地球へ途中下車第1回

素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録
 お二人の了解を得て今日から紹介させていただきます。365日毎日の出来事、想いを、「毎日」綴り、ショットに納めてこられた貴重で壮大で楽しい記録です。その名も、「地球へ途中下車」! なんと壮大で夢のあるタイトルでしょう! 週末の土・日にそれぞれ「幾日分」かづつ掲載します。長丁場になりますが、どうぞおつきあいください。土日二日で、旅の6日間を紹介しても、1年の旅と同様に「60週の旅!」をしていただくことになります。
 今日は第1回目で、お二人のプロフィールと全編から「勝手に」抜き出した『秀逸の日』をいくつか紹介してスタートします。
お二人は帰国後、戦争をしない国、憲法9条を持つ国からやってきた日本人への世界の人々の評価を、「カナダ?」から来たなどと自国籍を名乗れない戦争ばかり仕掛ける国アメリカの人々と対比させながら、“9条”の意味と、平和憲法を守ってきた誇りを語っておられます。
 当ブログ(KTB旅で9条守ろう会・労協 国際ツーリストビューロー)も、お二人と相通ずる思いで旅・平和・安全・人権・ディーセントライフへの思いを発信しています。
“9条”で守ろう旅の安心、世界の未来!
 千秋楽を迎える頃には、皆さんも旅と平和を愛する仲間としてお二人と「旧知の間柄」になれることを願って…


プロフィール
中高年夫婦の世界一周ブログへのご訪問ありがとうございます!
           夫…60歳(出発時)
           妻…52歳(出発時)   
2011年7月3日〜2012年7月5日までの1年間夫婦で単独世界一周旅行をしました。
めざす札所(ふだしょ)は、100「世界遺産」踏破!!
…このブログは、2人合計112歳夫婦が体験する愛と苦難と感動に満ちた1年間の世界一周旅行の記録、報告と安否確認のためのページです。
できるだけ正確、リアルに、かつ世界旅行に役に立つ情報発信を心がけますので暖かい励ましと、ご支援をよろしくお願いいたします!
東南アジア→インド→ヨーロッパ・北欧・ロシア・
東欧→北アフリカ→南米→中米→北米→ハワイ
───────────────────────
現在の途中下車先……地球
───────────────────────
ニックネーム  マイン
性別       夫と妻
誕生日     夫…かに座 妻…しし座
血液型     夫…A 妻…O
出没地     京阪神地方


『秀逸の1日』その1
 チェコ
モルダウ流れるプラハ
2011年09月16日(金) 05時20分01秒


ワルシャワ発、夜の8時36分出発のプラハ行き深夜特急…。
…この列車、車両2両づつが、ウイーン行き/ブダペスト行き/プラハ行き/の計6両編成になっていて、夜中に国境の駅で切り離してそれぞれの国行きに編成しなおすという列車なんですね。…さすが地続きのヨーロッパ、と感心することしきりですが、ひとつ車両を乗り間違えるとエライことになりますね。
しかもプラットフォームの表示、PRAHAプラハじゃなく、ARAHAアラハになってるし…ますます不安がつのる夫と妻です…。
でも女性の車掌さんは(ヨーロッパはどこともそうですね)切符を預かると、「安心してカギをかけて、いい夢みな! 起きたらプラハだぜ!」と言わんばかりに個室のドアを閉めて行きました…。
翌朝、目が覚めるとちゃんとプラハについていました(最近、寝台車に乗っても、朝は必ず起こしてくれる、そして列車は必ず遅れる、と2人ともえらく横着になっています…アユタヤのときからずいぶんな進歩です)
モルダウ川流れるプラハです!
プラハ城から見下ろしたプラハのまち。黒いのがカレル橋です。
チェコプラハはよく、日本人のイメージにあるヨーロッパのまちなみそのもの、東欧諸国のなかでも特に洗練された雰囲気のまち、と言われますが、本当にその通りでした。
カレル橋

カレル橋から見上げたプラハ

旧市街広場
…丘の上にきれいな教会の塔のあるお城があって、お城の城壁の端から下り坂の階段を降りると川のそばに出て、橋を渡ると迷路のような小路をいくつか経て、広場に出ます。中世の物語のなかにいるような感覚が味わえる類まれなまちです。歩いてじゅうぶん観光できます。

ところでこのプラハ城、城壁のなかの黄金小路にはカフカが書斎にしていた部屋などもあるのですが、


お城の端っこには鉄の扉のこわーい牢獄・拷問が行われていた塔などがなまなましく展示されていたりして、まさにグリム童話の世界で見ごたえじゅうぶんでした。
今夜はちょっと散財しました。
プラハ城のなかの石づくりの教会で弦楽四重奏のコンサートがあると聞いてB席チケット(1人3000円)を奮発しました!
音響効果は抜群でした。

帰り、お城の階段を下りていくと、おーおー満月が…

…誰でもヒロインになれるロマンチック満点のプラハでした!







『秀逸?の1日』その2

ペルー
【高山病をアマく見ていた! 特効薬は…下山】
2012年02月01日(水) 06時36分04秒

クスコ…
妻にとっては恐ろしい3日間でした…
高山病をアマく見ていました…

お酒を飲んではダメ、激しい運動をしてはダメ、ぐらいしか知識がありませんでした…
去年の7月に日本を出てから、体調が悪かったことは何回かありました。

プーケットでも、インドのバラナシでも、38度台の熱が出たし、イギリスでは薬局で買った風邪薬を飲んだら、じんましんが出たこともありました。
でも熱が出たときはとにかく寝て体力の回復を待つ!
…で、だいたい一日、二日で熱は下がりました…

But 今回は、寝る度にますます具合が悪くなっていく恐怖のやまいです…。
しんどい…横になって寝たい。
ところが寝るとハンパない頭痛に襲われて頭の痛さと吐き気で暴力的に起こされます。
しばらく身体を起こし寝ないように起きている(身体を起こしていたほうがよい)…またウトウトして寝る…頭の痛さで目が覚める…夜じゅうこの繰り返し。
睡眠中は体温、呼吸、などの身体機能が低下、休止モードになるので、酸素の取り込み量が減り、高地で酸素が薄いところに、体内の低酸素状態が重症化するらしいのです。

あとになって思えば一日目はまだ元気でした。バスから降りたときはヘロヘロでしたが。

それが災いして、朝、バスのなかで気分が悪くて朝をしっかり食べられなかったぶん、お昼のイスラエル料理のmenu(最高においしかった!)を、わりと満腹目に食べたのが敗因。そこからお腹壊しがスタートしました…(消化機能も衰えるので、消化のよいものにし、食べ過ぎないように気をつけたほうがいいです)

 お腹の調子が悪くなって、食べると下すのと並行して(しかも一人一泊600円の日本人宿、断水続きだしな)、だんだん、食事がのどを通らなくなり、体力が落ちていき、そこに夜間の頭痛。3日目は微熱ですが37度台の熱が出て、結局一日寝ていました。
ロキソニンなどの鎮痛剤はムダに胃を荒らすだけで、高山病の頭痛にはあまり効果がないようです。

◆高山病に効くかも?試してみました◆
◎飲食編
ポカリスエットなどの栄養ドリンク
(水分はしっかり採るほうがよい。吸収のよいポカリは○)
・マテ茶
(コカの葉が高山病に効果あり、と言われていますが、とりあえず温かい飲み物ならなんでもよいと思います)
・コカキャンデー
(飴をなめ続けるのはよいようです。コカキャンデーはふつうに抹茶味で日本人うけします)。

◎呼吸・行動編
・たくさん、酸素を取り入れる呼吸法を。それにはろうそくを吹き消すようにふーっと息を吐くのがよいようです。これはけっこう効果あります。
・激しい運動はゼッタイダメですが、ゆっくり歩くなどはじっとしているより、かえってよいような気がします。

◎薬理編
・酸素ボンベ
 これが一番効果ありました。ただし大一本1050円。ただし効果が表れるのは起きている間だけ。寝ている間に起こる頭痛激痛には効果ないみたいです。
・薬(アセトソラミデ=ダイアモックス

地元の薬局で売っている薬で高山病に効果が実証されていますが、今回、高血圧との弊害を調べきれず、使いませんでした…
でもとりあえず一番よいのは…
高度が低いところまで降りてくること!

…というわけで、クスコで調子が悪くなったら早めにマチュピチュに行ってしまえ!(マチュピチュのほうが高度が低い)…がいまのところペルー旅人の定説のようです。
 現在、マチュピチュの麓の村まで来ています!
高度は3300mから2000mまで降下です。

 妻、今朝まで死んでた…と思えないぐらいお買いものモードに突入するまでに復活しました!
2人とも元気です!
 このぶんだと明日はマチュピチュに登れそうです
よかったー!