タクシーなどの増車が何をもたらしたか 
空港、高速道路、新幹線など交通関係のインフラ整備は、移動・観光の需要の存在、根拠ある需要の見通しが
前提。移動手段のインフラ整備が需要を生み出すのは、例外的、一時的なものではないか。
4.観光に競争は無粋、双方向の文化交流こそ!
観光は経済に影響を与えるが、経済に従属すると旅は双方向でなくなり、旅の文化性は弱まる
洪水的輸出への批判をかわすことで海外旅行(修旅まで)をあおり、円高や経済・国民需要が翳ってくると、一転海外需要をあてにし訪日旅行(インバウンド)を観光施策のトップにあげている。“国際競争力のある観光地づくりを”と、国内観光地が外国人仕様に変えられてしまっては本末転倒である。
5.安全は罰則より人間的な労働環境がカギ!
安全は補償や罰則強化よりも、経験ある要員、適切価格、安全教育、良好な職場環境が決定的
行政には、消費者の保護と安全を言うなら、規制緩和はもちろん、事故を想定しての責任追及、補償強化策を立てるより、事故・トラブルをなくすために必要な抜本的「規制」策が求められる