労協 国際ツーリストビューローは消費税増税に反対です!


昨日の記事の通り、97年消費税増税による旅行業への打撃は顕著です。労協 国際ツーリストビューローの場合も次の如く売上が大幅に落ち込みました。
 阪神淡路大震災の前年の売り上げを100とした場合、95年から99年の5年刊の売上の推移は下記の通りです。

◎◎94年 100
◎◎95年  62.8% 1/17阪神淡路大震災で激減
◎◎96年  94.3% 震災年の1.5倍に戻す 
◎◎97年  99.0% 4/1増税 さらに回復
◎◎98年  78.8% 前年比80%まで落ち込む
◎◎99年  78.4%
◎◎
昨日の全国、協同組合の数字に明らかなように、旅行業界の場合、景気動向は他産業に比べほぼ1年遅れで影響が出てくるのが常説になっています。
さらに負担する消費税の絶対額では、当国ツーの場合、昨年の支払消費税はおよそ250万、これが8%まで増税されると約400万に、10%になるとなんと約500万の負担になります。
 これは、年間収支が赤字であっても納税義務を負わされるものです。旅行需要低迷し、過当競争と「格安価値観」が蔓延する中、中小旅行業者はお客様から消費税という名目の売上を計上していますが、とても「仕入の消費税」を「転嫁」してるものではありません。実質は売値を下げて、利益を削ってるだけです。増税により需要が低迷し間違いなく売上に響くのが必至で、年間収支赤字になると、どうして4〜500万もの消費税を納めることができるでしょうか! 消費税のしくみそのものが間違っていると言わざるを得ません。
 4月増税を首相が「決断」したとしても、実施させるかどうかは世論の動向次第です。大いに4月実施反対の声を上げていきましょう。