地球へ途中下車第60回

素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録


前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20130803

2011年12月11日(日) 05時57分14秒
エジプト
ツタンカーメン王黄金のマスクにミイラ】
今日はエジプト・カイロ観光の定番、エジプト考古学博物館へ行きました。

…行った…とは言っても、実は泊まっているホテルが(一番安いところ)、考古学博物館のまん前なのです。道路を渡るだけ!

…ところが、その道路の横断が危険すぎます。人間業のレベルを超えています。中国の比ではありません。

遠回りしても横断歩道や歩道橋などは一切なし。歩道ですらあったらいいほう。
ほぼ高速道路に近い状態の3車線から5車線を、タイミングを計って動いている車の間を縫うようにして渡ります。おまけに信号もほとんどないので、車はフルスピードで疾走、車の流れが途切れる瞬間がありません。気が弱いと一生、向こう岸へは渡れません。何回ぐらい車に轢かれたらうまく渡れるようになるのでしょうかね???

さて考古学博物館ですが、
…全体的に器に対して並べてあるものが多すぎて、未整理で、ちょっと巨大な倉庫的なムードは確かに否めません。

ここの展示品の目玉は、何と言ってもツタンカーメン王の黄金のマスクです。豪華けんらんな副葬品も一緒に展示されています。
実は夫は子どもの頃、日本で行われたツタンカーメン展で黄金のマスクを見たそうで、これが2度目だそうです。

撮影禁止なのでこれは絵葉書です。

でもこういう黄金のマスクとかって、ツタンカーメン王だけが特別だったわけではなく、他の王の墓はすべて墓荒らしに遭って紛失し、ツタンカーメン王の墓だけが、ツタンカーメンが16歳で亡くなった王であまりに無名だったため、盗掘に遭うこと免れたので、現代まで残っていたのが発見された、ということなんですね。
ツタンカーメンに関しては毒殺説もあり、さまざまなミステリーにつつまれています…

さらにびっくらこいたのが、ロイヤルミュージアム(ミイラ展示。入場料の60パウンドとは別に100パウンド必要)です。
冷房のきいた部屋にミイラが普通に何体も展示してあるので、最初は「へーっ、保存状態のいいミイラ?」とかなんとか思っていたら、なんとこれ! アブシンベル宮殿のラムセス?世やアメンホテップ、女帝として名高いハトシェプストたちのミイラじゃありませんか!

( ̄□ ̄;)!!

びっくりです。3000年以上も前のファラオ、歴史上の人物のミイラが人物特定されて現存しているなんて!
クレオパトラに次いで有名な女王、ハトシェプストなんかは彫像ではえらく美人に描かれていますが、ミイラではずいぶんなおばあさんです…きっと長生きしたのでしょうね。
ちなみにツタンカーメンのミイラは王家の谷の博物館に保管されているそうです…

(+_+)(*_*)

午後からはハーンハリーリ(バザール)へ。
考古学博物館から歩いて1時間かかりました。
ここもトルコのグランドバザールと同様で、周辺の状況からここだけが異常な観光地で売っているものも値段も観光地価格です。

そしてこれまたトルコと同様で、その周辺に安い絨毯屋や生地やなどがたくさんあり、そこは地元民でごった返していました。

きっと昔、市場だった場所が、有名になって観光地化し、土産物売りが中心になって、本来の市場は周辺に移動したのでしょうね。

…帰りはタクシーに乗りました。タクシーにはめったに乗らないのですが、10パウンド(160円)でした。相場を調べておいて、この金額以下でないと乗らない、と決めて、止めて先に値段交渉をしてから乗ります)。

夜は、ちょっと贅沢にベリーダンディナークルーズスショー…1人32,5USドル。
ベリーダンスは腹筋と腰の動きが特徴がありますが、これは子孫繁栄祈願の踊りだそうで…

なるほど…間違いなく子孫繁栄につながりそうです…

すごいです…

カイロの夜はナイルの流れとともに更けていきました…






2011年12月17日(土) 15時35分48秒
旅の実践編
【「ユーレイルグローバルパス」を使ってみたら】
 ヨーロッパ鉄道旅行で「ユーレイルグローバルパス」は役に立つのか、立たないのか。
 ユーレイルグローバルパスについては、インターネット上、書籍等で説明されています。そして、いずれも間違ってはいない情報だと思いますので詳しくはそれらを参照してください。

 私たちが使ったのは、『ユーレイルグローバルパス(連続使用タイプ)セーバー3ヵ月間一般向け』です
セーバー:いつもふたり一緒に電車に乗る、一般向け;26歳以上で1等車に乗れる

役に立ったユーレイルグローバルパスは記入欄一杯使った

 ユーレイルグローバルパスが役に立ったか、そうでなかったかの観点は3つあると思う。
1.支払った金額以上に電車に乗ったか否か
2.ユーレイルグローバルパスの種類の問題
3.余り話題にならないが、快適な列車移動になるのかどうか
4.その他
1についていえば、各鉄道会社のホームページを見れば料金がわかるので計算すれば簡単に答えが出ると思う。

2についていえば、旅行のスタイルに合ったユーレイルグローバルパスがあるのか、無いのかで判断ができる。
ヨーロッパはシェンゲン協定協定があるので3ヶ月間あるいは短い期間、急いで多くの国を旅行する場合は有効だと思う。ただし、1ヶ所に腰を落ち着けるような旅行スタイルは役に立たないと思う。でも、ユーレイルグローバルパスを複数枚持ち期間をあけてバリデート(チケットを有効に)することだは可能と思う。

3の快適な列車旅行になるのかどうかは2つの視点がある。
ひとつは乗っている電車が快適かどうか。具体的にはユース(25歳以下:2等車)向けか一般(26歳以上:1等車)向けかの選択が25歳以下の人はできる。

年齢的に値段の高い一般向けのチケットしか入手できなかったが、1等車が自由に乗れた。どの国の2等席も非常に混雑していたが、1等車はそうではなかった。
2等車と明らかに格差があり、下記のように快適な移動手段(列車旅行)であった。

 北欧では6人のコンパーメントを2人で独占して使い、ブログの原稿を書いたり、会計をつけたりできた。
 座席は広く快適だった。
 WiFiが無料で使えた。
 コーヒー、紅茶が無料で飲めた。
 ドイツ鉄道では時刻表が座席に置いてあり、電車が遅れているのかどうかをチェックできた。
 スイスではスカイビュー列車に乗れたなど、数え上げればきりが無い。

 快適のもうひとつの視点は電車に乗るための手順にストレスを感じるかどうかである。具体的には座席予約チケットの入手にストレスを感じるかどうかである。

 座席指定がある電車内では、ユーレイルグローバルパスを持っているとどの席に座ってもよいが、その席の座席指定券を持っている乗客が来たら空けるのがルール。
 予約が必要でない列車の場合、出発5分前に駅に到着しても空(す)いている1等車で快適な旅行ができた。

 こんな列車旅行をしていると感覚がおかしくなってくる。
今スペインにいるのだけれど、ユーレイルグローバルパスは期限切れで電車に乗るたびに、当たり前えだが、チケットを買うために(=「トーマスクックの時刻表」に「要予約」の印があると)チケット売り場の列に並ぶのが意外とストレスになる。

チケット売り場の混雑具合がまったく予想できない。ローマでは、予定していた電車に乗り遅れた。これ以降、前日、あるいは移動日の最初のイベントで予約チケットを入手するようにしている。14時30分発マドリッドからバルセロナまでのチケットを9時30分に駅に行って30分間並んで買った後、国立ソフィア王妃芸術センターを見学した。混んでいる窓口では1〜2時間を覚悟している。
地元の人はインターネット、携帯その他の方法でチケットを入手してるみたいで、並んでいるのは外国人旅行者ばかりのように見える。

 ユーレイルグローバルパスで座席指定だけをインターネットでできる方法があるならばこのストレスからも開放され快適な非常に役に立つチケットだ。

 ところで、いろいろな情報では、インターネットで簡単に電車のチケットを購入できると書いてあるが本当なんでしょうか。
 確かにフランスの電車チケットは購入できた。ヨーロッパの他の国のチケットは購入する必要が無かったので購入した経験はない。
 スペインでは時間的に余裕があったら、ネットで購入することに挑戦するかもしれない。
 すべてを確認したわけではないが鉄道チケットを購入するのに、電話番号を入力し本人確認をする記入欄があり、+81または0からはじまる電話番号を入力したらエラー表示が出て先に進めない。あるいはエラー表示が出ないのにログインができない、ログインができるのにクレジットカードが使えない等いろいろなケースを経験している。ノルウェー国鉄の場合、携帯電話番号は連絡をしてもらう必要でなければ、適当な数字を入力すればよいようになっていたのでログインができインターネットは使えたが、これでチケットが購入できるかどうかは分からない。インドの鉄道、トルコのバスチケットをインターネットで購入することはできなかった。

 乗り物=移動手段のチケットは入手できなかったら、即、予定変更につながるので、インターネットでチケットが入手できないか、常に検討しています。


2011年12月12日(月) 01時13分43秒
エジプト
【エジプトに横断歩道を!】
カイロ空港です。

はじめて飛行機のなかから見下たエジプトはほんとうに砂・砂・砂で砂漠のなかにまちをつくった…という感じ。初めて見る光景でした。
上空から見るとまるで砂場に作ったおもちゃのまちのように見えました。

そこにはナイルの流れと紀元前からの長い長い歴史と文化、現代の人々の暮らしがありました…

なんぼなんでも空港のトイレには紙ぐらいあるやろ…国際空港やし、と思って入ったら、ありませんでした。お掃除をしていたおばちゃんに「トイレットペーパー…」と言うと、にっこり笑ってロールごとではなく、ちょっとだけちぎってくれて、「はい、1パウンド」と言われました…。
…最後まで期待を裏切らない国です。
…とりあえず緊張感の高い国でした。
今回はカイロしか行けなかったので、ルクソールアブシンベルはまた次回の楽しみにとっておきます!

…それまでにぜひ横断歩道をつくってほしいです…

タフリール広場を封鎖していたバリケードが昨日、撤去されたそうです。
エジプトは来年の1月に全国的な選挙結果が出るそうです。関心をもって見守りたいと思います!


いったん、トルコに戻り、今夜はイスタンブールに泊って
明日、スペインのマドリードに移動します。

2011年12月13日(火) 20時53分07秒
スペイン
【オラ! スペイン】
イスタンブールからイベリア航空で5時間。
スペイン、マドリードに着きました!

オラ!(こんにちは!)スペイン!

飛行機が着いたのは夜9時を回っていましたが、地下鉄を乗り継ぎ、予約していたマドリードのホテル(2人1泊30ユーロ)に無事、到着。
ホテル…といっても普通のビルの2階で、何の看板もなく、道を聞いたら目の前でした…表札だけはありました。

いろいろな話を聞いていたので、スペインはものすごく身構えて来たのですが、いまのところそんなに物騒な感じはしません。

スペイン語は音がイタリア語によく似ています。
地下鉄の中…かなりやかましかったです…


…イタリア人が言うにはスペインは貧乏な弟で
フランスは金持ちのいとこだとか…

向かいのスーパーで水とファンタとオレンジ2個とりんご、ぜんぶで3ユーロでした。…とりあえず物価は安そうなので、バールが楽しみです!

ブエノスノーチェス!
(おやすみなさい)