地球へ途中下車第34回

素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録

前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20130506


ブダペストが気に入り滞在延長。


2011年09月27日(火) 17時20分05秒
ハンガリー
【オペラにフラれ、王宮の丘からブダペスト
ハンガリーブダペスト3日目です。

本来なら今夜の寝台列車ルーマニアに経つ予定だったのを、予定変更してもう一泊することにしました…。
ブダペスト、気に入っています。<理由>
その1 温泉がある。
その2 物価が安い。
その3 ユースホステルが6つ星!(★コスパよし、★ネットOK、★ランドリーあり、★自炊キッチンあり、★駅から近し、★近所にスーパーあり)
そして、それ以外の動機として…
 オペラがみたい…

ブダペスト到着から一緒になった日本人の女の子学生、泊るところ未定だったので、「我々が予約しているユースに一緒に来てみる?」というわけで、3日間同じ宿。その彼女が昨日の夜、宿に帰ってきたとき、とっても興奮して、
「オペラ、観ました! よかったです! 内容はわからなかったけど、ライブのすごさに、もうとにかく感動しました! 3階席、500ht(約250円)だったし!」

…って聞いのです。…たぶん3階席は学生専用?だと思うので、我々だともっとすると思うけど、それにしても安い…オペラ座は昨日昼間見学してミニコンサートを聞いたけど、それだけでもものすごくびっくりだったので、そりゃ本物が観たい…

…ということで、オペラ観劇にひかれてもう一泊。
オペラ座では年間500ステージ上演されているとのことで、今夜も当然やってるはず…

……
……
……
オペラ休みで(月に2回ぐらい)、クラシックコンサートでした…
日ごろの行い…かっ?

ま、ま、気を取り直して、王宮の丘、見学。

マーチャーシュ教会と三位一体の塔

漁夫の砦(ほんとうに中世のお城の物語の世界です)

王宮の丘から見たくさり橋

国会議事堂

オペラはイタリアで!(?)










2011年09月28日(水) 09時59分29秒
ハンガリー
【妻、スリに遭遇!】


ブダペスト、2人とも、ものすごく気にいってるんですが、実は到着した翌日、スリに遭遇する、という事件もあったのです…


ゲーレットの温泉に行くまえ、くさり橋を見に行って、ハンガリー料理のランチを食べに行くのにイシュトバーン大聖堂の横の大通りを通りかかったときのことでした。


そのだけ外国人観光客がいっぱいで、「あ、日本人のツアーだ!」なんて思っていたとき、妻が手にさげている手提げカバンのなかに他人の手が侵入してきた感触が!

一瞬、盗られた!と思いました。

おもわず、ブロック、反撃に出てしまいました…。


すると相手は中高年の小太りな女性で、地図を大きく広げて、道に迷いながら、地図を見るのに夢中になって人にぶつかった、という様相で、
「Oh sorry! sorry!」なんて言いながら、また地図を見ながら、ふらふらと離れて行きました。

財布は無事でしたが、ちょっと反省しました。

それまではずっと財布の収納場所には気をつかっていたのですが、そのときたまたまあまりに出し入れが多かったため、ついつい手提げに入れたままになっていたのです。チラッと見えたんだと思います。


手提げはガイドブックやマップをしょっちゅう見て、かたずける必要があるので、知らないまちでのまち歩きではどうしても必要なんですが、このなかには盗られても困らない物しか入れちゃダメ!
…という基本方針をもう一度、しっかり守らないと!と思いました。 


それにしても、広げた地図で自分の手元と相手の鞄を隠し、その下からこっそり手を入れ、もし気がつかれたときも、地図を見て迷って人にぶつかったフリをする手口、観光客が多い場所での常套手段なのでしょうが、要注意です!


同じ日、トラムのなかで、気がつくと2人とも揃って、リュックの小ポケットがオープン! 何も入っていないのですが、やはり開けられると気持ち悪いです。リュックはどうしても他人に背中を向けることが多いので、やはり鍵をかけることに。地下鉄やトラムではリュックを背中から下して手に持つようにしました。



…未遂でしたが、はじめてのスリ遭遇体験。直接、身体に手が触れたわけではないけれど、他人の邪悪な手が鞄に侵入してきたときの、あの気持ちのわるい感触がいまでも忘れられません。


若かりし頃、初めて痴漢にあったときのようなショッキングな感触でした…


以後、しっかり気をつけます!


2011年09月29日(木) 15時22分12秒
ルーマニア
【ドラキュラ城のあるまちブラショフ】

ハンガリー最後の日はお買い物です!(…と言っても旅に必要なものだけで、見るだけ…)、アリーナプラザという大きくて近代的なショッピングビル(ジャスコシティのようです)で夫のリュックサックを買い、

対照的な昔ながらの中央市場で、夜行列車のなかで食べる夕食を調達。

またまた夜行列車でルーマニアへ。

ブカレストへ行く途中、ブラショフ駅で途中下車したら、ドラキュラ物語の舞台になったブラン城が見に行ける、と急きょ予定変更。
ブラショフへの到着は朝、8時14分。7時に起きればじゅうぶん、レストランカーへ行って朝ごはん食べられちゃう、と2人ともバタンキュー。

…朝、6時50分、激しくドアをたたく音。
「あと20分でブラショフ到着だよ!」

えっ!1時間早くない?…

そうなんです。ハンガリールーマニアの間には時差が1時間あったのです!

あわてて身支度!間に合いました。

ルーマニア、ブラショフ、ドラキュラ伝説のブラン城です。
もともとこのあたりのトランシルバニア地方を治めていた地方領主の居城で、なぜこのお城がこんなに有名になったかというと、19世紀、アイルランドの作家がこのお城を舞台にかの有名な「ドラキュラ」物語を書き、それが映画にもなって世界的にその名が知られたからなんですね。
…このお城を14世紀末に居城としていたヴラド・ツェペシュが残虐で有名で、攻め入る敵(オスマントルコ)の兵士を捕まえると、次々に串刺しにしたことや、トランシルバニア地方にもともと伝説としてあったバンパイア伝説、ドラゴン伝説などがベースになったようですが…

ヴラド・ツェペシュ

こじんまりとした、かなり住み心地よさそうなお城なじゃありませんか…
住んでもいい…

昼間だとますますそんな恐ろしげな雰囲気はない…
窓から見えるトランシルバニア地方の見晴らしもよさそう

でもこんな階段はありました。
周囲にはホテルあり、土産物屋にレストラン多数、典型的な観光で成功している地方のお城です。

ときどき通りかかる馬車は観光用ではなく、現役の荷物運搬用です。中世と現代が混在しているようなまちです。

…いままで通ってきたヨーロッパの国とあきらかに違います。
英語はほとんど通じませんが、困りません。
言葉が通じないことなど、ものともしない親切な人が多いからです。
道を聞くと必ず、ルーマニア語でワーッと返ってきて、わからない様子を見ると「かわいそうな外人」と同情してくれて、「連れていってやるからついてこい!」となります。

ほとんど道は迷わずに来れました。

物価も朝ごはん、2人で11レイ(280円)、昼ごはん、ビュッフェ方式の好きなものを選んで会計するところで2人で21レイ(520円)、夜はユースのスタッフから聞いたお勧めレストランで、豪華に食前酒のツイカ(スモモでできた蒸留酒)を飲み、ルーマニア産のワイン1本をあけて、スープ、メイン、サラダ、デザートを食べて(1人分をシェアするんですが)85レイ(2000円)。ユースの宿泊が2人1泊70レイ(1750円)。

居心地よくて、アジアのタイ同様、ヨーロッパのルーマニア
沈没しやすい国だという気がします…

ルーマニアの夕日