地球へ途中下車第80回

素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録


前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20131006

今日はペルーを離れいよいよブラジル入りです。
○○
2012年02月16日(木) 12時38分49秒
ペルー
【ペルー・ボリビアのおいしい料理】

 ♪やけのやんぱち日焼けのなすび
 色が黒くて喰いつきたいが
 あたしゃ入れ歯で歯がたたない…
 
 ♪四角四面は豆腐屋の娘
 色が白いが水くさい…
   

     …と、きたもんだ…

いきなり寅さん登場…ですが
朝、鏡を見たら…鼻のあたまの皮が…日焼けで…黒くなって、ボロボロにむけていました…!!
日焼けで、顔の皮がむけたのって、中学生の女子以来…じゃないスか?
おそるべしウユニの紫外線!

ペルー、リマに戻ってきました! 20日ぶりです!
クルスデルソルのバスターミナルからクスコ行きのバスに乗った日のことが、遠い昔のように思い出されます!

日付が変わってブラジル行きの飛行機(LAN)が出るまでの16時間。
荷物を空港に預けて、今日はまずはペルー国立博物館へ行ってきました。

ここはプレインカ時代からインカ、スペインによる征服から現代い至るまでのペルーの歴史が年代を追ってわかりやすく展示されていて、学術的に興味深かったです。
…それにしても知れば知るほどインカ文明ってすごい!
そしてそれにしてもピサロってなんと愚かな…これほど高度な文明、遺産をすべてを破壊しつくし、見事な金細工や彫像などを全部溶かして、金の延べ棒にしてヨーロッパに送っていたとは…

わずかに災難を免れ、残った物を見るだけでも、西洋とは違う本当に魅力的な文明が存在していたこと。ペルーが国をあげて自分たちの歴史を残し、次世代に受け継いていこうとしていることがよくわかりました。

それから海岸沿いにある恋人たちの公園へ。

…どうでもいいけどこの恋人の抱擁像、ごっつい迫力というか、ものすごく大胆不敵というか、いずれにしても南米らしいセンスです。圧倒されてしまいます。

そこから海岸を歩くこと10分。
レストラン、ショップ、映画館などが集まるおしゃれな複合商業施設、ラルコマルがあります…。

それにしてもこういうオサレでトレンドな施設って、いま、せかいじゅう、どこへ行っても同じフンイキですね! 神戸を思い出しました。


海に落ちる夕日を見ながら、ペルー最後の日に乾杯。

最後にもう一度、お気に入りのペルー料理、セビーチェが食べたかったのです!


セビーチェはまぐろや魚貝類、野菜をライムと黄色いトウガラシで和えた魚のマリネ。これは妻的には、世界のおいしい料理の一つに認定したいと思います!

…料理と言えばラパス最後の日に、サンタクスル通りのコロニアルなレストランのmenu(定食)にアルパカ肉があったので、ぬかりなくチェックしました!
……

……

肉にはあまり味がしません。ちょっと筋っぽいところなど、安い牛肉か、一番近いのはクジラ肉だと思いました。…よってネギ、ショウガ、醤油、砂糖につけ込み、片栗粉をつけて竜田揚げにすると、それなりにイケるかと思いました!
…また、インカ名物クイはかなりかわっていておいしかったです!(実物を見たので次に食べるときはリトル困惑すると思いますが)…が、こちらはジビエ料理によくあるように果物と一緒に料理したり、ラムチョップやスペアリブのようにジャムの入ったソースで和えると、たぶんもっと美味しいと思いました!(でもクイは想像以上にかわいいので、手とか食べるのイヤかも…)

明日からブラジルです。
ブラジルにもおいしいものがあるでしょうか!?










2012年02月17日(金) 09時30分55秒
ブラジル
【意外と先進国!ブラジルにびっくり】

ブラジル入りしました!

サンパウロに泊まっています。

予想に反して、高層ビルがそびえるとても経済の発達した先進国の様相なので、ちょっとびっくりしています。そのぶん、物価も日本なみ。物価の安い南米では異例です。
おそらくここ数年で経済指標が飛躍的にあがり、インフラの整備が進み、所得と共に
物価も急上昇しているのではないでしょうか。
さずがbrics(飛躍の著しい後発国、ブラジル、ロシア、インド、チャイナ、サウスアフリカ)だなと思いました…。

お昼をどこかで食べようと、ホテルを出てぶらぶら歩いていると、大きなプールと体育館が一体になったような建物を発見。アリーナではサッカーの練習をしていたり、ジムマシンが置かれていたり。ホールでのコンサートや演劇もあるようです。市民のための憩いの公園を兼ねた文化・運動施設といったところでしょうか。多くの人が集っていました。
なかにバフェテリア方式のレストランを発見。公または日本でいう第3セクターの経営のようです。
大学生協などでよくあるように、お皿に好きなものを好きなだけ取り、グラムいくらで計算。入り口でもらったカードに記録され、食事が終わったらカフェコーナーでエスプレッソやケーキを同様にセルフ方式で注文。最後にレジで清算します。
味つけや仕様、おしゃれ度合いはまったく欧米・日本なみ。値段も2人で1500円ぐらいでした。


ほかにもまちをあるいていると、駅前の大型商業施設だとか、電気店だとか、ここ10年の間にできたと思われる新しい建物がたくさん。おしゃれなインテリアに特化した病院、大人の歯列矯正専用の歯科だとか、国民の所得が上がって暮らしが豊かになっていることを物語るお店もたくさんありました。


失業や格差はどうなんでしょうか。他の南米諸国のように路上で物乞いをする人々はさすがに少ないようですが…

日本がバブルの頃、ブラジルから日系2世、3世の人がたくさん日本に出稼ぎに来ておられましたが、その頃に比べるとずいぶん変化しているようです。

ざっくりした感じですが、ボリビアを1とすれば、ペルーが1,5、アルゼンチン・チリが2、ブラジルが3ぐらいの物価でしょうか。
宿代もボリビアでは2人で1600円ぐらいで部屋にバスルームのあるちゃんとしたダブルルームにとまれましたが、サンパウロでは最低でも5000円はします…。

明日はいよいよリオ!
あさってからリオのカーニバルがはじまります!


2012年02月18日(土) 12時57分29秒
ブラジル
【リオ行きバス、満席…】


 ♪行こう! 行こう! カーニバル!
 リ〜オ! リ〜オ! カーニバル!
 あなたも、私も、おじいちゃんも、おばあちゃんも
 さあ〜 みんなで行こう、リオ・カーニバル♪
   
   (「オニのパンツ」または「フニクラフニクラ」の節で)

…というわけで夫と妻、サンパウロで宿泊していた宿(Bookinng.comで予約したんですが、完っ璧!なまでなラブホでした…我々の部屋は違ったけど、チラとのぞき見た他の部屋には回転ベッドとかあったし…。ブラジルにもラブホってあンですね)

…をあとに、意気揚々、地下鉄1号線のチエロ駅に直結している「チエロ長距離バスターミナル」へ! めざす目的地はリオ・デ・ジャネイロ! 約5時間!


…すごい人です。さすがサンパウロです。

んんん〜どのバス会社がいいかなっ?
南米ではバス選びは結構、重要だしなっ!
値段とクオリティがほぼ正比例だしなっ!
ここは手堅く『歩き方』にも掲載されているexpress…社にするかなっ?
(自分たちの考えがあまいことに気づく約2分前…)


ア リオ、ドス ペルソナ(リオまで2人)
(ブラジルはポルトガル語ですが、スペイン語はよく似ているのか、スペイン語人口が多いのか、なんとなく通じるみたいです…)(ちなみに英語は完敗です)

……マニャーナ(明日)?
NO、オラ(今日)
NO。★※◎
えっ? 一杯? そんな…

しゃあない。隣のカウンターの、別のバス会社へ。
NO!
次も。
NO!
…ってさっきから前の人、みんな同じように横移動しているし。

サンパウロ─リオ間はバス会社が無数に走っており、15〜20分おきにバスが出ている、ということだったので、予約せずに、行けばその場でなんとかなる…と思っていたのが、大アマ地まり。

今日中にリオへ行くバスは、ない!

ええっ! そんな! 今夜のリオのホテル、予約してるねんけど…

…ようやく人がたくさん並んでいそうな「1001」バスのカウンターへ…

「23時サンパウロ発、リオデジャネイロ翌朝5時着が、一番早いバス」。

…いいです。それで。リオへ行けるんなら。

ホテルにはメールを送っておいたけど、たぶんキャンセル料として泊まらなくてもとられそう…(そしてこの時期、リオのホテルは5日連続でないと予約できない。そして値段は通常の3倍価格…)。

 行こう! 行こう! カーニバル!
 リ〜オ! リ〜オ! カーニバル!
           ♪…声、ややぺケーニョ(小さめ)

ま、気を取り直して夜までパソコンでもしましょ!

  ふろく
◆◇南米トイレ事情◇◆

ブラジルは欧米なみ、日本なみの発展ぶり、と書きましたが、さすがに南米大陸であることにはかわりないので、トイレではやっぱり紙は流せません。※便器は洋式です。
たぶん、南米大陸では100%、トイレで紙は流せない…のだと思います。
中国やアジアなんかでは経験したことはありましたが(水の豊富な田舎では紙を使わず、水と手で洗う所もありましたが)、これだけ長期間、普通に流せないと、もはやこのまま日本へ帰っても習慣的に、流さずゴミ箱に捨てそうです…
紙が流せないと、ご想像の通り…、「小」はまだいいんですが…抵抗があるのは「大」のほうで…
最初は悩みましたが、エチケットとして包んで見えないようにしてゴミ箱に捨てています…

そして100%、紙は流せませんが、80%は、トイレに「紙」そのものがありません。
トイレには必ず紙持参で(芯を抜いたトイレットペーパーごと持ち歩いています)(←ホテルでいただいて来ました)。
そして約40%の確率で(ボリビアパラグアイでは60%にアップする)、トイレに便座がありません…
日本人の若いギャルたちは「空気椅子でやってる」と言っていましたが、これには足の筋力が相当程度、必要です。週一回、うさぎ跳びをやる必要があると思います。しかも一歩間違うと…どえらい目に遭います(…若い子はたぶん勢いがあるので大丈夫なんダと思いますが…)
そこで、1枚目で便座を拭き、2枚目で便座に敷き、3枚目で処理、最後の1枚で包んでほかす、という4枚、4段階の作業が最低必要です。


…ちなみに南米のバス車内のトイレは、狭い車内なのでもちろん男女兼用。このバスのトレイはうまく考えられていて、便座がバネ式で跳ね上がるようになっています。心ない男性に汚されないように工夫されているのですね(揺れるからか、下はびしょびしょ。トイレがきれいなうちに早めに行っておく)。そしてトレイのドアはバスが大きく揺れたとき、あられもない格好で外に転がり出るのを防ぐように設計さえているらしく、開けるときはドアを壊すぐらいの勢いでひっぱり、中から出るときは足で蹴破るぐらいの勢いで強く押さないと開きません…閉じ込められたか…と焦りました。

…最後に約10〜20%の確率で(ウユニ塩湖は100%)、水が出ない(断水、及びもともと出ない)トイレがあります…。
…周囲を見回して、タンクに雨水などの溜め水があったり、バケツがあるときは、それで水を汲んで、流しておけば完璧です。

…ちなみにサハラ砂漠では紙も、もちろん水も使わず、石で処理する(?)、と聞きました…ど、どんな?

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