装い新たに”おもてなし” 佳翠苑皆美【島根・玉造】

島根県玉造温泉の佳翠苑皆美(皆美佳邦社長)が7月、新しく生まれ変わった。オープンキッチンで出来立ての料理を提供するダイニングレストラン、同館自慢の庭園を見晴らすラウンジがリニューアルオープン。今年2月と5月に先行オープンしたモダンスタイルの客室とともに、装い新たに宿泊客をもてなす―。
7月リニューアルオープン ダイニングを新設
7月にオープンした「旬の宿りダイニング『穀厨(こくり)』」
蔵をイメージしたシンプルな造りながらも、庭の緑が映える空間が心地よい。ホール席、テラス席、個室席の合わせて55卓・186席を有する。
穀厨の特徴は、入口真正面に設けられたオープンキッチン。活気みなぎる出迎えは、これから始まる地元食材を使った料理の饗宴に期待感が高まる。
夕食は、新鮮な旬の味を最大限引き出した出来立てが順に供されていく。朝食もまた出雲のご馳走が和洋50種以上並び、ビュッフェスタイルで提供する。おくどさんも備えており、炊き立ての白飯もぜひ味わいたい逸品だ。

出来立ての料理が味わえる旬の宿りダイニング「穀厨」
同時オープンした庭園ラウンジ「茶蔵楽(さくら)」は、米国の日本庭園専門誌で2年連続ベスト10入りした同館の日本庭園を見晴らせる。到着時はもちろん、旅の疲れを癒し、リラックスした語らいのひと時を過ごすには、うってつけの空間になっている。
今回のリニューアルでは客室が先行オープンしている。今年2月の「ときの宿りフロア『天ゆら(あまゆら)』」7室と、今年5月末の「東の館『瑞光』」の全35室… 

今回のリニューアルでは客室が先行オープンしている。今年2月の「ときの宿りフロア『天ゆら(あまゆら)』」7室と、今年5月末の「東の館『瑞光』」の全35室。
客室やラウンジも一新 モダンの中に寛ぎ
天ゆらは西の館・飛天の7階フロアの純和室を改装。7.5畳の和室とツインベッドを配したベッドルームからなる。天井が高くモダンスタイルの和洋室に生まれ変わった。8階も同じ「天ゆら」で、数奇屋づくりのクラシックタイプ5室となっている。

ツインベッドを配した「天ゆら」
瑞光の客室は、和室10畳に広縁を備えたスタンダードな設え。和の佇まいに、随所でモダンスタイルを導入、広々とした居心地のいい部屋だ。
佳翠苑皆美の客室はこれで6タイプになった。目的、同行者などによって趣の異なる客室を楽しめ、より一層、旅を豊かにしてくれそうだ。
また、リニューアルを機に、全客室に導入されたお茶セット「茶甘露(さかんろ)」もうれしい演出。ラフカディオ珈琲、ハーブティー日本茶などこだわりの飲み物と甘味を用意した。部屋での語らいなどの時間に、寛ぎの一服を添えてくれる。
八雲立つ」と称される神々の地に、満足感を高める宿が誕生した。
個人客に対応し満足度向上 皆美佳邦代表取締役
今回のリニューアルでは近年の旅行の個人型に対応すべく、お客様のニーズに対応したダイニングレストランの新設と客室を女性に好まれるモダンで開放的なお部屋に改装しました。
レストランでは、センターキッチンを中央に配し出来立てのお料理をすぐにご提供できるようにし、お客様の満足度の向上を図っております。朝食も時間に制約されないビュッフェスタイルに変更しました。7月のオープン以来、お客様にも大変ご好評いただいており、アンケートや口コミでも高い評価を得ております。
また、チェックインをロビーチェックインに変更いたしました。日本庭園を見ながらごゆっくりお手続きをしていただけるようにロビーラウンジも一新し地元のお茶をご提供しております。
社訓である「客のこころになりて亭主せよ」との通り、伝統のおもてなしの心はそのままにこれからもお客様をお迎えいたします。