地球へ途中下車第4回

素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録

前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20130209


タイ
【行け行けトゥクトゥク
2011年07月06日(水) 23時54分40秒
7月5日(火)

暑いけど、風が吹くと「サワデ〜♪」なバンコク
 …日本で6月の終わりごろ、むちゃくちゃ暑かった日がありました。あれが助かりました。身体が暑さに慣れていたみたいでそんなにしんどくありません。
 タイは居心地バツグンです!バンコクは特に世界じゅうからバックパッカーがたくさん集まって来ていますが、沈没(その場所に留まって動かなくなってしまう状態)する人が多いというのがうなずけます。
 まず物価がそこそこに安い。そこそこに清潔で暮らしやすい。そしてメシがうまい! タイメシにはずれなし! 
 現地の人はおおむね親切、ボラレ、タカられ、あまり心配なさそう。
…ワット・アルンの土産物のおばちゃんを除いてな…。
 ワット・ポーから渡し船で川を渡ったところにあるワットアルンの恐怖の仏塔階段から降りてきて、「あー暑い!暑い! 水分補給、水分補給」…、ってところに、山と積まれた冷えた飲み物。

飛んで火に入る夏の日本人観光客。
 もう、すでに買う体制で、1本抱えて、「タオライ カ?」と聞くと
「30バーツ」
高すぎ…。それ、缶ビール買えます。
「ならいらん」というと
「じゃ20バーツ」
「さっきあっちで10バーツで売ってた」。
「じゃ10バーツ」
…最初からそう言え。
しかし払おうとすると、

「あ、あ、おつりをやるから、百、いや…千バーツ札出しな、千、千」(百、千のところは日本語で)。
…あのう、おつりを誤魔化そうって魂胆がミエミエなんですけど。

…ハイ、お手間を取らせては申し訳ないので、5バーツコイン1枚と1バーツコイン5枚で10バーツ、払いました。

ワット・ポーの寝仏


あまりの恐ろしさに登るのを躊躇していたら夫が「大丈夫。下りは搭のなかにエレベーターがあるから」って、…そんなもん、あるわけないやろっ!
トゥクトゥクは時間のないときは助かる、行け行けゴーゴー的な乗り物。飛ばす飛ばす!スリルがあるというか、恐怖と隣り合わせというか。
朝、バスで30分かかったところ、10分ぐらいで帰ってきました。そのかわり、値段は交渉次第。
バンコク、フアラムポーン駅を2時45分出発。マレーシアのバタワース行きの寝台特急に乗り込みました! 
澤木幸太郎の『深夜特急』にも登場する夜行列車の旅のはじまりです!




タイ
マレー半島列車の旅】
2011年07月07日(木) 00時12分20秒

7月6日
 …列車は警笛と共に、ゆっくりと動き始めました。ちょっと狭い目の4人がけコンパートメントを昼間は2人で使います。全席指定です。人気のある路線なので、予約必須です。でも前日でも上の段の寝台なら取れました。実際に乗り込んでみるとやはり満席。やっぱり人気なんですね。

 出発するとすぐに、夕食と次の日の朝食の注文をとりに来ました。もちろんビールも頼めます。夕食の時間も予約。
 それ以外にも、果物や軽食、もち米のお菓子みたいな物など、車内販売がしょっちゅうやってきます。ただし水だけは買って持って乗り込んだほうがよさそうです。

 現れては消え、移り変わり流れていく、椰子の木、森の景色。通過していく駅、小さな村に暮らしがあります。草を食む牛。ゆったりとした警笛の音…。
すごくのどかです。ゆっくり流れていく豊かな時間があります。「世界の車窓から」の世界です。


朝焼け


このマレー半島列車の旅は、ほんとうに旅好きの中高年諸氏におすすめしたいです!
やがて椰子の葉に夕日が沈む頃、夕食が運ばれてきます。私たちが頼んだのは2人で400バーツのセットメニュー。ほかにも100バーツぐらいからいろいろな種類がありました。
夕食が終わって日が暮れはじめると、車内係の人がベットをつくりにやってきました。コンパートメントが見事に2段ベットに変身。
トイレと洗面所は各車両ごとにあり、乗客たちは歯を磨いたり、それぞれに就寝の支度をはじめます。なんだかものすごく旅情があります!

22時間乗って、国境を越えて、これで一人1120バーツ(3300円ぐらい)。安いです…
が、上の段は狭いし、天井低いし、下と90バーツしか変わらないとは思えない条件の悪さ。予約がとれる余裕があるなら絶対、下の段です。
でも、まあ、すめば都というか、疲れていた、というか、退屈だから、2人であっちとこっちでDSの通信でゲームでもしようか、と言っていたのですが、2人とも5分ぐらいで寝てしまいました。

朝は6時ごろ、起きたところからベットがしまわれます。
8時ごろ、国境の駅、パタン・ブザールでいったん全員、荷物を持って列車から降り、タイ出国とマレーシア入国の審査を受けました。駅の校舎にあるイミグレーションをタイから入って、マレーシアから出ます。
なんだかおもしろい。
午後2時、終点ののマレーシア。バダワーズに到着。
次の乗り換え列車は夜の11時までないので、ここではみな、フェリー乗り場からペナン島に渡ります。
私たちは予定を決めていなかったのですが、やっぱりペナン島で一泊することにしました!
上陸して、これから安宿を探します!


マレーシア

【マレーシア第一歩・塩吹き夫の巻】
2011年07月08日(金) 23時27分44秒
到着時間が過ぎているのにいっこうに電車の速度は落ちず、乗客も何事もないように雑談している。
が、突然、申し合わせたかのように乗客がソワソワし始めたので終点駅が近づいたと想像力を働かせ、座席の下からリュックを取り出し下車の準備。
ピンポーン!
30分後、電車は終点駅BUTTERWORTHに無事到着した。
只今14時40分、1時間遅れだそうだ。
あづ〜。
マレーシアの第一歩目の感想。タイよりはるかに暑い。
電車から降りたらそこは真夏の真っただ中の昼間。
電車の中の寒いくらいのクーラーが恋しい。
日本人観光客の見分け方は色々あるが、一番分かりやすいのが「帽子」を被っていることらしい。
そこで、夫は現地人に溶け込もう、と「帽子」リュックにしまったのはいいが、ウェストポーチと首からぶら下げたカメラは日本人そのもの。
あづ〜。
現地人に溶け込もうとして、余計に汗だっくりになり、見よこの塩の痕。

炎天下に帽子もかぶらず、荷物を持ってホテル探しで動き回り、暑い思いをしたので、日本なら、ビアガーデンでビールをグッイと…。
ここはマレーシア、ペナン島
敬虔なイスラム教徒が多く(?) お酒への風当りは強い。そして高い。
せっかく再来のガーニードライブ(屋台村)で、ラクサ、ロジャ等を前に高い缶ビールをチビチビ…。
後ろ指をさされないように、今日はホテルでつづきを…。
日本とマレーシアの友好関係に気配りをと思う夫の独りよがり。
以上