地球へ途中下車第65回

素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録


前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20130818

今日は年末最後の3日間、モロッコ滞在です。

2011年12月29日(木) 08時50分20秒
ロッコ

【ロバ一頭5000円…リッサニのスーク(市)】
……


…砂漠から帰ってきた翌日も、まだ砂漠とラクダの夢をみていました…

砂と太陽が強烈でした…
電気も、ガスも、水道もない砂漠の生活は、動物としての人間の生命力を充電させる力がある、と思いました…

…子どもの頃、砂遊びが大好きだった方、
砂場がお気に入りの場所だった方、

ぜひ一度、砂漠にお越しください…
充電、間違いなし!です




さて現実にもどって宿でお洗濯…
(洗濯機がないので手洗いですが、太陽パワーだけは最強なので、すぐに乾きます…)


午後から宿のみんなで乗用車に10人乗り(?)し、近くのリッサニのまちまでスーク(市)へお買いものにでかけました…
ヤギ、羊、ロバ、牛などが市で売られています…



羊は一頭1万円、ロバは一頭5000円だそうです…
日本へのお土産に一頭いかがでしょうか?

…でもロバってこんなに働き者なのに、あまりの安値取引でなんだかかわいそう…
ちなみにラクダはさすがに一頭10万円…。

妻、3日間、苦楽を共にして以来、ラクダのことがめっちゃ気になっています…
賢いのに性格が温厚で従順な動物って、どうなんだ!!!…と。(←何が?)



…砂漠に後ろ髪をひかれながらメルズーガに別れを告げ、翌日は朝から移動です。
8時のバスで、カスバ街道を抜けて…

アトラス山脈を越え…(結構怖い道路で…夜行バスがない理由がわかりました)
ロッコ最大の都市、マラケシュにやってきました!
ジャマ・エル・フナ広場の夜の屋台です。


…本来ならこの雰囲気、夫も妻も大好きなお祭り騒ぎですが、なぜかメルズーガの砂漠のまちの素朴な雰囲気がなぜか今、恋しいです…

一泊して30日にスペインに戻り、マドリードでカウントダウンを過ごして、元日に南米に移動します!

今年もあと少しですね!

年末、何かとお忙しいことと思いますが、引き続き応援よろしく!

2011年12月30日(金) 03時26分32秒
ロッコ
マラケシュのバヒア宮殿はアルハンブラよりすごい?】
マラケシュのバヒア宮殿に行った。
レースと見間違えるような見事な見事な石の透かし彫り。



色鮮やかで幾何学模様がすてきなタイル


彩色された壁
天井画も精細だ

アルハンブラ宮殿をまねたそうな。
その技術力の高さに驚いた。

バビア宮殿は1900年に完成したとか。日本でいえば明治33年、今から110年前。

一方、アルハンブラ宮殿は時代に応じて手直しされているが、1492年( アメリカ大陸発見の年)スペインがイスラム教徒を追い出し、アルハンブラ宮殿に一部手を加えた年に完成したと考える。

400年後の最新の建築技術を駆使し、今も国王が宿泊に使う現役の宮殿がバビア宮殿だ。

素人目でも400年間の技術進歩があちこちに見られおもしろかった。しかし、素人目には美しいと感じ共感する部分に差はなかった。

(妻)
…ところでマラケシュで泊まっていた安宿、隣になんとハマムが…
夫と妻、トルコですっかりハマムにハマ(む)っていたので、ここはぜひ、モロッコハマムも体験したいところ…
石鹸、シャンプーを持参し、タオルぶらさげ行きました…

入り口から完全男女別です。
…ホテルにもどって2人の話を照合すると、中の様子もずいぶんと違っていたのでした…
まず入場料(?)は12DH、これは同じ。
夫はあかすりもしてほしかったが、ついに声がかからず、サウナのみであがる。
妻はあかすりなしで、自分でゆっくり身体を洗いたかったが、アラビア語と一部フランス語のみで(モロッコでは外国語と言えばフランス語です)通じず、すでに裸になってやる気満々のマッサージマダムに「いらん」と言って、も聞き入れてもらえず、仕方なくあかすりもしてもらうことに…プラス30DH。(技術的にはうまかったですけど)

…男性はなぜか下着を着けたままの入場で、パンツを脱ごうとすると「ノーノー!」と激しく止められたそうです(???)

…一方の女性ハマム…
若干、非衛生的、というより、妻がなかに入ると子連れで子どもの身体を洗っているお母さんと…、お湯の流れの上手のほうでお一人…

おや?何をしておられるのかと思ったら…

…完全に股を開き、カミソリで前の毛を剃っておられます!
寝転んであかすりをしてもらっていると、その毛の塊が、どんぶらこ、どんぶらこ、とこちらに流されてくるじゃあ、ありませんか!
( ̄_ ̄ i)

…これって、アリですか

マラケシュの夜は熱く更けていきました…


2011年12月31日(土) 05時35分32秒
ロッコ
【空港で使えないモロッコ通貨DH(ダルハム)】
…モロッコは何と言ってもサハラ砂漠ラクダがよかったです…
何度も言うようですが、機会があればぜひ一度、砂漠へ行ってみてください…砂漠の生き物になった気持ちがわかります。

知能が高いのに従順でおとなしくがまん強い、不思議な生き物、砂漠の乗り物・ラクダに以来、猛烈な興味が湧き、ネットでいろいろ調べていて「ラクダ、知能」で検索すると…
「…非常に知能が高い動物だが、その高い知能を使って考えていることといえば、下ネタぐらいで…」という記述がありました。

( ̄_ ̄ i)

…なんでそんなことがわかるねん? おもしろすぎます…




…さて今日はスペインに戻る日…。
ジャマ広場からバスで30分。
完全に現地に溶け込む(?)妻
マラケシュ空港に着きました。

ところで、夫と妻が知っている限りでは、エジプトの通貨エジプシャンポンド、モロッコのダルハムは国外に持ち出しても外貨との両替ができないので、国内で使い切ってしまう必要があります。
…これまで、アジアやヨーロッパのユーロ以外の国では、紙幣は次の国で両替、コインは両替できないので、空港で、水やウエットティシュ、チョコレートなどを買い、あるだけのコインを出し、残金はカードで決済、という方法でコインを全部使い切ってきました。そういうコイン・カードの併用裏ワザも先進国以外ではダメみたいです。

ロッコはほとんどカードが使えず、砂漠ツアー2泊3日1人700DH(安い…?)とかキャッシュで支払う必要があったので、現金をちょっと多い目に引き出し、ちょっと残ってしまいました…。
空港で、モロッコを出る前に両替しとかなきゃ…と思いながら、なにげにRYANAIRのカウンターが開いたのでチェックインし、出国手続きをしてしまったら、なんと、空港のなかには両替所がない…

しまった! あと200DH(2000円)、ダルハムが残っています。

仕方がない…高いお茶を飲んで、水を買って、あとはデューティーフリーショップで普段買わんような高価なチョコかお酒でも買うか…と見ていると…
なんと、「ユーローのみでダルハムは使えません」、と書いてあります!

( ̄0 ̄;ノ

自国の空港で自国の通貨が使えない、ってそんなことありですか!?
関空で日本円が使えないような話じゃないですか!

使えるところは…モロッコのスーベニアショップかカフェのみ…。

どうりでさっき、お茶を飲んでいたとき、一本45DH(450円)もするビールを何本もテーブルに並べている男性がいました。いくらモロッコ旅行中、一度もアルコールが飲めなかったからと言って(モロッコイスラム教の教義に従い、飲酒禁止、厳しいです)、よくそんなに高いビールを4本も5本も並べて飲むなあ…、と感心していたら、そういう訳だったのですね!

空港以外ではみかけることがなかった幻のモロッコビール

とにかくダルハムを使いきらなきゃ、モロッコを出たらタダのゴミ、無駄ルハム…

残りを数えると54DH…。

もったいない! 1DHたりとももったいない! きっちり使い切りたい!

ビールを買うと9DH余る…ポテチは20DHで…足らん…
お! モロッコワインの小瓶が一本55DH。


おしい! あと1DH(10円)あれば、ワインが買えるのに!
ワインならスペインに持って行っても飲めるのに。

むむむ…どこかに1DHぐらい、落ちていないか?
…2人で探しました。

「この『●球の歩き方・モロッコ』の本をあげるので、誰か私たちに1DHめぐんでくれませんかー?」 …って日本人以外はほしくないだろうし…日本人でもこれから日本に帰る人はほしくないだろうし…

あかん…ゲートオープンする。

……

こうなったら最後は…カウンターで有り金ぜんぶ見せて
「これだけしかない! だけど、私はモロッコワインがほしい」
と直談判するしかない。

……
……

「…OK! you can get it」

 買(勝)った…
マドリードに戻ってきました!
予約しておいたのは同じホステル。
実は2週間前、マドリードを出るとき、重い荷物(南米・北米の本)をここに預けて行ったのです。帰ってくると、宿のセニョリータ、再会を喜んでくれました…。

いよいよ明日(日本は今日)は大晦日、2010年もゆく年ですね!

みなさまも、よいお年をお迎えください!