地球へ途中下車第41回

素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録

前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20130601

今日はイタリアのミラノ滞在、いよいよ次はニースに向かいます。


2011年10月17日(月) 16時23分28秒
イタリア
【最後の晩餐(ラストサパー)】
…てなわけでセニョールセニョリータの怒号渦巻く列車はミラノへ着きました!

おとといネットで予約しておいたホテルへの行き方、駅のインフォメーションで聞いたけど、ナンバー81のバス停、なかなか見つけられず…(もしかして歩いたほうが早かった?)
バス停にこんなバスストップ表示があれば、デジカメで撮っておきます! 地図でどこが近いバス停か確認し…

…でもスルーするバスストップもあるし、車内からバス停名が確認できないことも多い…結局、車内で他の乗客にデジカメを指さして聞き(運転手は隔離されている)、
「あー、そこなら私もそこで降りるから、一緒についておいで。プレーゴ、プレーゴ」
(…と、多分そう言ったと思う…)(プレーゴはイタリア語で「どうぞ、どうぞ」、とか「かまいませんよ」とかいう意味。…それぐらいは覚えた)

「グラッチェ、グラッチェ」
(ありがとう、…それぐらいも覚えた。プレーゴもグラッチェも、Rの発音を、巻き舌で言うのが本格かっ?)

…てな具合で例によってミラノでも無事ホテルまで到着しました(2人一泊45ユーローです)。
(^-^)/
休憩後、さっそく、地下鉄でサンタマリア・デッレ・グラツィエ教会へ。着いたのは午後5時でした…(影が落ちています…)

ここはご存じ、世界遺産、ダビンチの『最後の晩餐』が修道院の食堂にある教会です。
(…ところで、『最後の晩餐』って、「ラストサパー」で通じるんですね…まんまですね)

…25人ずつ、15分間の鑑賞、要予約…、調べれば調べるほど、何週間も前に電話かネットで予約しておかないと、行ってすぐは無理。しかも明日の月曜は休館…我々のミラノ滞在予定は火曜の朝まで…なんとか火曜日の朝いち(8時15分)、が取れないか…と行ったんのですが…

「予約は電話かネットで。今からならたぶん…水曜…」
という返事。

青の洞窟に次ぐ、2連敗か…と、2人で「途方に暮れ顔」をしていると
「…Are you japanese? ミラノはいつまで? ちょっとまってください(日本語)…
…今日の6時30分…OK?」

ええっ!ほんとに! 
ありがとう! ありがとう! セニョリータ!
あとで見学するときわかったのですが、25人のうち3分の1は日本人だった。日本人がかなりたくさん見に来ていること、しかも日本人は弾丸ツアーで時間に余裕がないことを知ってか、かなり尽力していただいたみたいです!
見学は、壁画(壁に油絵で描かれている)の保護のため厳重な管理のもと、2回ぐらい仕切られた小部屋を通って、教会の食堂に入ります…
もちろん写真撮影不可なので、これは絵はがきです。

思ったより作品が大きい! 食堂の部屋の装飾であることを考えて、遠近法で部屋全体の奥行きを感じさせる構成になっています。

25人という少人数で、しかも近くで見られるので迫力が違う! 日本語のオーディオガイドがあるので詳しい説明が聞くことができる!
(同じくダビンチのモナリザルーブル博物館)は、実物が思いのほか小さい作品だったのと、ガードされていて遠い、人が多い、はるか遠くに豆粒のようにしか見えなかったのと比較するわけではないですが…)
2人ともすごく感動しました!ミラノに来てよかった…

…ところで予約時間の6時30分まで1時間ほど待つ間、あたりをぶらぶらしていた夫と妻はある一軒の店の前でものすごい人だかりを発見!これまでの経験で現地の人がたくさん集まっている場所には何かおいしいものがある…と知っている2人はさっそくかきわけかきわけ、店内に入ってみると…

アイスクリームショップでした!
チョコだけで6種類、バニラも8種類ぐらいから選べる、ほとんどチョコ&バニラのみのアイスクリームショップで、みな車で乗りつけて食べに来ています。ピッコロ(小サイズ…と言っても2ボール。日本人的にはダブル?)2、5ユーロ。

う〜ん イタリアーノ! トレビアーノ!

2011年10月18日(火) 07時04分34秒
イタリア
【ミラノのスカラ座でオペラ初体験】
ハンガリーで振られて以来、どこでオペラデビューしようかと悩んでいましたが、ミラノのスカラ座に決めました。

日本に比べるとオペラが各段に安いのです。
7階のギャレリア(天井桟敷席)ですが、一人22ユーロ(2400円ぐらい)です。立ち見客もいっぱいです(たぶん10ユーロ?)。

各座席の前の電光表示板に英語、イタリア語、ドイツ語を選択してテロップが流れるようになっているので、話の内容もなんとなくわかります。昨日のうちに今日、何をやるか(『薔薇の騎士』)調べて、夕べネットで事前学習はして行ったんですが…

よかった!

今度はもっといい席で観たいです!
でも30分×2回のインターバル挟んで3幕4時間20分は長いです…

昼間はショッピングをしました。
ミラノといえば、高級ブランドファッションの聖地ですが、このブエノスアイレス通りあたりはさならがらミラノの下町で、お安い衣料品、雑貨などを物色することができます。

…といっても買ったのは夫の長袖のポロシャツ10ユーロ(この頃、寒いのです)と、妻のコンタクトレンズ洗浄保存液(旅に出てからこれで2本目です)9ユーロ。ホッチキス(地球の歩き方を一冊持ち歩くと、重いのと、「迷っている観光客オーラ」全開なので、必要なページだけ切り取って持つようにした)1,5ユーロ、その他など…
なぜか無印良品店がありました。

通りのつきあたりがミラノの象徴、ドーモです。圧倒されます。地下鉄ドーモ駅を出てすぐです。

…明日からフランスなので、ここらでイタリアの食について、まとめて。
イタリアは他のヨーロッパの国に比べて食のレベルがずばぬけて高いと思います!食べることはやっぱり人生のよろこびです!
ピザは、トマトとモツアレラチーズのトロトロ感で、ナポリがやっぱり一番と思います!
生ハムはレストランの前菜でも朝食でもあちこちで食べましたが、スーパーで切り売りしてもらったのがおいしかったです!お肉のおいしさがぎゅっと凝縮されたかんじで、口のなかで脂肪の部分がとろける感じがたまりませんわ。
ナポリのまちのどこにでもあった小さなケーキの売っているカプチーノバー。ブリオッシュをラム酒で漬けた「ババ」(0,8ユーロぐらい)。毎日、一個ずつ買ってきてホテルで食べました。毎日食べたいです〜
もしかして全体に南部のほうが食べ物はおいしいかも?

ローマのキャンプ場の近くのスーパーで見つけたゴルゴンザーラのマスカルポーネチーズ。これは初めて食べる味! クリーミーで固まっているところとトロトロの部分が混在していて、ちょうどできたての汲み上げゆばのような感じです! わさび醤油をかけて食べてみたい。

イタリア産レモンのお酒、リモンチェッロは何種類か飲みましたが、これが一番おいしかったです。
食事は総じて、外国人のいちげんさんの観光客しか行かない観光地の店は、高くてまずいです(特に日本語メニューがおいてある店は最悪です)。うんと出せばそれなりにおいしいものが食べられるんでしょうが…。地元住民が普段使いでたくさん来る店が安くておいしいと思うんですが、旅人にはなかなかみつけられません。おまけに外観がわかりにくく、前を通っていてもレストランとわからない店もあります。
夫と妻は最近、ユースやホステルで必ず、近くにあるnot so expencive で good なおすすめのレストランはどこか? 聞くようにしています。必ず喜んで教えてくれます! 今のところ、はずれがないです。

ベネチアのホテルの近くのレストランで食べたシーフードスパゲティ(12ユーロー)。…麺よりシーフードのほうが圧倒的に多かった!

明日はフランスのニースです。あまり観光せず、ちょっと休憩しようかと思っています。
筋肉痛で背中が痛い(妻)のと、2人とも散髪に行きたいです…


2011年10月19日(水) 00時09分52秒
フランス
【ニース、よいとこ一度はおいで】
ミラノから海岸線沿いに、FS(イタリア国鉄)がいつのまにかSNCF(フランス国鉄)に変わり、フランス・ニースに着きました!
車内から通過する駅のプラットフォームを見ていると、「出口」の表示も、イタリア語の「USCITA」から「SORTIE」(フランス語)に。
風があたたかく、さわやかです!

海に面した小規模なまちで、坂道を登れば山、下れば海で、縦にトラムが走り、迷うこともあまりなさそう。
しかしにぎやかで、リゾート地特有のなやかさ があります。
ニース、ええとこや!
ゆっくり休憩しよう、と言っていたのをころっと忘れ
「25分でモナコに行ける! カジノがあるで!」
と騒いでいます…

懲りない2人…