地球へ途中下車第50回

写真掲載が復活しました。長らくご迷惑をおかけしました。当ブログ編集者

素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録


前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20130630


今日はイギリスに3日滞在しロンドンを発ちます。

2011年11月14日(月) 08時12分59秒
イギリス
【お風呂の語源・バースでいい湯体験】
バースは英語のバス(風呂)の語源になっているまちで…


ハンガリーのブタペスト、ドイツのバーデンバーデン同様、ここにも、伝統のある建物のクラシックな施設と、近代的なプール感覚のスパと、2つの温泉がありました。
どっちらのときも2か所とも行ったので、今回も両方行きたかったのですが、明日はロンドンに戻らないといけないし、1日で温泉のはしごは辛いので今回はスパのほうだけ。

屋上の温水プール


屋内の温水プール

そのちょうど真ん中の階にアロマのミストサウナがありました。

*
・( ̄∀ ̄)・:*:

…ほっこりして、久し振りにタイ料理を食べ満腹になり、さあホステルの一階のバーでビールでも一杯ひっかけて部屋に戻るか…と満月を見ながら歩いていたら、ホステルの向いの教会でリメンバランスデーのチャリティーコンサートをバース大学の学生がやっていて5ポンドで聞くことができました。


リメンバランスデーはヨーロッパのあちこちで11月11日に近い日曜日に行われる第一次世界大戦第二次世界大戦で亡くなった人を追悼する日で、各地でさまざまな行事が行われます。
旧ユーゴエリアのようについ最近まで戦禍があった地域と地続きなこともあるのかもしれませんが、ほんとうにヨーロッパは戦争を忘れていないし、その記憶を必ず後世に伝えて同じ過ちを二度と犯さない努力をしているな…と感じます。

…ところで、夕べ、ドミの洗面所で、水のなかに、カメラ落とした〜!
すぐに拾って拭いたけど、しばらくしてスイッチ入れてみたら、画面が真っ暗でつきませーん…
( ̄□ ̄;)!!
泣きながら夫に報告したら、「あ、そういうときは電池もメモリーカードも抜いて、フタを開けたまま、全部、完全に乾かすんや。今の電子機器は水に濡れたぐらいでは壊れないけど、濡れた状態であわててスイッチを入れたり動かしたりするからショートするねん。いまからでも大丈夫かもしれんから、全部抜いて、乾かして明日の朝、もう一度スイッチオンしてみ」と。

…?う〜む…この人はなんでそんなことを知っているんや?

妻、自分の知らない役に立つことを知っていたり、できないことができる人を尊敬する一面があります。

その夜…(下のバーが夜中まで騒がしく、窓から怒鳴ったろか、と思ったけど…)
…夫の操縦する小型宇宙船で2人で宇宙旅行をしている夢を見ました…

妻、もしかして精神構造、ものすごく幼稚で単純?

翌朝、カメラ、無事、復旧しました…

明日はストーンヘンジへ経由して、振り出しのロンドンに戻ります。

2011年11月15日(火) 19時51分10秒
イギリス
【ナゾの巨石遺跡ストーンヘンジ
バースから列車に乗ること1時間。ソールスベリー。

この駅前から世界遺産ストーンヘンジへ行くバスツアーが出ています。

(ところでイギリスの切符<…の安い買い方>はややこしくて、当日、駅の窓口や自動販売機で買う場合も、朝夕のピーク時とオフピーク時では値段が違い、またリターンチケット(往復)とシングル(片道)がほぼ同じ値段です。インターネットで数日前に予約して買うとさらに安いチケットが手に入るようですが、そこまで取り組む余裕がなく、仕方なく、その都度、窓口で一番安い方法を聞いて買っています…)

ストーンヘンジは、紀元前3000年ぐらい前につくられた巨石建造物です。


…上の石が落っこちないように、縦の石と突起とくぼみ形式ではめこまれており、500年ぐらいの間に何度も作り直され、修復が繰り返されていたそうです。
東西南北に指標になる岩(ヒールストーン)があり、春分秋分の日、冬至夏至の日にこの方向から太陽が昇る、と正確に計算されていたそうですが、実際のところ、何のためにつくられ、どう利用されていたか、はっきりわかっていないそうです。
宗教上の儀式の場所兼、暦の計算みたいなことをする場所? だったのでしょうか?

そして長い年月の間に、石は持ち去られ…


古代はこんなだったという復元図です

実際にはもっともっと大きいことを想像していたのですが、まじかに接近できないせいでしょうか…意外とちっこい印象…

でも周囲は草原で羊が放牧されていたりして、なんとも素敵な場所でした。

ストーンヘンジへは、ソールスベリーの駅前から出ているツアーバスを利用するのがベストです。大きい荷物を駅に預けたかったのですが、駅にはバゲージクレームやコインロッカーはなく、バスの運転手に通りの「CAT」という青い看板のBARが一つ2ポンドで預かってくれるということを教えてもらって、預けました。
アーバスは一人18ポンド。
ストーンヘンジまでの往復バス料金と、ストーンヘンジへの入場料、オーディオガイド料が含まれています。
日本語ガイドもありオーディオガイドを聞きながらストーン返事の周囲をぐるりと一周して約40分ぐらい。

ちょうど1時間後のバスでまた駅に戻ってきて、合計約2時間です。

ソールスベリーのまちもなかなかよい感じで、帰りはシティセンターでバスを降りて、駅まで歩きました。(やっぱり迷いましたが…)










2011年11月16日(水) 02時45分45秒
イギリス
【グッバイ・ロンドン】
3か月ぶりに戻ってきたなつかしのロンドンですが、あっという間にお別れです…

ロンドンでのユースホステルは3か月前と同じセントポール
ここは男女別のドミトリーが基本で、3か月前は夏休みで混んでおり、夫婦別室でしたが、いまはオフシーズンで空いているのか、3ベットルームを1部屋、プライベートルームとして泊ることができました…

今日はほとんどどこへもいかず、洗濯をしたり、ネットでトルコの宿をとったり、明日からの準備と調整の日にしました。

明日からトルコ。スペイン、ポルトガルはトルコ、エジプトのあとにもう一度、移動します。そのあとに行く南アメリカへのアクセスが、マドリッドからが便利だからです…


<ヨーロッパを振り返って>
──実況中継でお届けします…
妻:なんと言っても意外だったのはロシア。意外にもよかった!
夫:情報があまりにもないなかで知らないことが多すぎたから、普通の先進国で、びっくりした感じだったな。
妻:マクドナルドはあるし、スタバはあるし…アメリカと冷戦やってたのはどこの国や?って思った。地下鉄が恐ろしく深かったのは本気で核シェルターつくってたんだと感じたけど…若者が元気だったのが印象的。あとは夫はどこがよかった?
夫:…ルーマニアかなあ。人の素朴な人情と、物価の安さ、自然の豊かさ。
妻:ドラキュラ城のブラショフなんかいまだに中世のままって感じだったなあ。あとごはんのおいしさもな…。
夫:ま、総じて物価の安い国ではそれなりに高級な店にも安心して行けるから余計に食事がおいしい、と感じられるんだろうけど…
妻:それはあるな。夜の暗さと、夜、野犬が徒党を組んでいるのには引いたけどね。あとの東欧諸国もだいたい物価は安くて、雰囲気もよかったなあ。ハンガリーチェコポーランド
ごはんがおいしかったのは何と言ってもイタリア。2番目ロシア。パンがおいしいダントツはフランス。ごはんがまずいのはイギリス、オランダ、ベルギー…。

夫:北欧の物価の高さには目をむいたけど、あれは公共の福祉に回っていることが目に見えてわかるので許せる感じかなあ。
妻:北欧ではあまりの物価の高さにユースホステルの朝ごはんで、ランチに食べるサンドイッチをつくったりしたね。妻はやっぱりフィンランドの国が好きだった。ロバニエミからヘルシンキに移動するバスのなかから3度も野生のトナカイを見たし。
夫:あれはきれいだった。
妻:あとアイルランドも気に入った。地図がわかりにくく、道がややこしかったけど。特にアラン島がよかった。
夫:世界遺産では?
妻:びっくりしたのはやっぱりギリシャのメテオラ。どぎも抜かれた!いまから思うとキジー島もよく行けたなと思う。
夫:クロアチアのプリトビッツエもよかった。ポーランドアウシュビッツ・ビルケナウでは日本人ガイドによる説明が聞けたことがよかったね。あれは絶対に勧めたい。
妻:ぜんぜん印象が違ったね。過去にこんな悲惨なことがあった、というだけでなく、世界はいまも、たたかい続けている、と実感が持てたね。
夫:そういう点ではヨーロッパはリメンバランスデーにしても、あちこちにある追悼碑にしても、ほんとうに戦争を忘れていないし、それにこの間、ドイツやアイルランドで見たユーローの金融支配に対する反対運動など、市民による運動がさかんなことも日本とちょっと事情が違うので驚いた。
妻:ヨーロッパにいるとほんとうに歴史が動いている、動かしているのは市民だ、って感じがするね…。夫:ヨーロッパ圏はギリシャの問題などで揺れながらもたぶん、ひとつの国に統合していくんだろうね。
妻:そのとき、イギリスはどするのかな? 
夫:あと、スペイン・ポルトガルを残しているけど、ヨーロッパはだいたいこれでひととおり終了かな。
妻:ストーンヘンジで、この旅で踏破した世界遺産はちょうど50か所になりました。多かったのがイタリアの8か所、ポーランドギリシャの4か所…
夫:目標の100は行けるかな?
妻:明日はトルコ。ヨーロッパはシューンケン協定の90日の縛りがあるので駆け足だったけど、トルコでは今度こそゆっくりしようね!夫:そうしたいものです。


それでは、中高年の世界一周はトルコ・エジプトへと続きます!