地球へ途中下車第45回
前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20130615
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今日はドイツ、ロ−デンブルグからロマンチック街道、ケルンへ向かいます。
2011年10月30日(日) 04時20分45秒
ドイツ
【秋色ドイツのおとぎの国、ローデングルグ】
ローデンブルグには中世のまちが、まちのかたちのまま、そのまま残っています…
それだけだと、ベルギーのブルージュや、チェコのプラハもそうなんですが、ローデンブルグには、ほんとうにグリム童話の世界を想像させる雰囲気がありました…。
まちはぐるっと城壁に囲まれており、いくつか塔のある入口があります。
予想に反して、そんなに観光地・観光地していなくて、観光客ずれしていません。結構、素朴です。(世界遺産ではないからか? ところでヒュッセンのノイシュバイシュタイン城も世界遺産ではなく、ドイツの世界遺産の基準ってよくわかりません…)。
まちの中心地は人でいっぱいですが、はずれの城壁あたりに行くと(城壁の上は階段で上がれて歩けます)、中世探検きぶんを味わえ、人影もまばら…。
…普通の家のおうちだと思われますが、メルヘンっぽい…
なんだかいつ、村のはずれでヘンゼルとグレーテルに遭遇しても、いばら姫が走ってきてもおかしくないムード。秋のひだまりの誘われて、木でできたベンチで教会の鐘の音を聞きながらうとうとしていたら、目が覚めたらいつのまにか中世にタイムスリップ!…してたらどうしよう? …と心配させるような、そんな雰囲気がありました…
城壁の上から見た、ロマンチック街道の秋
中世犯罪博物館という中世の人々が犯罪をどのように考え、裁判を行い、処刑をしていたか、拷問道具や処刑道具などが展示してある博物館がありました…。
マルクト広場までこの鉄の籠に入れて連れていかれた、とか、魔女裁判の様子など、妙にリアリティがあるのに、おぞましいというより、中世の人々の日常の暮らしぶりがとてもよく理解できる興味深い内容でした…
拷問道具です…
貞操を守らなかった女性が閉じ込められたという「鉄の処女」
(こ、こわい…)
バーデンバーデンでたっぷり温泉に入ったせいか、2人とも体調はよいです。
ドイツは、このあと、ケルンとフランクフルトへ行き、そのあと、LCCでアイルランドへ移動します!
◎
2011年10月31日(月) 04時54分06秒
ドイツ
【サマータイムの終了って今日なのかい?】
中世のドイツの街では、各店はその仕事を象徴したマークの看板を通りにあげるのが習わしで…
馬はどうやら宿屋を表しているようです…ホテルはどこも馬と旅人のマークです。
さて、おとぎの国のローテンブルグをあとに、2人を乗せた馬車…ではなく列車はヴェルツブルグへと向いました。
ほんとうはシュタイハナで乗り換え、ヴェルツブルグで乗り換えて、そのままケルンは行く予定だったのですが、シュタイナハで出会ったボンにお住いのご家族から、「そりゃこのままケルンに行ってしまうより、ヴェルツブルグで降りてから夕方、ケルンへ行ったほうが絶対いい」とアドバイスを受け、「そうかも」とあっさりヴェルツブルグで途中下車しました。
マルクト広場(ドイツはどこでもマルクト広場なんですね)の屋台でザワークラウトとヌードルを合えたスナックを立ち食べをし…
(これって、たこ焼き食べるような感じですかね?)
世界遺産、レジデンツ(司教の館)を見学。館内、豪華すぎます…館内撮影禁止。
そのあと、フランケンワイン醸造所が経営している有名なワインレストランへ。ドイツはビールばっかりでもなく、けっこう白ワインもおいしい。
ワイン2杯と、ソーセージは…、焼きか茹でかスモークか…と悩んでいたら、向こうのテーブルから「oh! Aer you ジャパニーズ? 日本へは行ったことがある!」というドイツ人客がやってきて、「そりゃ焼きソーセージにザワークラウトに決まっているよ!」とオーダーを強引に決められてしまいました…。
「日本はよかった!日本人は親切。そして日本のトイレはすごい」…
うーん、日本のウォシュレットトイレは知ってるヨーロッパ人の間ではかなり好評のようです…。
で、乾杯でも、このレストラン、流行っているのか、すっごく混んでいて、ソーセージもなかなか出てこなかったけど、チェックもなかなか。3時55分のケルン行きに乗りたい…
…なんとか駅前通りを足早に駆け抜け、駅に10分前に到着。ロッカーに預けていた鞄を出して「3時55分に間に合った!」
…と思ったら、2時55分のケルン行きがあり、ホームの時計は2時45分。
???
2人の腕時計は確かに3時45分…。
???
…携帯電話を取り出し、時間を再確認する。
確かに3時45分。
腕時計を持っているホームに立っている人に
「What time is it now?」
って教科書通りに聞いてしまった。
(「this is a pen」同様、海外で絶対つかうことがないと思っていたフレーズ…)
彼はホームの時計を見ながら「2時45分」と。
夫、ホームの時計を指差しながら「この時計、正しい?」
自分の腕時計を見せながら「いま、3時45分だよね?」
…
彼は笑いながら「サマータイムが終わったんだよ。今朝のmid nightに」
…!サマータイムの終了?…か?
…ってサマータイムのことは知ってたけど、
冬時間に切り替わるのが、10月の最終日曜だってことは知りませんでしたけど…
そしてその調整はミッドナイト(午前3時)にするらしいんですけど…あれ? でも、じゃあ今朝、乗った電車は? 私たち、今朝からずーっと知らずに、1時間ずれた生活してた、ってことですかい?
( ̄ー ̄;
…まったく毎日が驚くことの連続です。
ま、間に合ったんだから、終わりよければいいことにしましょう…。
…ワイナリーで出会ったドイツ人のおじさま、携帯を見せて、「これがマイワイフ。亡くなったけどね…」と。3年前に行かれたというジャパンは、もしかして奥様と行かれた思い出の場所だったのでしょうか
2011年11月01日(火) 17時14分00秒
ドイツ
【ケルン大聖堂とつぐみ横丁】
ケルン大聖堂です。
で、でかい…
とにかくでかい…見上げていると首が痛いです。
天をつく威容さです。ケルン駅に着いたら列車のなかからもう見えます。
昨日行ったヴェルツブルグのレジデンツといい、ドイツが誇るメルセデスベンツといい、ドイツ人はとにかくでかくて、頑強なものが好きなんでしょうか???
…バーデンバーデンの混浴で妻が知りえた範囲の事実によると、予想に反して、意外と「小ぢんまり」としていたのですが…
(…おい、おい…)(*^.^*)
さて、ケルンではライン川のほとりの「ハクセンハウス」というレストランへ行きました! ここは列車のなかで出会った日本人のご家族から教えてもらった地元料理「シュバイネ・ハクセ(豚のすね肉のロースト)」がおいしいことで有名なお店なのです。
教えていただいた通り、ハニージンジャー味を頼みましたが、これ、めちゃめちゃ美味しいです!
ナイフを突き刺した豪快なスタイルで運ばれてきます。皮のパリパリのところのハニーソースのこげた部分がたまりません! 最後は骨についた肉をまるかぶりです。付け合わせのキャベツもおいしい。夫と妻、2人で一つで十分です…。ビールは地ビールのケルシュビール。
…そして夜はライン川の真珠と呼ばれるライン沿いのかわいい町、リューデスハイムにやってきました!今夜はここに泊ります!
今夜はハロウインです。まちを歩いているとかわいい妖怪たちにたくさん出会いました…まちが暗いのでマジでドキッとします。
リューデスハイムはライン川下りの観光船の乗船場として有名ですが、「つぐみ横丁」という小さいけれど賑やかな酒場通りがあることでも有名です…
やっていました! 生演奏で、みな食べて、飲んで、歌って、踊って、大盛り上がりです。
今年できたての新酒ワインです!
色も濃く、味も甘くてアップルジュースのよう。なみなみと注いで一杯3、6ユーロ。
おつまみ。馬小屋の匂いの味のするローカルチーズを果物やナッツとともにマリネしたもの…4,5ユーロ(チーズを除けばおいしい)。
ドイツ人と共に歌い踊り(みな、中高年でしたが)ながら…
ライン川の夜は静かに(?)ふけていきました…