地球へ途中下車第22回

素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録

前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20130406


今日はスェーデンからノルウェーへです

2011年08月21日(日) 03時10分16秒
スゥエーデン
【海に浮かぶ船のような街】
ストックフォルムはすごくきれいな街です。小さな島がたくさん集まり、橋でつないで街を構成しているので、どこからでも少し歩くと海が見える景色がとても素敵です…

ストックフォルムで泊るホステルは海に浮かぶ船。その名もレッドボート。部屋のなかもゆらゆら揺れています。


今日はガラムスタン(旧市街地)を見学。ノーベル賞博物館に行きました。ストックフォルムはノーベル賞の授賞式が行われる街なんですね。



ノーベルカフェでは授賞式のデザートに出されるアイスクリームと同じアイスを食べることができます…。









そしてこのカフェの椅子、椅子の裏に歴代のノーベル賞受賞者がレセプション参加したときに残したサインがあるのです。
とりあえず、益川敏英さんのサインがある椅子をリストでさがし出しました…


さて、今日のお昼兼夜は2人で悩みに悩み、散財することを決めました!
スゥエーデンといえばバイキング、そしてバイキング料理…(こちらではスモーゴスボードという)発祥の地なんです! バイキングの本場でバイキングが食べたい…
探せばグランドホテルのレストランが、お高い(おひとり6000円)が、やはり唯一にしてピカイチのよう…

…というのは、イギリスからヨーロッパをベルギー、オランダ、デンマーク、スゥエーデンと移動してきて、ご飯は北上するにつれておいしくなっているな、と感じていたのです。
そしてここスゥエーデンに来て、グルメ爆発! 魚介類の種類が増え(日本の寿司店も多い)、昨日の夜行った、市場での食材の豊富さ、料理の種類の多さにびっくり…
今が旬のザリガニ…(市場で買ってきて夕べ、ホステルの部屋で食べた)

1匹30SEK(360円)…
シャコとエビの間のような味だった…
…こ、これは本場のバイキングでスゥエーデン料理のバイキングを食さねば一生後悔するぞ! …ということになったのでした。
さて、テーブルに着くと、食べ方のルールを説明した用紙を渡されました。

たくさん盛るのは禁止。一回ごとに皿を替えよ。
最初にニシンの酢漬けを数種類がお約束
冷たい魚料理…次にチーズを数切れ…サラダ数種…スモークサーモンにはレモンを搾ってマスターとも忘れずbに…冷たい肉料理…温かい料理(ヤンソン氏の誘惑は絶対食べろ)…そしてフルーツとデザート
…と6回ぐらいに分けて皿を替えて食べろ、ということです!
↑2皿目ぐらい。

あかん…もう食べられません!
…さすが一流のホテルのダイニング、食材がよくて、新鮮で、ほんとにおいしかった!脂ののった旬のニシン(へリング)、分厚いサーモン、うまし!

…ホステルまでハラごなし。ぶらぶら帰り道、野外ステージで、オーケーストラのオペレッタコンサートをやっているのに遭遇。
出演者もジーンズとかヤッケとか、ものすごくラフな格好なのでたぶん、市民オーケストラとか合唱団?かと思いますが、市民文化のありようが本当に違う、と感じさせられます。…これ、野外ステージで雨のなか、観客は傘をさして聞いているのです。


雨に濡れましたが、心豊かなひと時を過ごしました。






リッダーフォルム教会にて







2011年08月22日(月) 04時23分41秒
ノルウェー
【明日に備えてオスロ!】
予告!

明日はこの旅のなかでも楽しみにしていたベルゲン急行。
ヨーロッパの景勝鉄道のなかでも屈指のルートです!
写真をお楽しみに。

今日はストックホルムからオスロまで移動のみ。電車に乗ってるときも、今もユースホステルで時刻表とにらめっこ。ほとんどの列車に「8月21日まで有効」とか「6月3日〜8月28日」などの注記が書かれており、北欧の夏の旅行シーズンは終わった雰囲気…。
北極圏に入り、ラップランドノルウェーの北の果てロフォーテン諸島からフィンランド北部、サンタクロース村のあるロヴァニエミへ国境を越えるルートがすべて営業終了状態になっている…。

ノルウェーからフィンランドのルートもお楽しみに!
オスロの観光案内所で、ベルゲン急行の座席予約、ミュールダールからフロムまでのフロム鉄道、フロムからフィヨルドをめぐるフェリーでグドバンケンまで、そこからさらにバスでボス…、と「★球の歩き方」に載っていたルートを行きたいので、わざわざ紙に書いて用意し、乗車券はユーレイルパスがあることと共に、窓口で伝えようとすると、チラッと見ただけで、「あんたの言いたいことはわかってる」と言わんばかりに即、チェック、たちまち予約完了。

ほとんどの観光客が:みな、だいたいこのコースを行くんだね…きっと。:*:・( ̄∀ ̄)・:*

2011年08月24日(水) 23時24分54秒
ノルウェー
【ベルゲン急行とフィヨルドの旅】

ベルゲン急行はオスロからベルゲンまで471.2キロを走る山岳鉄道です。
最初は森と湖と小さな村が織りなす景観が続き…


高度がぐんぐん上がっていきます。

(…ところで今日のお昼は朝、ユースホステルのバイキング朝食でパパッとつくってきたサンドイッチのランチです。水筒(日本から持参)に入れたコーヒーも忘れません。

デンマークでランチボックス(1,4クローネ)とマヨネーズを買いました。ランチボックスは大活躍! ここ数日、お昼ごはん代を節約しています。マヨネーズは?…イギリス、ベルギー、オランダのユースの朝ごはんのとき、「せめてマヨネーズがあればもうすこしおいしく食べられるのに…」と思ったのですが、ここ、ノルウエイに来てびっくり! 
なんとマヨネーズ天国じゃん! エビマヨネーズ、カニマヨネーズ、たらこマヨチューブ(←これは日本でもぜひ売り出してほしいです!)。


やはり海産物などおいしい食べ物の多い国は国民の味覚が発達しているのかっ?!(…別にマヨネーズがグルメとも思わんが…)
閑話休題

やがて岩と草地ばかりの荒涼とした景色に変わり…
出た! ハダンゲル氷河です!


約100万年前、北欧は氷に覆われていました。
沿線最高所にあるフィンセの駅は夏でも残雪が見られ、ハイキングする人が降りていきます。ここからベルゲン鉄道は一気に下り。
次のミュールダールでフロム線に乗り換えです。


ほとんどの観光客がこのコースをたどります。

フロム線鉄道の見どころはホームに迫ってくる滝! 
乗客はホームに降りて見学します。時間も十分。幻想的な音楽が流れ、滝のなかほどで踊りを踊る歓迎のサービスが終わるとそろそろ出発。約10分の停車です。
切り立った山から幾筋も滝が流れる谷あいを進み終点フロムまで約1時間。

フロムから今度はフェリーに乗り換えます。

このコースのハイライト、世界遺産ソグネフィヨルドの一つネーロイフィヨルドのクルーズです。フィヨルドはご存じ、氷河が削っていったあとにできた深く切り立った入り江。内陸の奥深くまで切り込んだフィヨルドで、海路の幅が狭く、岩壁がほぼ垂直なのが特徴!
ちょっと雨が降ってきて寒くなってきました…
夫の上着デンマークでようやく購入しました! 北欧の寒さに間に合ってよかったです…

フェリーはグドバンケンに到着。ここからヴォスまでバスで、つづら折りの急峻な山を越えます。途中でバスが止まるので、アジアのバスを経験している我々は「故障か?」と心配しましたが、景勝地で写真を撮るためにわざと止まってくれたのでした…
山越えをしたときは車内から思わず拍手が!

ヴォスでベルゲン急行に合流。一気にベルゲンをめざします!

オスロを8時11分に出て、ベルゲンについたのは夜8時42分でした。まっすぐにベルゲンに向かった場合は2時52分着。
この周遊ルートを選択した場合、ユーレイルパスがあれば、かかる費用は座席予約券、フロム鉄道の割引、フェリー乗船、ヴォスまでのバス運賃で、一人580クローネ(8000円ぐらい)。前日までにオスロの観光案内所で手配することができます!