地球へ途中下車第7回

素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録

前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20130216

第7回もタイ ペナンです。


タイ
エアアジア〜会員なりたい。会員やめたい。】
2011年07月14日(木) 01時28分48秒
(夫・記)
 「世界一周旅行ができる」、と確信したのはインターネットから列車、飛行機、宿等の手配ができる経験をもってからだった。
 ネット通販をしたことのある人ならみんな同じ経験をしていると思う。「OK」キーをクリックするとき、「もし間違っていても請求金額を失うだけ」という度胸と割り切り、そして「ダブルクリック等で2度押ししない」ことへの細心の注意。損する金額が2倍になる。…緊張する。
 
 バンコクでエアーアジアの航空券を手配することになった。日本で予約してもよかったのだが、これも今後よくあること、何事も経験、という思いと、マレー鉄道の切符がどうなるかわからなかったので(これは現地の駅で直接でないと買えない)日程がいまいち流動的で日が決められなかったのだ。
 まず、エアーアジアの会員申込。これは簡単だった。
 次は航空機の予約。順調に進む。
 最後にクレジットカードでの支払い手続きで完了、…のはずだった。
 突然、クレジットカードのWebサービスのパスワードの入力画面になった。
 …Webサービスのパスワードってなんだ? 新たに取得すると20分以上かかる、とある。、
 新たに取得しなければならないのか? ここは日本ではない。英語の画面で、もし、何かトラブルがあってクレジットカードが使えなくなったら旅行は The END。飛行機の予約ができなければ大幅な予定変更。

 妻と二人、画面とにらめっこ。

 …そういえば、日本を出るとき、クレジットカードの請求書の内訳をインターネットで見ることができるようにしたよなあ。銀行関係、カード関係の一連のネット環境整備の一環だった。たしかそいつがWebサービスという名前だった。あのとき、IDナンバーとパスワードを登録した?
 IDの入力の要請はないが、あのパスワードのことじゃないか? 恐る恐る入力する。
 
 ビンゴ!

 …ようやくチケットが予約できた。
 Air Asia はLCCの草分け。いろいろな話を聞いているが、今回がチケット取得も含めて利用初体験。
 WebチェックインをするとEチケットがパソコンから印刷できるようになる。当然、プリンターは持っていないので、PDFファイルにして、メモリースティックに入れ、ネット屋に行ってプリントアウトする。
 それをカウンターに持っていくと、なんとそれが搭乗券そのものに変身。

 搭乗券すら客がプリントアウトして持ってきたものを利用する…。
ここまで徹底しているからこそのローコストか、機内でのサービスは一切なし。水、30バーツ(市内なら7〜10バーツ)。
 もし、インターネットではなくカウンターで予約すると値段は約2倍になる。しかも現金払い。空港に来たついでに次のプーケットチェンマイ間はカウンターで予約しようかと思ったら、えらく高かったのでやめて空港のなかでまたFree wifiをつないで予約した(ネットからだと8000円ぐらい)。
 こんなケチケチ路線だから、席は狭いしボロボロかと思ったが、意外にもノー○ウェ○トよりましだった。

(でもやっぱり狭い…)
 ところで、ネットで会員登録したり、予約、Webチェックインするのだから、当然、返信、確認メールが来る。見落とすわけにいかない重要なメールだ。
 ところがメーラーを開いてびっくり! 今まで日本で深く考えず会員になっていた○天、○ルーポン等のメールが、1日に何10通も来ていてそいつらが邪魔している。今までは多少メールを見落としても、電話で問い合わせ確認ができたがそうはいかない。

とほほ、ブログを書く合間にひとつひとつ配信停止の手続き。ここでもまたIDナンバーとパスワードが必要。で再発行。世界旅行にまったく不要な日本のなんたらの会員の登録を全部、はたしてこの旅の間にやめることができるのだろうか?
 
あ〜あ、日本でやっときゃよかった。(ためいき)

タイ
プーケットの…人の情けが身に沁みる】
2011年07月14日(木) 10時00分01秒
(夫・記)
リゾートアイランド、プーケット到着。

7/11 好事魔多し…。翌日、日本でできなかった雑用を片付けるために勝手に休日。1日中、パソコン三昧。
半ズボンにエアコンがあたって夕飯に行くときに何故かだるい。このときはまだ、これから始まる悲しい物語に気が付いていない。


7/12 
悲劇(以下悲劇編)
 朝、起きると、妻が熱っぽいと言う。
でも楽しみしていたピピ島へ行く日。薬を飲んで参加することに。
2.オフシーズンということで一番行きたかったピピ・レイ島は行かないという。スケジュールが変更になって余裕があるせいか、予定よりかなり遅れてカイ島到着。楽しみにしていたシュノーケリング、夫は泳ぐことにした。
3.受け取った水中眼鏡の頭にとめるバンド。小さかったので少し無理をしたらバンドを止めているピンが取れて壊れ、スタッフに嫌味を言われる。

4.勇んで海へ。波が荒く、海中の透明度が悪い。魚が見える状態ではなく、すぐに海から上がる。参加者50名近いツアー、日本人はもちろん我々だけ。
何故かドバイからのツアー客(?) 声が大きくやかましい。50人が同時に楽しめるシュノーケリング、夫が期待していた珊瑚の魚を見ることは不可能か? 船に戻り、ランチ、次のピピドン島へ移動。
5.船内で、島で水着に着替えたときズボンのポケットから財布を落としたことに気が付いた!
 夫はすぐにクレジットカード紛失届けを連絡すると携帯を取り出したが、妻はさっきの島はプライベートビーチのようだったから一度クルーに話してみるとクルーを探しに行った。

人情(以下人情編)
Ⅰ.スタッフと妻が戻ってきて、財布を落とした状況を説明。携帯電話はすごい! 船中から島に残っている別のクルーに電話。…あった! 幸いにもビーチに落ちていた財布を発見! 手元に戻ることがわかった。
6(悲劇).帰りの船、スタッフがそれぞれのテーブルの上に小さなゴミ袋を数枚ずつ置いていく。(?) とまもなく海は船の上まで波がかぶるような大荒れ、大揺れ。遊園地みたいだ。そのうち、子どもは泣きだす、大人は「ワッ!」と声を上げる。ドバイ人は「救命胴衣くれ!」と叫び出す、子どもを抱きしめコーランを唱える、あちこちでテーブルに配られたゴミ袋に吐く。船内は異様な雰囲気になる。
そんななか、妻も船酔いし、ついに「プラスチックバック!」と叫ぶ。
 2時間の船旅の予定が3時間、あと30分間遅れたら、夫も隣のドバイ人もゴミ袋の世話になった。

7(悲劇).港に着くと、財布が戻ってくるのは明日になるとのこと。
 時間が遅くなり、帰りに途中下車しようと思っていたプーケットタウン観光は中止。

8.あくる朝、妻は38度の熱を出してダウン。
Ⅱ.チェックアウトの時間を午後にしてほしいとYHのオーナーに頼むとOK。
Ⅲ.ツアースタッフと話をして財布を取り戻す手伝いをしてほしいと頼んだらそれもOK。午後、一緒に港まで同行してもらえることになった。
Ⅳ.妻の病状を確認するために日本語の話せる友人に電話をし、何か手伝えることはないのか聞いてくれた。

 午後になり妻の熱も下がり始め、次の目的地(チェンマイ)に移動できる可能性が出てきた。
9.財布を取りに行く時間が来た。YHオーナーの彼女と通りに出るとバイクが1台近づいてきた。彼女とバイクの運転手が話す。運転手がヘルメットを彼女に渡した。そして彼女から夫に。

 やっちまった…

 バイクの3人乗り(!?)

 「…できない」「大丈夫、大丈夫」。彼女がバイクに乗るとその後ろに乗れと指図。乗ると出発。スピードメーターが見える。時速70km。カーブで3人が身体を倒す。死ぬ思い。ようやく港へたどり着き、財布を手に入れて帰ってきた。

 夫は2度と財布を落とさないことを心に強く誓った…。

旅の準備編
【航空安全のお守りをもらいました】
2011年06月03日(金) 23時24分18秒

今日は、堺筋本町のインドビザセンターまで、できあがったインドビザを取りに行きました。

受け取りは申請2日後の4時から5時まで、と書いてあったので、4時10分前に行くと、入口のドアが堅く閉ざされている…
…そういうもんですか?…

5分ぐらい前から扉の前に、行列ができはじめました。私も並びます。

申請のときもそうでしたが、ここに来るのはビザ取得代行業者らしき人が圧倒的多数派です。スーツ姿で書類鞄を持っておられるのですぐにわかります。本人と思われる人物が申請・受取に来ているのは全体の2割ぐらい? …自分でビザを取りに来ているのは見るから、いかにも、バックパッカーという感じです…そのままの姿でガンジス川のほとりでヒッピーしていてもおかしくない感じです。(←おまえらもなっ)
4時きっかりに扉が開きました。引換券と交換に、ビザが貼りつけられたパスポート2冊が手元に戻ってきました。

おーっっっ。 ついに手に入れた。
これがインドビザ…

これで大手を振ってインドへ行くことができます!
なんだか感激です!バラナス!ナマステ!! です!

あと、ビザ取得の強者NO1はロシアです。
ブラジルもビザが必要な国ですが、入国時期が日本出発の半年以上後で、日本からは取得していけないので、お隣のアルゼンチンで取得しようと思っています。

堺筋本町のセンター街は問屋街。日本のアジアのようで、なんだかおもしろそうだけど、今日は夜、職場関係のお別れ会・壮行会があるので、すぐに帰りました。




壮行会でこんなお守りをもらいました!
色違いで、飛行機のマークがキュートです。
上賀茂神社で祈願していただいたものだそうです。

妻は科学的合理主義者ですが
人の思いが込められた物には不思議な「力」があると信じているので、とてもうれしいです!
必ずバッグパックに付けて行きます!
(次回は2月23日土曜日に掲載します。)