地球へ途中下車第32回

素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録

前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20130504

今日もクロアチア各地を巡ります。

2011年09月20日(火) 21時50分01秒
クロアチア
ドブロブニク行き乗合バス】
…プリトヴィッツエは、世界中から集まってきた山歩き好き中高年夫婦やグループのパラダイスでした…。(もちろん若者もたくさん来ています)
しかし中高年になると、景色のきれいな場所での軽い山歩きが夫婦や友人の共通の趣味になる…っていうのは万国共通の現象のようですね!
…そして妻は発見しました…。世界じゅうの中高年婦人、いわゆる世界じゅうの同胞、「おばちゃん」たちの、「かばん」の中身はこれもまた、みな共通しているということを…

リュックの中から出てくるのは(かばん自体は非常にコンパクトなんですがっ)、折りたたみ日傘、水のペットボトル、ビニール袋にくるまれた果物やサンドイッチ、キャンデー…(関西のおばちゃんは「アメちゃん」と呼びます)…
この状況下、妻は思わず
 あー、おにぎりが食べたい!(この際、具はなんでもいい…)
と思いました…
さて、翌日はドブロブニクへの移動日です。
バス停でバスを待つのは3組。あとの2組はスプリットまで(4時間)行くそうです。バスはなかなか来ません。さっきから何台も白タクが「スプリットまでいくらで行く」と値段交渉しています。シェアしてもバス代より高いので2組とも動じません。

我々は11時間かけて終点ドブロブニクまでなので、さすがにタクシーは誘ってきません…
バスに乗り込むと、いきなり篠突くような雨が降ってきました…。
昨日の快晴は本当にラッキーなのでした。
晴れているときですら、湖の上の木の桟橋は、木がスカスカで下が見えてるし、

何のガードもないし、

20年前に行ったGW時の尾瀬でもこんなに渋滞していなかったというぐらい人が多く、しかもみな、この状況下で写真を撮ろうとするし(オマエもな)、……こ、これは200人に1人ぐらいは落ちてるんと違うか? と思ったほどだったのです。

さて、バスは長距離バスでありながら、路線バスでもあり、あちこちで乗り降りがあり、車内でチケットを買った我々は、座席予約券を持った乗客が乗って来ると一時は立ちん坊になり、道はアップダウンを繰り返し、アドリア海沿岸を先端のドブロブニクへと進んでいきました。
ドブロブニクに着いたのは夜の10時前。
案内にはバスターミナルから15分って書いてあったけど、坂道と階段が多く、結局、予約しておいたユースホステルまで、歩いて30分かかりました…。
一泊2人で250kn(3700円ぐらい)、4人部屋を2人で使うようです。
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今日は一日、休憩日です。
疲れたのか、夫に夕べ、少し熱があったのです…。ユースがネット不通なので、妻は一人で近くのインターネットショップに来てアクセスしています。
明日、元気になったら、2人でドブロブニク見学にでかけます!


2011年09月22日(木) 04時03分12秒
クロアチア
【迷路で迷うのが楽しいドブロブニク

夫が復活しました!

2人でドブロブニク旧市街を見学。
泊っているユースホステルからは海沿いに歩いて15分ぐらいです。
旧市街(オールドタウン)へはペレ門から入ります。
まちをつらぬくこの大理石のメインストリートは元水路だったそうで、南側がもともとの旧市街だそうです。
世界遺産の観光地ですが、いまも地元の人が暮らす生活の場でもあり…、洗濯物が干してあったり…

そこかしこに生活の匂いがするのもドlブロブニクの特徴です。

海に突き出した旧市街は、ぐるっと城壁に囲まれていて、城壁の上を歩くことができます。一周約1時間半…

ちょっと中国の万里の長城、八達嶺に似たかんじです…
城壁から眺めた旧市街のまちなみ

迷路のようなまちで思いきり迷いたいまち…、迷うのが楽しいまち、という点では中国湖南省鳳凰にちょっと似ています。
!!!ドブロブニクで「みっちゃん」発見!!!
(ヘアスタイルと腰のあたりが…特にそっくりです…)

すいません…わかる人にだけわかるローカルな話題で…
アドリア海の陽光輝く、宝石のようなまちです…














2011年09月23日(金) 15時16分51秒
クロアチア
【海から山から見たドブロブニク
ドブロブニク3日めです。
ドブロブニクにはケーブルカーがあり、スルジ山の中腹に建つ大きな十字架から旧市街とアドリア海を見下ろすことができます。

絶景です。

フォートインペリアル−帝国の砦の頂上から撮った写真です。
この砦は十字架と反対方向にあり、1991年から95年までの旧ユーゴスラビアからの独立戦争、内戦を記録する記念館になっており、いまは美しいドブロブニクのまちが、戦争の砲撃によってどんなに損傷していたか、写真やビデオで知ることができます。


詳しく書く暇はありませんが、妻は『あなたになら言える秘密のこと』という映画で、ハンナという一人の女性の体験を通してクロアチアの内戦について知ったことがあります。
戦争がいかに一般市民を巻き込み、まちと人々に深い傷跡を残したか、現在の光輝く世界遺産アドリア海の真珠」を見るにつけ、平和の大切さを思わずにはいられませんでした。
バスの車窓からは、観光地はきれいに整備が終わっているのですが、郊外にはまだ破壊されたままになっている家々もたくさん見かけました…。
昨日夕方はロブリィナツ要塞から、そして今日の午後はロクルム島へ行き、山からも海からもドブロブニクを堪能。


ドブロブニクへはザグレブからバスで行き、またバスでザグレブに戻ってきました!(スプリットまで鉄道も通っているんですがアクセス悪い)。
…このバス、行きも帰りもドブロブニクの手前で2回、検問があり、バスのなかに検査官が乗ってきて外国人はパスポートを、市民は身分証明書を見せる必要があります。
???と思っていたら、よく地図を見ると、ドブロブニククロアチアの飛び地で、陸路で行く場合、ほんの少しだけ、ボスニア・ヘルツェゴヴィナの領土を通るのですね。検問はたぶんボーダー(国境)だったのです。

ヨーロッパでは戦争や民族の間の紛争がついこの間まであったこと、緊張状態が続いていることを思わせる体験でした。