地球へ途中下車第44回

素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録


前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20130609


今日からは9日間、ドイツに滞在し各地を巡ります。

2011年10月27日(木) 19時39分23秒
ドイツ
【完全・全裸・男女混浴…バーデンバーデン!】
BSテレビで見て以来、2人ともいつかは来てみたかったのです!

バーデンバーデン…温泉のなかの温泉…
ドイツ全土のみならず、ヨーロッパ全体の温泉保養地として人々が集まる有名な温泉リゾートらしいです。
温泉好きの夫と妻が、バーデンバーデンを見逃すはずがありません!

そしてここにはフリードリヒスバードという「全裸・男女混浴」の伝統ある温泉療養所があるのです…
(曜日によって男女別の日もありますが、いちばん大きいところは混浴)

館内はもちろん撮影禁止なのでポスターで雰囲気味わってください!


1から16までのステップに従って1のサウナに15分、2の浴槽に10分…、と定められた時間と順番通りにコースを進めていきます。全行程3時間半、要所要所に係員がいて案内してくれます。

混浴って言っても「タオルで隠せばいいじゃん」と思っているあなた…

ここはそんじょそこらの「ふ〜極楽、極楽♪…やっぱ温泉はええわ〜」…的温泉とは異なり、由緒正しい医療的目的での温泉施設です…
いやーん恥ずかしい! とか、きゃーえっち! とか、そんな世俗的な煩悩は捨て去り…神聖なきもちで心と身体を癒す場所なんです…

完全・全裸・男女混浴…しかもタオル、桶なし!

 おーまいがっ!… 
 西洋人も東洋人も、老いも若きも、男性も女性も、

 全員オール全裸祭り!

最初だけ、身体を隠すシーツが与えられていたののですが、途中からそれもはぎとられ、みんな堂々、全裸! 

……

……

…こうなるとなんだか、いま、自分が医学的検体になったような気分です。

途中でボディをブラシで洗ってくれるコース、最後にクリームでマッサージをしてくれるコースを選んで一人43ユーロ(温泉だけだと22ユーロ)。せっかくなのでどっちもしてもらいました。韓国でアカすり経験があったので慣れていたけど、最初はちょっと抵抗あるかも…

ところが、この温泉のお湯の温度が…
最初にシャワー、
身体を横たえる低温サウナ・高温サウナ、
施術士によるブラシマッサージ(身体洗い)、
低温サウナ、高温サウナ、
…の次が、結構、熱い浴槽…(の、の、のぼせるよ〜)、
で、その次がややぬるめの浴槽(ホッ、これは癒される)、
次がさらにぬるい浴槽、(うん、うん、気持ちいい。で、次は暖かいお湯やな?)
…と思ってたら、さらにぬるい…というかほとんど冷たい浴槽
(…ちょっと寒いね。5分間も? でもきっとこの次は暖かい浴槽やろうし、しっかり冷やしておこうっと)
…と思ってたらさらに冷たいほとんどプール(寒い! でもがんばる!)
…きわめつけ! 最後は冷水!(妻、足だけで入らず。夫、次はHOT! と期待して気合いで入る!)

はい、次はクリームマッサージね(コースを申し込んでない場合は自分でぬりぬりする)。

えっ? 暖かいお湯に浸ってからクリームマッサージなのでは?

…マッサージの間、震える…
(マッサージはそれなりに気持ちよかったが…)

マッサージが終わると、シーツと毛布に体をくるんで30分、ここで静かに寝とけ。

…いま、きれいに洗って下処理され、バターを塗って、これからオーブンに入れられるホイル包み焼きの魚料理になったきぶんです…

終了。

……

……


「もう一度、Hot Waterに入りたい!」と言うと、「NO、NO、クリームマッサージしたやろ? それでええんえん、そのまま帰れ」

郷に入れば郷に従え、郷ひろみ
壁に耳あり、クロードチアリ?…

? ! ? ! ? …のまま、夫と妻、着替えて帰ったのでした…

でも外に出てみると、寒っ! と思いきや、なぜか身体の芯がホカホカ?

これはこれで効果あるのか〜?


…ところで中にいた日本人男性客! 恥ずかしいのか男性同士2人つるんで来て、若い西洋人の姉ちゃんの全裸のまえで、照れくさいのか、中でペチャクチャしゃべるのはやめて〜
…西洋人相手だと、どうせお互い顔も覚えられへんのやし、外で服着て会ったってわからへん、割り切ればある意味平気になれるけど、日本人同士の場合、よう話、聞いたら、「えっ、近所の人やん、またどこかで会うかもしれんやん!」、みたいなオッサンに、裸見られる(見る)のはあかんて! あかんて!! あかんて!!!
黙ってたら、日本人か韓国人か中国人か、お互いにわからへんので、せめてフリードリヒスバード内では、静かに黙っとこ〜〜
…そして風呂上がりのビールがおいしいのは世界共通!













2011年10月28日(金) 04時42分52秒
ドイツ
【クリスマス色の温泉まち】
バーデンバーデンで泊まっているのは、一階がバーレストランで、2階以上がホテルになっているヨーロッパによくあるタイプのホテルです。

午前中、ネット仕事をして、お昼からまちに出ると外は秋色のドイツ。

いいにおいに誘われて、公園の市場の立ち食べ屋で、ポテトにカリーブーストソーセジ、ちょっと寒かったのでグリューワイン(ホットワイン)で軽く腹ごしらえ…
今日行った、カラカラテルメは昨日と違って水着着用の温泉プールリゾートです!屋内外に温度の違う温泉がいくつかあり、サウナもあります。
アロマのミストサウナが香りが大変よかったです…サウナ、水風呂、サウナを繰り返し、心底、癒されました

バーデンバーデンには昨日のフリードリヒスバードと、このカラカラテルメの2軒のタイプの異なる温泉があります

昨日も今日も温泉帰り帰りは、まちをふらふら歩いていて、ピンときた店に入り、ビールと軽食で軽く晩御飯。二人で25〜30ユーロぐらいでした。宿屋に帰って一階でビールを飲み直し。スイスに比べると物価は安い。日本と同じぐらい?
リースリング(ドイツ産ぶどうの白ワイン)もフルーティで軽くすっきり味で金属的(?)でおいしかったです!

ドイツはどこもそうかもしれませんが、クリスマスがとても似合うまちで、ここでももうクリスマス準備です。



ちょっと日本の松飾りに似ています


こんなチョコを見つけて買いました…


ニースでもそう思いましたが、世界じゅうから観光客がおしよせる世界的に有名な観光地でなく、その国のなかのリゾートか、せいぜいヨーロッパ地域にとってのリゾート地、みたいなところのほうが、観光客ずれしていなくて、レストランもカフェもおみやげ品も全体に質が高いように思います…。

温泉好きのみなさん、バーデンバーデン、おすすめです。

それにしてもスイスもそうでしたが、ドイツのこのあたりでも、「ありがとう」を言うときに
「サンキュー・ダンケ・メルシー」
という言い方をします。ワンセットのフレーズになっているみたいです。
スイスは公用語がドイツ語で、英語、フランス語、イタリア語も公用語として使用されているので、わかるのですが…
普段から多民族、多言語がまじりあって、ずーっとそうやって暮らしてきたのでしょうね。
ヨーロッパはユーロー圏、EU圏としていずれひとつの国のようにまとまるんだろうなー、その中核になるのは、やっぱりフランスとドイツなんだろうなーと、アジア人の我々は思います。 そのとき、アジアはどうするんかねー

ホテルのバスルームで夫の髪の毛、妻がちょきちょき、散髪しました。

フランスで買ったヘアダイで夫に手伝ってもらい、毛染めしてました。

どちらもほぼ成功。節約、節約

*
・( ̄∀ ̄)・:*:


2011年10月29日(土) 05時58分40秒
ドイツ
【ノイシュバイシュタンイン城のたそがれ】
バーデンバーデンを朝7時に出発。(ホテルのオーナー、ランチを作ってくれた! 朝ごはん付きの宿はときどきやってくれます)、
ヒュッセンにお昼1時に着きました! 
乗り換え回数3回、乗った電車4本です。
…これまで、トーマスクックの時刻表を頼りに時間を調べていたのですが、クックの時刻表はヨーロッパ全体が網羅しており、大きな都市間や国際移動にはいけるんですが、国内の細かい在来線の時間までは主なものしか載ってないのです。
駅の窓口で尋ねると、パソコンにアクセスして、パパッと結果をプリントアウトして教えてくれる。
…ということは、何か調べるサイトがあるはず…
…そういうことが大好きな夫、ドイツ国鉄(DB)のHPにアクセスし、言語を英語に切り替え、えきすぱーとのように、日、時間帯、発着駅、目的駅を入力すると、そこまでの最短のアクセス方法と時間を検索してくれるサイトがあることを発見!
乗り換え時間5分とかで次々に乗り継ぎ(遅れても待っていてくれるようです)、丸1日かかる、と思っわれていたルートを、5時間ぐらいで移動できるようになりました!

ヒュッセンはシンデレラ城のモデルにもなったと言われる「ノイシュバイシュタイン城」があるまちです。バイエルン国王・ちょっと変わり者のルートビヒ2世の夢の城…

吊橋から。左側、ちょっと修復中です。



ヒュッセン駅からは、バスで麓のホーエンシュバンガウの村まで10分、そこからお城近くまでまではシャトルバスで行くか、馬車で行くか、ハイキング気分で歩いて30〜40分。
先に村のチケット売り場でチケットを買い、そのチケットに書かれた時間に合わせてお城へ向います。

お城から見たバイエルン地方の眺め

私たちは往復、シャトルバスで行きましたが、お勧めは片道だけバスにして、バスを降りたらまず、マリエン橋(お城が一番きれいに見えるビューポイントの吊り橋)まで行って写真を撮り、バス停に戻り、バス停からお城までは下り坂(ということは帰りは登りになる)10分。お城の見学が終わったら、バス停とは反対方向に下りは歩いて山道を降りるか、帰りだけ馬車(上り6ユーロ、下り3ユーロ)に乗ることです。吊り橋の近くまで行くのはシャトルバスだけなので、行きバスで行くのは必須です!

一枚目の写真はこの吊橋から撮ったもの。


今日はこのまま、ロマンチック街道ハイライト、ローデンブルグの町まで。
本当に駆け足ですが、ユーレイルパスの3か月の期限、シェーンケン協定の3か月の期限が迫っているのです。

またまた乗り換え回数3回…
途中で30分時間があったので、ここで何か晩御飯になるものを買って電車のなかで食べるか…と。
…といってもしょせん、サンドイッチです。それしかありません。それも基本、ハムとチーズの…。

「…こういうとき、電車のなかで食べるのって、助六寿司とかがいいよね」「巻きずしといなりの」「折の横に、こう、ちょっと丈の短い割りばしかなんかついているやつね」「しょうがの袋…」「バランなんかも意味もなく入っていたりしてな」
「日本にいたらそろそろ晩御飯に鍋をやる季節やな」「ポン酢と大根おろし

「たなかのお好み焼き!」

「千成のカレーうどん!」

「三国やのざるそば!」

……

……

あかん。

ときどき発作的に襲ってきて、波があって、忘れかけてたのに(寿司はこれまでに3回食べた)…

あ〜日本の食べ物が、食べたい〜!
もう、がまんできひん!

…といいながら、ローテンブルグの駅前のケバブ屋で、2人でビール飲んでいます…

( ̄_ ̄ i)