地球へ途中下車第70回
前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20130908
今日パラグアイから再びアルゼンチンです。
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2012年01月17日(火) 11時58分03秒
旅の実践編
パソコンの調子が悪い
現在、パラグアイ⇔ブエノスに向けて深夜バス移動中につき、またまた未来投稿記事です。
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スマートフォンを持っていないのでパソコンは必需品。
そんなパソコンにインストールしているアプリケーションは
1.ブログを書くための画像処理を含むアプリケーションをインストールするのは当たり前。
2.利用頻度が高いソフトはPDFファイルを作成するソフト。
ひとつは予約した宿の地図をPDFファイル化しておくと宿を捜す時に便利だ。それに、個人別に送られてくる航空機のEチケット、それをひとつのPDFファイルにまとめて、メモリースティックにコピーして、インターネットカフェでそのファイルだけをプリントアウトしてもらっている。
3.Skype
準備時間が無かったので、環境の整備ができなかった。これはすごく後悔している。家族と顔を見ながら話をする姿はユースでは多々目撃できます。また、日本のクレジット会社の固定電話にSkypeを使って連絡する姿も目撃しました。クレジットカード会社は国内と同じように(海外の)固定電話から暗証番号入力を要求するが、そこは日本語での会話。無理を通したようです。
アプリケーションではないが、
持ってくるのを忘れたので後悔しているのが、住所録ファイル(絵葉書を送りたい)とメールアドレス帳だ。
パソコンが故障すること=旅行中止(中断)になる。旅行情報の収集、日々の宿、交通手段、家族との連絡等パソコンが前提の旅行だ。このため、2台持っている。
1台目は短期の旅行でメールを読むことだけに使っていたサブノート。アプリケーションの整理のため、出発2日前に何回か経験しているXPそのものを再インストールしたが、今回に限ってエラーが続出、だましだまし使っているのが現状だ。
2台目は出発1週間前に購入したB5サイズのノートパソコン。システムはWindows 7。まったく使ったことがなかったので、使っている途中でわからないことが頻発。ユースホステルの兄ちゃんにWiFiに接続できないと相談すると、パソコンの設定を変更、こんなことが数回あり、速度が極端に遅くなったり、突然通信ができなくなったり。これもだましだまし使っている。
どちらのパソコンもリカバリーで購入した状態に戻したいのだが、リカバリーを想定していなかったので何の準備もしていない。
リカバリーを失敗すると旅行中断になるので怖くて挑戦できず…。
リカバリーの準備をしておくべきだった。
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2012年01月18日(水) 11時33分24秒
パラグアイ
パラグアイでブラジルビザ、幸運にも即日GET!
♪マテ茶はぬる目のお湯がいい〜
肴はあぶったチョリパンでいい〜
(※マテ茶…アルゼンチンの代表的飲み物。チョリパン…同じくソーセージをはさんだサンドイッチ)
(八代亜紀の『舟歌』の節で)
…夫と妻と、そしてその他たくさんの、ポルテーニョ(アルゼンチン人)とパラグアイ人を乗せたバスは、夕方6時にブエノスのターミナルを出発、一路、パラグアイへと向かったのでありました…。
パラグアイ行きの目的はただ一つ!
国境のまち、エンカルナシオンのブラジル領事館でのブラジルビザの取得です!
リオでのホテルは激戦のなか、なんとか押さえた!
(普段の3倍!高い!)
そして、なんと、なんと、インターネットで業者を通さず、直接カーニバルの鑑賞席も押さえた!
そしてそして、よく考えたら世界一周航空券中16分の2を占めるブラジル出入国、往復の航空券…
…ここでもし、ブラジルビザが入手できなかったら、それらはすべてムダ・ムダ・ムダのダム建設、水のアワ、海の藻屑となって、人魚姫と共に消えてしまうことになる運命です…
最後の最後の手段としてボリビアでの入手の可能性が残されていますが、もしそこで駄目だった場合、もうあとがありません。危険すぎます。
このあと、イースター島、ペルーのマチュピチュ、ボリビア・ウユニへ、そしてリオのカーニバルへ旅を続ける我々にとって、とブラジルビザの取得は目下の最優先課題なのでした…。(ウエットティシュの購入よりも、マテ茶セットさがしよりも…)
ブエノスの日本人旅館で知りえた情報によると、一番簡単に、早く、取れる場所はいまのところ、ブエノスから夜行バスで16時間の、パラグアイのエンカルナシオン…
…というわけでのバス車内。
パラグアイ・国境のまちエンカルナシオンは、アルゼンチンに比べて物価が安いため、お買い物ツアーにでかけるポルテーニョが多いようです。バスのなかは家族旅行など、完全にルンルンの行楽ムードです…。
けっこうイケてる晩御飯が出て…、そのあとすぐに消灯。朝ごはん…
朝8時30分、国境に到着。
…ところが、ここがクセ者。長蛇の列でバスがまったく前に進みません。
アルゼンチン出国では全員バスを降りて、出国検査。
川を渡って、パラグアイ側では行きも帰りも車内に乗り込んできた係官がパスポートを預かり(南米の人は身分証明書のようなもので行き来できるようです)、処理。
その間、バスの運転手に袖の下を渡した業者が次々と乗り込んできました。まずはカンビオ(両替屋)、プリぺード携帯売り、サングラス売り、パン屋にしぼりたてのジュース売り、スカーフに何故か下着…
みんな気ままにひやかしたり、思いつくまま買ってみたり、すでにお買いものツアーモードです。
…国境を通過するのに合計3時間はかかりました。
エンカルナシオンに着いたのは11時45分。
ブラジル領事館は8時から2時までです。
バスで一緒になった日本人の彼もビザ取得が目的でバスのなかで両替をしたらしく、一足先に領事館へ急ぎます。
我々は最初ATMを捜したのですが、見つからず、両替屋を3件あたって、率のよかったところで現地通貨を入手。
ブラジル領事館はバスターミナルのほぼ前にあります。
エンカルナシオンのブラジル領事館でのブラジルビザ申請に必要なものは、
・パスポート
・4?×4?の顔写真
・本人名義のクレジットカード
・現地通過125000G(約2500円)
…以上です。
12時10分、領事館につくとさっきの彼がパソコンの前で申請書類を入力中でした。
領事館はビザ申請者で一杯と聞いていたが、彼以外誰もいない。
声をかけると「今日中に発行してもらえるよ」と返事され、喜び勇んでカウンターで「ビザがほしい」と手続き開始。
12時45分、夫に次いで、妻がフォーム入力が終わると、さっきの彼のビザが早々と出来上がってきました。
待ち時間約30分です。早い!3人ハイタッチで喜び合いました。
12時50分、係員が我々を呼び、最後の書類確認とサインをし、あとはできあがるのを待つだけ。
♪♪♪
椅子に座って待とうと戻ると、係官がカウンターで何やら言って我々を呼んでいます。
「★※○…マニャーナ!」
…
???
マニャーナ?!?
こっちに来てから、ウンポコ(少しは)覚えたスペイン語によるとマニャーナの意味は…
明日…!!!
どうやら「今日の業務時間は終わりなので、発行は明日になる。明日、また来い」、と言っているようです(「おととい来やがれ、すっとこどっこい」とは言わない)。そういえばさっきから何組か来ていたのですが、何か言われてすごすご帰っていました。本日の受付は12時10分、先の彼とあまりにも親しげで同行者のように見えたので、同じように受付てもらえたようですが、関係がないとわかると厳密にルールを主張します。
ええええええええ!!!!
むりむりむりむり!
ダメダメダメダメ!!
ここで一日とられたら、深夜バス移動3日連続の綱渡り、バスのタイムスケジュールが定かでないなか、危険度が高すぎます!
2人とも必死!
何故、今日発行できなないのか。彼の続きに申請したのではないか…。
そんな中、たぶん我々のことを心配しながら、彼は一足先にブラジルへと旅立ちました。
2人の必死のお願いが続きます。
日本語で時計を指さしたり地図を指さしたりして訴え、
最後はもう、土下座しそうな勢いで
「そこをなんとか、パル・ファボール!」
(パル・ファボール…お願いします)
我々と係官以外誰もいない事務所で、やり取りが続く。
ついに、あきれた係官、なかで相談し、
「…OK、そこでもうちょっと待て」と。
1時過ぎ、係官が集まってきて話をする。
1時40分。ビザが発行される30分を過ぎても呼ばれる気配なし。
「何か書類上で不備が見つかったのか」「もしそうなら確認のサインを求めないはず」と話合った。
2時になった。呼ばれる気配なし。
「係員はここで待てと言ったよな?」「親指を立てたから発行してもらえると思う」
2時15分、係員が笑顔でパスポートを手渡してくれた。
ビザを入手するまでの1時間15分、トイレを貸してもらうことも、コーヒー(無料サービス)をもう一杯飲もうと思っていたことも忘れて、両手を合わせて拝むのみ…
二人分のビザが貼られたパスポートが戻ってきたときの喜びよう!
むっちゃグラシアスの連呼と共にブラジル領事館を後にしました…
【教訓】
・即日発効を望むなら領事館へはゼッタイに12時までに入ること(2時ではない)
・最後は「パル・ファボール」で人情に訴える。
バスターミナルで乗客にガムを売る少年
アルゼンチンからパラグアイは、ちょうど、タイからラオスに行ったときのような田舎感でした…
ものすごいおんぼろバス(パラグアイの国内線)
(我々が乗ったのは国際線なのでもっといいバスです…)
【幸運】
国境越えに3時間かかった。これより、もっと時間がかかると入手できなかった。
同じバスに乗っていた彼が、多分、12時直前に手続きに入ることができ、彼の同行者と思われたこと。
たまたま、申請者が少なく、直ぐに手続きに入れたことと、無理をお願いしているときに、申請者がいなかった。(ビザができるまで待っている間に6名が申請に来てすごすご帰って行った。申請書を書いている最中にも4名来た。)
帰りのバスのなか…夕日の向こうにブラジルが見えてきました!
よっしゃー!!
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2012年01月19日(木) 08時42分01秒
アルゼンチン
3日連続バス泊、のちメンドーサ
パラグアイまで夜行で16時間かけて行って…
ブラジルビザ発給してもらって…
ブエノスにまた16時間かけて帰って来て…
昼間ちょっと休憩して…
また夜行バスで14時間で、メンドーサへ
そうです…とうとうやってしまいました。
3泊連続バス泊です…。
やっぱり南米は広い!
地点から地点へ移動するのに一晩かかります
ブエノスに戻ってきたとき、レコレータ墓地を見に行きました。
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アルゼンチン人あこがれの永住の地、超豪華な墓地です。
これは貧しい生い立ちから大統領夫人になった女優のエバ・ペロン、エビータのお墓
そして午後8時…
…さすがに今夜はバス泊3日目なので一番豪華なスイートバスにしました…
(3000円ぐらいの差)
座席が完全にフラットになります。飛行機のアッパークラスのような座席です。
そして夕食のとき、ワインやウイスキーなどお酒が出ます。
で、着いたのはアルゼンチンワインの70%を産出しているというワインの産地
メンドーサ。ここからチリにアンデス越えをします。
トラピチェワインです(800円ぐらい。これはかなり高いほう。300〜400円ぐらいでおいしいワインがいっぱいあります)
かなりおいしい。
そしてスーパーでロモ(ヒレ肉)を買ってきて(2人で400g400円ぐらいでした)、ユースのキッチンで焼いて食べましたが…ちょっと焼き過ぎで、しかも焼いてから時間が経ってしまったにもかかわらず…
…アルゼンチンに来てから食べた肉のなかで一番おいしかったです…
ボンビージャ(「びんぼージャ」ではない)という金属でできたスプーンのようなストローのようなもので飲みます。
…よってお湯はぬるめで入れます。
はとむぎ茶とほうじ茶と、粉で甘い感じは玉露も入ってる?
…なかなかの癒し系のお茶です。
ポルテーニョ(アルゼンチン人)はこれにお砂糖をたっぷり入れて常に飲んでいますが日本人的には、お砂糖はいらないです。
…っていうか、彼ら、完全に糖分、とり過ぎです!
カフェで「カフェ・コン・レチェ(コンはwith、レチェはミルク)」を頼むと、お砂糖の袋が3つにダイエット用シュガーが2つ、付いてきます。
どんだけお砂糖を入れるねん。それでダイエット用シュガーって、完全に企画がブレています。身体によい有機栽培タバコを吸うようなものです…。
ポルテーニョの女性たちは若い時はみんな美人でスリムですが、年をとるとみんな肥満体型になっていきます。
あんたら、ゼッタイ、肉の食い過ぎ、糖分のとり過ぎや!
…人ごとではないので、気をつけます!