地球へ途中下車第102回



素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録

前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20131214

今日はケベックからプリンスエドワード島です。
○○


2012年05月18日(金) 19時45分31秒
カナダ
【壁画とまちなかアートなまちケベック

昨日に引き続き、世界遺産の城壁都市・ケベックのまちあるきです。
ローワータウンから見たシャトーフロントナックです。昨日は主に城壁のなか、高台のアッパータウンを歩いたので…今日は城壁の外、港に近いローワータウンを歩きました。
…このお城はどうやらケベックのシンボルマークなのですね。

まちとしては今日歩いたプチシャンブランのほうがラブリーなお店が多数あり、圧倒的に素敵でした! 中世風のかわいいまち並みの好きな女子のみなさん、ケベックシティは要チェックです!
クリスマスが似合いそうなまちです…。
首折階段からみたプチシャンブラン
首折階段…ってヘンな名前ですが、たぶん階段が急で、上を見上げると首が折れるからだと思います。ちなみに真横から傾斜角約45度のケーブルカーであがることもできます(2ドル。一枚目の写真の右に見えているのがケーブルカー)。

さて首折階段をあがったところがシャトーフロントナックの前の公園・テラスデュラン。
「マダーム、本日のランチは港が眺められるシャトーのレストラン特別席をリザーブいたしました!」
…またの名を単なるベンチ、とも言います。
……

そしてメニューは3,99ランチです。

チキンのパニー二サンドとチーズ、ブドウがついて3,99ドル!マツヤスーパーの398円ランチよりお安いです!
…カナダは特に、ロブスターにしても、このランチパックにしても、生活に密着した生活応援のものははっきり言って安いです。だけどいわゆる贅沢品にあたるものになると極端に高い! その格差が非常に大きい国なので、できるだけ外食せず、こまめにスーパーして、お天気のよい日は野外ランチすることにしました!

…ともかく、ケベックシティは想像以上に素敵なまちでした。
ナイアガラより北東に行くならケベックシティを強くお勧めします!
そしてとてもアートなまちです…

これは壁画として有名でガイドブックにも掲載されている名所ですが…

これは個人のお店の壁画…?

道路の橋脚にも…
…こうなると落書き・ポップアートの延長で誰かが篤志でやっているのか、それとも公共事業の一環なのか、誰がどのようにやっているのか、よくわかりませんが、とにかくまちを歩いているとたくさんのアートに出会えるまちです!…

ケベックの100円ショップを発見!

ダイソー顔負けの品揃えです。携帯歯ブラシ、瞬間接着剤、パンスト、チョコミントキャンデー…1ドルに魅せられ、うれしくなって思わずいろいろ買ってしまいました…日本にいるときと、やることがあまり変わりません…

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今夜8時15分のバスでcharnyまでいき、そこからVIAでモンクトンに着くのが明日のお昼の12時半。今夜は車中泊です。
モンクトンからプリンスエドワード島まではバスが動いているようです。シャーロットタウンのユースホステルを予約しました。
いまからスーパーで車内で食べるお弁当を買って、プリンスエドワード島へ向けて出発します!

2012年05月19日(土) 19時36分03秒
カナダ
【ついにプリンスエドワード島に上陸!】
ケベックシティの駅からはミニバスでシャーミーの駅まで送迎してくれまました。…というかVIAはケベックシティは通過していないのです…

ここで荷物を預けて(飛行機みたいです)…

9時55分、VIA(カナダ鉄)が汽笛とともにホームに入ってきました…
長〜い長〜い車輌です。一体何輌あるんでしょうかか?
これが一日一回、カナダの広い国土を横断して走っているVIAカナダ鉄道です。

カナダは国内に時差があります…。今から乗るシャーミーと降りるモンクトンの間にも1時間の時差があります駅にそれぞれの時間が表示してありましたが、一番西のバンクーバーと東のハリファクスとでは4時間の時差があるのでね。さすがにロシアについで世界で二番目に大きな国です。

列車に乗り込むとすぐに寝てしまい…
朝、目がさめると窓の外は森と水の素敵なけしき…

モンクトンの駅に着きました!
ここからはアカディアンラインズのバスで行きます(3時間)…
…実はこのバス、つい最近まで止まっていたのです(冬場だからなのか?営業やめるってことになってたのか?よくわからない)
なんと5月16日から(ギリギリ!)モンクトン─シャーロットタウンの路線が再開したばっかりなのです…

それで、リターニングキャンペーン(?)みたいなものなのか
…なんと5月23日まで、プリンスエドワード行き乗車券タダでした!
普通に乗ると35ドルする路線です!
…これはウレシイ

プリンスエドワード島・シャーロットタウンの宿はユースホステル

B&Bのようなかわいいおうちです!

こんなかわいいキッチンの冷蔵庫には…

ロブスターの食べ方が書いてありました…

…一番細い足はチューチュー吸うのですね…
そして…
ジャーン!

モントリオールケベックで食べたのとあきらかに大きさが違います!

ハサミがこの大きさです!
でかい!
たまごがいっぱいありました!

モンクトンのスーパーで買ったこんなサラダも森と湖の国らしくてすてきです…

そしてユースのお兄さんが、「じゃがいもを袋ごともらってたくさんあるのでよかったら食べて」─って。こういうところもユースホステルのよさです。
バターで焼いてみました。
プリンスエドワード島はじゃがいもがおいしいことでも有名だそうです!
あかん!食べきれません。
( ̄Д ̄;;
明日はレンタカーを借りて、赤毛のアンの村へ行く予定です!

2012年05月20日(日) 18時50分37秒
カナダ
【『赤毛のアン』のグリーンゲイブルズへ】
ついにレンタカー借りました!
明日の朝まで車持ちです!えっへん!
…ちなみにわれわれ夫婦は、運転は妻、ナビゲーターが夫です。馬と御者との関係、と言えなくもありません。

まずスーパーへ行き、本日のお昼ご飯を調達し、ドライブへGO! 

海と湖のそばのこんな道を走っていきます。

このマークを目印にして走っていたら…

…通り過ぎてしまいました(マークはどうやら周辺の道路全体につけてあるようです)、あともどり…というか現地はぜんぜん観光地っぽくないのでわかりにくいです。

…ようやくたどりつき、
…キャベンディッシュ教会とグリーンゲーブルズ郵便局です

郵便局は作者のモンゴメリが実際に祖父母と暮らしていた家だそうです
そしてここがアンの物語の舞台、グリーンゲイブルズ(緑の切妻屋根の家)のモデルになった家です!

内部には…
キッチン

棚にあるのはもしかしてケーキをつくるとき、まちがええて入れたという、シロップと、痛み止めの薬でしょうか?

そして2階にあるのが、アンの部屋…

窓からりんごの木が見えます。
孤児院から引き取られてきたとき持ってきたたった一つの荷物である鞄も、クリスマスプレゼントにマシューが買ってくれたパフスリーブのドレスも置いてあります。
もちろんマリラの部屋もマシューの部屋もあります。

家の裏には納屋(ショップ)があり
いちご水を売っています。

友人のダイアナに間違えてワインを飲ませてしまったあのいちご水です。

今日のお昼はスーパーで買ってきたランチをここでいただくことにしました。
なんて素敵なランチ…
時期が早いのか人はあまりいませんでした。

周辺にはおばけの森や恋人の小道もあります。
赤毛のアンはご存知のようにルシーモンゴメリの小説ですが、幼くして両親を亡くし、孤児院(当時の表現)で育ったアンが、実は男の子との手違いで引き取られてグリーンゲイブルズにやってくるところから物語が始まります。(作者のモンゴメリ自身が幼少期に母を亡くし、祖父母に育てられたそうです)

…『赤毛のアン』は子どもの頃からマンガや小説含め、何度か読んだ記憶がありますが、…一番最初にマンガで読んだときは、自分がたぶんアンの年齢より幼くて、アンがいろんなことを知っていて、いろんなことができる、言える、しっかりしたお姉さんに思えて…。
20代のときは、成長したアンと自分が等身大で、アンの空想したり夢を見ることが好きだけど、けっして空想に溺れてしまうのではなく、目の前にある現実をおろそかにせず、いまある現実にきちんと立ち向かう、そのなかにこそ、実現させてゆくべき夢がある、という、生き方に感心して…。
…最近読むと、アンを引き取ることに決め、育てあげたマリラやマシューの心情や対応なんかに心が寄せられたりして…。

…ひとつの物語が人生のいろんな時期に違った受け止め方で読まれ、影響を与えるのはおもしろいものですね。またそれに耐えうるような魅力のある物語なのでしょう。

とにかく、長いあいだあこがれていたこの場所に来ることができてよかったです!
明日は一日のんびりします!
2012年05月21日(月) 19時48分17秒
カナダ
【環境・ユニバーサル先進国、カナダ】
日本では金環日食が見られたのですか?!?
いいなあ。見たかった…
………

さて今日は朝からレンタカーを返しに行き…

…といっても、今日は日曜。営業所はお休み…
じゃあ、一体どうするの? と思って昨日、借りるときに聞いたら…

「ガソリンは満タンにして、車は表に止めておいて。カギをかけてカギはそのボックスから中に放りこんでおいて」
でいい、ということでした…
ニュージーランドで車を借りたときもそうでしたが、そんなもんなんですかねー? 満タン証明とかいらんのですかい?
…なんか日本と比べてのどかさがちがう気がします。

そのあと、近くのコインランドリーで洗濯。

洗濯35分、1,5ドル、乾燥45分 1,5ドルでした…。
どうも旅行者用だけでなく島の人も利用しているようです…
お昼からシャーロットタウンをぶらぶら…

…ところで昨日ドライブの途中で見かけた変わった信号機。
赤が■、青は●、黄色は◆
で表示されています。

わっ、これって単純なことだけどすごい!!!

信号機の色が、色覚障害や色弱の人には判断しにくい、と聞いたことがあります。順番で覚えていたりするので深夜は判断しにいそうです。
こんなふうに色と共にかたちを変えたらいいんですよね!
障害のある人にもお年寄りにも、すべての人にとって便利なデザイン、ユニバーサルデザインの先進国だなあという気がします。

もうひとつ、カナダはリサイクル、ゴミの分別がかなりしっかりしています。各家庭や施設からリユーズ、リサイクルできるものを分けて出すのは当たり前なんですが、
このプリンスエドワード島では道路に設置してあるゴミ箱でも分別されていました。
島はどうしても環境を守る意識が強くるなるのだと思います。
【ふろく】

港のショップでみかけたおもしろキッチングッズ特集です!
ロブスターのハサミ型のロブスターハサミ挟み…ちょっとかわいい

車をころころ転がすと、なかのにんにくがつぶれるにんにくつぶし器…
う〜ん、便利?

イチゴのへた取りだそうです…要るかなあ?

ティーバック入れだそうです…あーヒモのないやつな…
【ここでクイズです】

最後までわからなかったのがこれ!
これは一体何に使うものでしょう?
まんなかから二つに分かれてなかは両方とも突き刺すピックになっています。
ちなみに一個2ドルです。

正解は明日!
美しい島、プリンスエドワード島とも明日でお別れです。
美しい島、プリンスエドワード島とも明日でお別れです!