地球へ途中下車第85回
前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20131020
今日もアマゾンです。
○○
2012年03月06日(火) 11時52分08秒
ブラジル
【おしゃれな港町サンルイス】
一生モンのアマゾンの思い出、アマゾン川河口のまち、ベレンをあとに…
ベレンは実際、湿気が多くて、キツイまちでしたが…
深夜バスで一泊、13時間の移動…
港町サンルイスにやってきました。
ここも暑いですが、ベレンほど高温多湿ではなく、風がさわやかです。
サンルイスは世界遺産のまちです。
コロニアルなまちのなかでも、南米にしてはめずらしくフランスが一時仕切っていた歴史があるのでフランスふうのまちなみで…
美しいモザイクのタイル装飾の建物が残っています…
…そしてサンルイスから再びバスで4時間…
白い砂漠へアクセスするまち、バヘリー二ャスへやってきました!
バヘリーニャスへ向かう途中の道はものすごく田舎道! 途中で7時前になり、すっかり暗くなってしまい…
どうしょう…明日、白い砂漠へ行くツアーを申し込むツアー会社、まだ開いているかな…閉まっていたらどうしょうかな…ホテルも予約してなくて飛び込みだけど、あるかな?…と心配してきたのですが…
バスを降りるなり、「ツーリスモ、ツーリスモ!」の呼び声。
どうやら『…あるき方』に掲載されている旅行会社名だったので、のこのこついていったら(外人観光客が何組もいた)、明日のツアー申し込みから、ホテル予約から、ぜんぶ手配してくれて(思っていたより安く、しかもカード払い)、そしてホテルまで送ってくれて…
「ほな、また明日の朝、ツアーのお迎えね!」(いっちょうあがり!)
どうやらこのまちは近年、白い砂漠が有名になり、観光地化がすすみ、観光業、ホテル、レストラン、ショップなどの建設が急ピッチで行われているようです…
◎
◎
◎
◎
【クイズ】…さてサンルイスをはじめ、ブラジルのあちこちで見かけたこのお酒…
どうやらビンのなかに泥ガニ(?)が入っていますが…
…さてここで問題です。
このカニはどうやってビンのなかに入った(入れた)のでしょう?
1 小さいカニのときにビンのなかに入って、ビンのなかで育った
2 ビンを割って入れてまたビンを継いである
3 カニに見えているが、これは実はタコでビンの口から入った…
正解は明日!
◎
◎
2012年03月07日(水) 08時30分49秒
ブラジル
【白い砂漠に突然出現する緑の湖・バヘリーニャス】
翌朝…
こんなバナナの皮で屋根を葺いた南国ムード満点のお宿で2人が待っていると…
4WGの車がやってきて…
レンソイス・マラニャンセス国立公園へのツアーがはじまりました!
今回のツアーにご一緒に参加したみなさんです!
ちなみにツアー代金はひとり50R(2500円)でした。
オフロードを走ること約30分。
かなりガタガタ揺れます。
一気に走りぬけないとタイヤが砂に埋もれて動かなくなるそうです。
…ここは一体どこ? と言いたくなるような…
白一色の不思議な世界に到着しました!
…雪山?ではありません。
(遠くから見ると完全に雪山に見えますが)
砂が真っ白な、砂漠なのです。
その広さ1550キロ平方メートル…幅260?…
・( ̄∀ ̄)・
とにかく広大です!
どう表現すればいいのか?
パタゴニアの氷河、ウユニ塩湖、と並ぶ、南米3大白い世界です…
そして歩くこと30分で…
ラグーンが現れます。
これは湧水で、雨季になると風紋に水が溜まってできる。
6〜7月のピーク時にはあちこちにできるといいます。
ここは魚がいっぱいいます。
魚と一緒に泳ぐと自分も魚になったきぶんです。
朝ごはんのパンを持ってくればよかったです…
ブラジル日系2世3世の方と御一緒で、いろんなお話を聞くことができました!
ありがとうございました!
ブラジルはほんとうに広いです。
(だいたいアマゾンがブラジルにある、っていう認識、飛騨高山が岐阜県にあるのと同じぐらい薄かったです…)
ブラジルはその国旗のデザインのように地球上にあるもうひとつの惑星──ということばがほんとうにあてはまるような気がします…
明日はサンルイスに戻り、人工都市ブラジリアをめざします。
そのあとイグアスです!
◆昨日のカニ酒クイズの正解◆
たくさんのご応募ご投稿(約3名)、ありがとうございました!
…正解はもちろん2です。下の部分の縄で隠れている部分に継ぎ目があるんですって!
なーあんだ。1のちっちゃいときに入ってビンのなかで大きくなったんならすごいのになあ…
でも鬼畜するぎる…という意見もうんうん。なんならそのまま飼いつづけたほうがもっとすごいとに思うけど確かに残酷…。
機会があったらお酒にもトライしてみます!
…というかこのカニ自体が、マングローブを食べているカニでとてもおいしいそうです!
フェリーで向こう岸まで川を渡り…
◎
◎
◎
◎
2012年03月08日(木) 04時35分53秒ブラジル
【告白します・カード・スキミングされました…】
♪知ったかぶーり、
かいつぶーり
告白します!
スーキミングはスキーとスイミングを合わせた
スポーツではありません!♪
(滋賀県民しかしらない唄『知ったかぶりのかいつぶり』の節で)
…ところで、ようやく告白します。
主にキャッシングで使っていたカードがスキミング被害に遭いました…。
アマゾンへ向かう途中、バスのなかから
見ると幸せになれると言われている彩雲を見ました…。なのに…。
(でもこの雲、誰か男の人の顔も映っていますね…)
ベレンへ着いてアマゾンカルモ牧場のツアーを申し込みに旅行会社へ行くとキャッシュオンリーだったので、近くのスーパーのATM機にキャッシングに行きました。
出ません…
ま、ま、そんなことはよくあることです。ATMの機械との相性、銀行との取引、金額に上限が設けてある…いろんな条件が考えられるのでその地域の一台のATMでお金が引き出せなくても、それはそんなにびっくりすることではありません。
ところが、場所を変えて今度は大手銀行の機械で
出ません…
ちょっと、イヤな予感がしました。何かの理由で残金がなくなっているのか? でも半月前にウエブで確認したときはまだ十分あったので、そんなはずない…
そして最悪なことに試しに小額の買い物でクレジットを使ってみると…
クレジットも使えない…
つまりカードが使用停止になっている可能性が濃厚!
主にキャッシング専用に使用していた銀行系のカードです。
とりあえずアマゾンツアーはUS$で支払い、いろいろ調べたいのにネットがつながらず、アマゾンから戻ってきて、ネットのできるホテルに移動し、調べてみたら…
スキミング被害に遭っている可能性が高いと判断、カード会社が一時使用を停止していたのです。
キャッシングで引き出されていた金額、クレジットで買い物されていた金額、総額約80万!…保険が適応されるので我々の負担にはならないし、一時的にも引き落としがかかることもないと確認したのですが、困ったのはカードにロックにかかり、再発行してもらってそれを受け取りまで、現金がまったく降ろせない、ということです。
カードは数枚持っているので、クレジット払いできる場所はいいのですが、南米はまだまだ現金のみ、という場所が多く、現金がないと正直、水も買えません…。
カード会社とやりとりし(時間が恐ろしくかかるのでスカイプで通話)、ブラジリアのホテルで再発行のカードを受け取ること段取りを決め…それまで、手持ちのUS$や財布のなかにたたんであったユーロの残りをカンビオ(両替)したりして急場をしのいでいますが…
スキミングされたのはブラジルに入ってすぐ! たぶんサンパウロ空港のATM機です。
それが怖いので、できるだけまちなかのATM機は避け、空港や銀行など、公共機関で下ろすようにしていたのに、
これって、ありですか?
◎
2012年03月10日(土) 03時48分28秒
ブラジル
【本当にあった怖い話・長距離バス乗客積み忘れ!】
サンルイスからブラジリア行き36時間(2泊3日)
…久しぶりの夜間極寒バス。おんぼろバスのクーラーは日中30度を超える車内ではほとんど効力を発揮せず、暑くてヘトヘト。
…その分を取埋め合わすかのように夕暮れになって外気温が下がると俄然はりきりはじめ、夜中には絶好調で南極なみの寒さを提供します。
(日中、ウトウトしている時は半袖のTシャツ1枚でも暑い!夜ありったけの服を着てフードをかぶり、バスタオルを掛けても寒い!)
ありったけの防寒衣類を車内に持ち込んではいるものの、2日目の夜、とうとう、「あかん、凍死する…」と2人身体を寄せ合い、最後にビニールのポンチョを風除けに上から掛けたら…これが意外とテントの中のような効果があり、温まってきてようやくウトウトしだした頃、
突然、「ブラジリアに着いた! 降りてくれ」と。
車内を見ればすでに我々2人だけ…。
予想では2時間遅れて朝7時に着くだろう…と思っていたら、予想に反して1時間半早くて、夜中の3時半にブラジリアにつきました…。
- *
- ・( ̄∀ ̄)・:*:
…ところで36時間の長距離バスは当然、途中で何度も停車します。
ターミナルでの乗客の乗り降り、朝・昼・晩の30分の食事休憩以外にも5分間のトイレ休憩、バスが給油するための休憩も。窮屈な車内、エコノミークラス症候群を防ぐためにも出られる時はできるだけ外に出たいです。
しかし
恐ろしいのはバスから降りて、そのまま置いてきぼりをくらうこと! 言葉が不自由な私たち、「シンコミニトス(5分)」「トレンタミニトス(30分)休憩」ぐらいは理解できるようになったものの、あとはまわりの乗客の動向をみて、みなが降りるようなら一緒に降りて食事をしたり、あわててトイレに行き、バスをにらんで乗り遅れないよう早めに乗り込む。または一人が先にバスまで戻り、発車しそうになったら「まだもう一人いる」ということを訴えるように、と…。
ま、ま、発車するときはクラクションを鳴らしてくれたり、行き先を大きな声で連呼したりなどそれなりに工夫されているようだし、さらに発車直前、車内で頭数を確認しているようではあるので、めったなことはないと思うけど…
めったなことは…な…
…と思ってタカをくっていたら、バス会社、乗務員の性格によってはそうでもないようなんです…
今回、通路をはさんで隣の席に一人旅のお婆ちゃんが乗っていました。足を投げ出し、鼻歌を歌いリラックスモード…。ペットボトルのキャップが固くて開かない様子なので開けてあげたりして、ほんの少し交流があったのです。
バスが乗客をカフェのあるスタンドで全員降ろしたあと、給油のため、走ってどこかへ行ってしまったときのこと(よくある)。
みなが外で待っていると30分、と聞いていたのに20分ぐらいでバスが戻ってきて、みんな乗り込んだので、バスはすぐに発車しました…。
しばらくして、
あれ? 隣のおばあちゃんがいない…のでは?
ということに気がつきましたた。? さっきのターミナルで降りたのかな?
いや違う。毛布や荷物が座席に置かれたまま。
夫が念のため、後ろのほうの座席に移動していないか車内じゅうを確認する。やっぱり…乗っていない。
と、いうことは…
ここから先はことばが話せるブラジル人に頼む。乗務員にこの席のお婆ちゃんがいないことを告げてもらう。
乗務員、「えー!」と一言。
(えー! じゃなくてちゃんと確認しろよ! 我々みたいな外人だったらどうするんだ!)
バスはUターン、さっきのスタンドへ。ベンチで待っていたおばあちゃん、無事救出…。
カフェで軽食したあと、どうやら、もようしてきたようで、トイレに立ったようです。その間にバスが戻ってきた。実は我々もお茶したあと、まだバスが戻ってこないので「トイレに行っておこうか」と言いかけたらバスがきたのです。
あぶない…
Σ(゚д゚;)
こういうこともあるのです…。
機体預けの大きな荷物はおろか、手回り品も、財布などの貴重品とトイレットペーパーを除いてすべてバスの中…おまけに靴まで履き替えてスリッパ状態で…、このスタンスでもし夜中にバスに置いていかれたら…
また車内で我々のようなお節介な乗客が不在に気づいてすぐに乗務員に知らせてくれなかったら…(西洋人のバクパッカーって、なぜか思いついた場所で突然降りたりするしな)
想像するだけでおそろしいのです…