地球へ途中下車第31回

素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録

前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20130503

今日はウィーンからクロアチアです。


2011年09月18日(日) 03時36分05秒オーストリア
【芸術の都市、ウイーン】
ウイーンです…
かつてヨーロッパを征していたハプスブルグ家の居城、王宮です。

シュテファン教会。

…ハプスブルグ家(たしかマリー・アントワネットの実家だよな)だとか、そんなこともあってか、オーストリアって音楽家をはじめ、有名な芸術家をたくさん輩出しているのですね。
公園にはシューベルト像、モーツアルト像、ヨハンシュトラウス像…
まちを歩いていても、コンサートやオペラのチケットがいっぱい売られています。
国立オペラ座ではいま館内で上演されているオペラが野外スクリーンで放映、野外席でたくさんの人が観ていました。

私たちも、ベルヴェベーレ宮殿を見学することにしました。
ベルヴェベーレ宮殿は現在、美術館として、『接吻』などのクリムトの原画をはじめ、たくさんの美術作品を展示しているのです。

日本語のオーディオガイドあり(1人3ユーロー)、有名な作品についての解説を聞くことができます。
クリムトの原画は、最高でした!
館内撮影は禁止。お見せできなくて残念です…
お昼にウインナーシュニュツエル(薄い肉を重ねて揚げたカツレツ)を制した我々が、もう一点、ウイーンでぜひ食べたかったもの(妻)…
それはチョコレートケーキ、ザッハ・トルテです。
ホテルザッハの「ザッハ・カフェ」のザッハ・トルテは濃厚なチョコと甘さ控え目の生クリームがたっぷり。う〜ん、大満足でした…
チョコレートケーキ好きな女性には絶対におすすめです。

のりちゃんにおみやげに買ってかえりたいです…

国立オペラ座の裏にあります。上のチョコと同じ形の看板がかわいいです。






2011年09月18日(日) 21時14分21秒クロアチア
【行きにくい国クロアチア
クロアチアザグレブからスプリット、ドブロブニクへ移動するとまた同じルートを通って戻ってこないとほかに行きようがない、非常に行きにくい国です…
今日の移動(鉄道・バス)は、おろおろうろうろ、おっかなびっくり続きでした…
(だいたい、いつもそうなんですが…)
ウイーン・マイドリング駅を朝7時2分発の列車で、クロアチアザグレブに向かう。
ん? 時刻表では確かにザグレブ行きのはずなのに、行先が「Graz」って表示になっている…なぜ? おかしい…でも時刻は合ってるし、その下のテロップにzagrebという文字も読めるんだけど、ドイツ語なので何が書いてあるのかわからない…。
とりあえず乗り込み、車掌さんに聞く。するとザグレブまで行くのは後方の車両でこの車両はGraz行きらしい。…慌てて車両を移動。あぶないあぶない…
さて、クロアチアはシェンゲン域外国なので、国境でパスポートコントロールがあります。EUのシェンケン加盟国を出たという出国印とクロアチアの入国印が押されます。フィンランドからロシア、ロシアからドイツに出入国したとき以来です…
ところがクロアチアに入ったとたん、車掌さんが「次の駅で列車を降りて、その次の駅までバスで移動ね」、と言いに来ました…はあ? バス?…ですか?…
…あまり驚きませんでした…
実はこの間、チェコのチェスキークロムロフに行ったときも一度、同じことがあったのです。
何かトラブルがあったらしく、一駅区間、バスで代替搬送するのです。と言っても路線バスなんですが…。乗客は全員、列車から降りて、駅前に止まって待っているバスに乗り込み、次の駅までバスで移動。その駅からまた列車に乗り込みました…

英語でさえ不自由な夫と妻なのに(日本語でさえ、このところよく言い間違うのに)、クロアチア語チェコ語の国でこういう不測の事態が起こると、本当にうろたえるのみです。
( ̄□ ̄;)
まわりの様子を見て、流れについて行くしかない、という感じです…でも外国人観光客はみな同様にうろたえています…なかに泰然自若としている乗客がいて、たぶん地元国民だと思われます。
…東南アジアの長距離バスはときどき故障して止まるのがフツーでしたが、東欧(中欧)の列車はときどきトラブルで、バスの代替え搬送になるのがフツーなんでしょうか?
…おかげでザグレブへの到着は30分遅れです! プリトヴィッツエへ向かうバス乗り場まで歩いて15分(これは順調に移動できた)。広いバスターミナルのなかで切符売り場を探して買うのに迷って10分。バスの乗り場を探すのに迷って5分。2時30分の出発5分前にようやくプリトヴィッツエ行きのバスに乗り込むことができました…(ザグレブ→プリトヴィッツエ間約2時間、1人84kc=1200円ぐらい)

プリトヴィツエのバス亭でバスを降りたのは6、7人。しばらくするとそして誰もいなくなり2人だけに…。昨日、ようやくインターネットで予約したヴィラ。…現地に行けば、案内所があるとか地図があるとか、なんとかなると思っていたが、道路の脇にぽつんとバス停があるであけで、他には何もなく誰もいない…。
案内らしき看板は少しあるけど読めない…なにせ土地が広いので一回すすむ方向を間違うと30分は時間をロスしそう…
むむむ…
…と、そこに親切な中国人夫婦があらわれて、その番地ならわかるから途中まで一緒に行きましょう、と…(多謝!) 渡る世界に助っ人あり、です。
とういうわで、今夜はクロアチアのリゾート地、プリトヴィツエ近くの親切なオーナーのB&Bに泊っています!(2人一泊50ユーロ=6000円ぐらい)


明日は世界遺産、プリトヴィツエ湖群国立公園(中国の九塞溝・黄龍にちょっと似ています)の素晴らしい自然散策へ、行ってきます!

中にクリームチーズとジャムとカスタードクリームが入った日本の「おやき」のようなクロアチアのお菓子…

2011年09月19日(月) 03時17分44秒
クロアチア
【プリトヴィッツエ湖群公園】
クロアチア世界自然遺産、プリトヴリッツエ湖群国立公園です。

一時は内戦の影響で危機にさらされている自然遺産の指定になっていましたが、いまはすっかりその美しさを取り戻し、世界中から幻想的な景観を見に訪れる人々で賑っています。
大小の高低差のある湖がつらなる公園内は、トラックバスと一番大きな湖にはボートが運行されており、バスの乗り放題とボートの乗船券を合わせた一日券が大人一人110kn(1650円ぐらい)。バスもボートも使わず、ひたすら歩いて一周しても6〜7時間ぐらいで回れるそうです。平均的観光時間は3〜4時間。休憩したりお昼を食べたりしていたらやっぱり6時間ぐらいかかりました。

透明度の高さと石灰質の土壌が、神秘的な色をうみだします。水の下に沈んでいるのは倒木です。


水の色は光の加減や周りの木々を映して刻一刻と移り変わっていきます!




美しい自然のなかでの山あるきが好きな中高年にはたまりません!
ザグレブからバスで2時間半、プリトヴィッツエからドブロブニクまではバスで11時間です!