地球へ途中下車第103回
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素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録
前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/201312121
今日は,
ハリファックスから、モントリオールを経てニューヨークに向かいます。
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2012年05月22日(火) 23時01分13秒
カナダ
【白人はなぜ日なたぼっこが好きなんだろう?】
プリンスエドワード島からバスで約5時間…
ハリファックスへ移動しました。
カナダ横断鉄道VIAの東の終点の地です。
…ハリファックスまでのアカディアンラインズのバスも、タダでした。
2012年の5月16日から23日までの、一週間だけの再開スペシャルサービスだったようですが、けっきょくプリンスエドワード島往復のバス賃が助かりました! これはありがたかったです!
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…半年に及ぶストライキだったそうですが…ってそれって冬季休業だったんじゃないんですか? と聞き直したいところですが、どこで聞いても、ストライキだった、というのです…そしてタダなのはもう一度お客様を取り戻すためと、従業員のトレーニングのため、ということなんですが…
さてハリファックスはVIA駅とバスティーボが合同駅で、けっこうまちのなかにあり、すぐそばに手ごろなスーパーマーケットがあり、駅前にはひろい公園があります。
宿泊しているユースホステルもすぐ近くです。
…こういうわかりやすいまちって、好きです! なんか住みやすそうです。
…ところでその公園に、平日、それも今日は月曜日の午後だというのに、ものすごくたくさんの人が来て日光浴をしています。
老いも…
若きも…
なかにはお腹や背中を出したり
日向ぼっこ…というより、甲羅干しに近い感じです。
…ヨーロッパ、アメリカでも、よく見かけたこの公園での日光浴。…よく観察すると、黒人をはじめとする有色人種はほとんどみかけません。いたとしても日光浴が目的ではない様子。甲羅干しをしているのはみな、白人です。
北欧なんかの太陽の日照時間が短い地域では太陽に当たらないと体内のビタミンDが不足するとか聞いたことがありますが…、この日光浴好きはなんか「〜しないと身体に悪いから…」とかいう、いわゆる理屈ではなく、本能、身体が要求している行動だとしか思えないパワーです。
日本でも主婦が、お天気がいいと、どうしてもふとんが干したくなる、ふとんを干さなければお日さまがもったいない!…というあの感覚なのでしょうか?
そして日中、お日様に干したおふとんで、夜、寝るとたまらなく幸せ感を感じる…あれと同じように太陽の光を全身に浴びると、幸せ感を感じるとか…でしょうか。
…ちなみに我々もニューヨークのセントラルパークほかでマネして昼寝・読書してみたことがありますが…
じりじり、暑いです
太陽が動いて日が陰ると寒いし、まともに日があたると暑いです…
う〜ん、人種によって体感温度が違い、白人のほうが暑がりで、全体的に薄着傾向にあるようなのですが、これはなんでなんでしょうか?
【昨日のクイズの答え】
真ん中から割れて両方とも先にとがったピックがついている…という、これ。
焼いたり茹でたりした丸ごととうもろこしをかじるときに、両側から突き刺して、持つための道具だそうです…
なーるほど。
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2012年05月23日(水) 20時15分28秒
カナダ
【タイタニック号を記憶する港・ハリファックス】
プリンスエドワード島からの帰り、まっすぐモンクトンに戻らずに、わざわざ東の果てのハリファックスまで足を伸ばした理由は…
大西洋海洋博物館のタイタニック号です!
しかも今日、火曜日は博物館が夜8時までオープンしていて、5時半以降は入場料無料!
…タイタニック号は1912年4月10日、イギリスのサウサンプトン港を出航(処女航海)、ニューヨークに向かって北太西洋を航海中、4月14日深夜、氷山と接触し、翌15日未明にかけてニューファンドランド沖で沈没します。
ここハリファックスは事故現場から一番近い大きな港だったため、タイタニック号救援の拠点となり、脱出・救助された人々を受け入れ、遺体で発見された人々の弔いなどもこのまちで行われました。
タイタニックの悲劇をもっとも記憶する港、それがハリファックスなのです。
…なんかタイタニック号の実物とか一部とかが見られるのか? と漠然と勘違いしていたのですが、よく考えたら沈んだんだから船そのものがあるはずはなく…
船体は模型や写真しかありませんが、引き上げられた船の調度品や遺品が展示されていました。
この板きれは
おーっこれは映画で見たあの有名なシーン、
この写真の中央階段の右階段下端のところの飾り板です
そしてこれも…
これは…映画タイタニックでたしかローズがこの上に乗っかって一命を取り留めた、ジャックと2人は乗ることができなかった、あの板きれのモデルではないんですか?!
ファーストクラスの乗客専用のラウンジ入り口ドア上部のアーチ型の飾りだったそうです。(下の写真の右奥)
引き上げられた持ち主不明の子どもの靴
3000人の乗客・乗員のうち助かったのはわずか675人でした。
当時としては、史上最悪の海難事故だったのです。当時のハリファックスのまちは上へ下への大騒動になっていたのでしょう。まちの人は生還者や遺族への協力を惜しまなかったということです…
悲しさがつきまといますが、北の港まではるばる来て見ることができてよかったです…。
…ところで、ハリファックスで宿泊しているユースホステルはキッチンが充実しており、卓上コンロとホットプレートがありました。
…水炊きと、翌日は焼肉をしました。
2人だとシティホテルのツインかダブルのほうがどうかすると安いときがあるのですが、やっぱり自炊ができたり、洗濯機が使えたりする点で、ユースホステルは有利です。ちなみにこのユースのプライベートルームは一泊75ドル。ドミトリーなら一人一泊25ドルですが…。ホットプレート、ユースのキッチンの標準装備にしてほしい…。お好み焼きやりたいです…。
今夜は北の海に眠るタイタニック号の夢を見そうです。
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2012年05月24日(木) 22時59分37秒
カナダ
【ハリファックス─モントリオール間のVIAカナダ鉄道】
カナダ東の果てのハリファックス発お昼12時15分。
モントリオール行きのVIA(カナダ鉄道)に乗りました。モントリオール着は翌朝9時5分。9時間の列車の旅です。
車窓はずっとこんな感じ…
VIA(カナダ鉄道)は西のヴァンクーバーから東のハリファックスまで、一台の列車がぶっ通しで走っているのかと思ったらそうではないのですね。どうしてもトロントとモントリオールで乗り換える必要があるようです。
車輌もいろんなタイプのをつなげて走っているようです。お隣は広々としたじゅんたんシート。子どもがのびのびしています。若者たちも円座になってトランプ…。こういうところはカナダらしいです。
今回、このコーチだよ、って案内されたオープンシートはけっこう広くて電源もあり、新しいいい座席でした。一人184ドル。
…お昼と晩ごはんは、乗り込む前にスーパーで買っておいたライスボールに、車内販売のサンドイッチを購入。
せっかくなのでレストランカーも見ておきたい、といことで朝ごはんだけ、レストランカーで食べることにしました…。
パンケーキセットもオムレツセットも、コーヒーつきで9ドル。
不思議と…タックスだのサービス…だのはついていませんでした…チップは2人ぶんで3ドル、置いて行きましたが…。車内販売のサンドイッチも5ドルなのでそんなにむちゃくちゃ高くはないです。車内での食事は必需品で贅沢消費ではないという考え方なのでしょうか?
ついでに車内を探検。
スリーパー(寝台車)です。
一人40ドルぐらいのアップになります。
ヨーロッパではよく、追加料金を払ってスリーパーにしましたが、南米でバスの座席で夜寝ることが、慣れてしまって…平気…。
モントリオールで一泊し、またまた深夜のグレハンで一揆にニューヨークに戻ります!
ニューヨークでもう一度いきたいところはただひとつ。
BOOkOFF!本の交換!
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2012年05月26日(土) 03時13分38秒
カナダ
【2人同時に風邪をひきました…】
モントリオール→ニューヨークの道中ですが、
2人とも同時に風邪でダウンしてしまいました…。
これまで
妻…プーケット島(タイ)、インド(バラナシ)、ロンドン(イギリス)、クスコ(ペルー;高山病)
夫…ニューデリー(インド)、ドブロブニク(クロアチア)、ラパス(ボリビア;高山病)…
で、それぞれ、プチダウンしたことがあり、そのつど元気なほうが買い物に行って食事を調達したり、今後の進路を決めたりしていたのですが、2人ともほぼ同時進行で風邪をひいて悪くなったのは今回がはじめてです。
そろそろ疲労が蓄積してきているのかもしれません…
夕べは買出しに行く気力もなく、「あかん」、ということで高いのは承知のうえでホテルの近くのジャパニーズレストランへ行きました。
…どちらかというと、日本風創作料理でしたが、これがめちゃおいしかったです。
特にこのうなぎのリゾットは絶品!
確かにリゾットになったごはんを軽く揚げてあり(中国料理のおこげのあんかけみたいな…)、ちょっと味付けが濃かったけど、旨し!
これはBentoという名前でしたが…期待していたものと違うけど、おいしかったのでまあ許す…
アメリカ・カナダではかなり日本食が浸透していて、スーパーのお惣菜コーナーにはサンドイッチ、ロールサンド、サラダなどと並んで必ずパックSuShiがあります。回転寿司でよく回っているようなマヨネーズがかかっているような寿司ですが、わりと普通です。
カナダ人は特に日本びいきの人が多いような感じがします。
ナチュラル志向みたいな感覚の延長に、日本の雰囲気が合うのでしょうか?
ともかく、店員さんや隣合わせた人などに
「どこから?」「日本から」
「…私はあなたの国がとても好きだ」
と言われるとやっぱりうれしいものです…