地球へ途中下車第106回
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素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録
前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20131228
今日はジャスパーからバンフを目指しま…?
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2012年06月06日(水) 13時16分11秒
カナダ
【ピンクリボンのコイン探し】
バンクーバーは今日も雨空です…
グランヴィア通りのユースホステルのダイニングは、無料ブレックファーストタイムが終わり、チェックアウトのピークも過ぎ、ウソのような静けさです…
我々もチェックアウトしましたが、もう少しここでインターネットさせてもらうことにしました…
…お安いお店のお持ち帰情報など、ありがとうございます!…バンクーバーのまちの多様さ、奥深さには感心させられます。
…今日はついでに…、と言ってはなんですが、もしご存知の方がおられましたら、教えていただきたいことが一つあります…
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コイン…旅人にとって、この重要にしてかつ、やっかいなしろもの…
バスに乗るとき、きっちりの金額でないとおつりは出ない国が多いです。バンクーバーのバスもコインで2,5ドルか、あらかじめ買ったチケットがないとダメでした。ヨーロッパでは駅のロッカーもコインオンリーだったし、洗濯するランドリーマシンにもコインランドリーというぐらいで、当然コインが必要…(しかもクオーターが4枚とか、乾燥機を含めると8枚も必要!)
…そこで夫と妻は新しい国に入り、その国の通貨をATMで手に入れるとすぐに水かなにかを買って、小銭を入手するようにしています。
…ところがこのコイン、油断しているとジャラジャラとやたらに溜まってきて財布がずっしり重くなる…。その国を出るとコインは両替できないので意識的に使い切ってしまう必要があります。飛行機で出国のときなどは空港でならありったけのコインを出して、残りはカードで、という支払い方法でやってくれますが、それも先進国のみのよう…
ここ一番で必要だけど、溜まると重くて邪魔で、最後は使い切ってゼロにしないといけない難しいルールのゲーム…
やっかいなヤツ…
ところが! ここに来て、カナダでは妻、コインを必死で集めて眺めています。
カナダにはオリンピックやさまざまなキャンペーンのときのいろいろな記念コインがあり、なかにはデザイン的にもすごく素敵なものもあるんです…
なかでもこの乳がん撲滅キャンペーンのピンクリボンのクオーター(25セント)…
以前にカナダ在住の大先輩から一枚いただいて以来、ずーっと財布のなかに入れて大切にしてきました。…ご存知のように乳がんは日本人女性の16人に1人(北米では8〜9人に1人)が罹患します。早期発見が可能で完治する癌であるにもかかわらず、発見が遅れると部位がリンパに近いため死亡率が非常に高い癌でもあります。ピンクリボン運動は乳がんによる死亡者を無くそうという世界的な運動です。
一年に一回の定期検診を忘れないために、肌身離さず、健康のお守りとして持ち歩いているのです…。
このピンクリボンのコインを親しい女性へのお土産に、数枚ほしい…
世界旅は長期で持ち運びできる荷物が限られているので、お土産を買うことができません。自分たちの物も身につけられるものがほとんど。でもコインなら持ち帰りができる…
ところが、カナダに入ってからおつりが来るたびにしげしげと眺めているのですがまだ一度も出会えません。(一度だけ、チップのビンのなかに一枚、入っているのをみかけたことがありますが、「交換して」とはいえなかった…)
記念コインを売っているショップを2件訪ねましたが、いろいろな記念コインがセットになってシート売りしていましたが、ピンクリボンクオーターはありませんでした…
銀行で聞いても、ない、と。銀行なので100枚で一本のクオーターロール=25ドルを両替することはできるが、そのなかに一枚入っているかどうかは、保証できない、ということ。
すると、やっぱり、おつりで回ってくるのを待つしかないのか?
…それって、「コアラのマーチ」の箱のなからか眉毛のあるコアラを探すより、確率低くないですか…?
(^_^;)
カナダにはあと一週間います。ピンクリボンコインを入手できそうな方法をご存知の方がおられたらぜひ教えてください!
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夕方のグレハンでバンフに移動します。大好きなバンクーバーともお別れです…また、今度はもっとゆっくり来ます!
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2012年06月07日(木) 15時09分07秒
カナダ
【数えたら一年のうち2ヶ月が車中泊でした…】
こんばんはーーバンフからです!
…と言うはずだったのですが…?
ちがうかー
夕べ6時15分のグレイハウンドに乗りこんで…寝て…朝おきたらバンフで、到着は朝8時45分のはず…が?
…夜中にバスの様子がなんかおかしい…
泊まるはずのないところで長い間停車したり…
(早く動け…電気消せ…)
ドライバーが何か言っているけど、ヒアリング力ないのと、眠いのと、地名を言っているようだけど、バンクーバーからバンフまでの停留所の名前が頭入っていないので、内容がますますよくわからない。何かアクシデントか?
どうやら高速道路がクローズされているので、途中から「ここから先へは進めない」、ということがわかったのが朝の7時。
運転手が交代して(北米のグレハンは長距離は途中で必ず運転手の交代がある)ようやく動き出したと思ったら、さっき通り過ぎたバスステーションに後もどり。ここで全員おろされた…(これもよくあります)。
同じバスの車内に一人旅の日本人女性がもう一人おられて、それからコーリアンの親子連れの美人のお母さんが英語が達者で、3組とも行き先はバンフで、みんなでそれぞれ仕入れた情報を総合すると、どうもこの先のバンフに行くまでの高速道路が閉鎖されていて通れないので戻って迂回し、ジャスパー、エドモンド、カルガリーというルートを通るらしい(このバスはもともとカルガリーが終点)。で、バンフへはそこから乗り換えて行くことになるようで…バンフへの到着時間は…
「明日の午前9時45分です」…
(なんとまる一日(25時間)遅れの到着…さすが広大なカナダ)
えええええええ〜
乗客はみな予約のホテルのキャンセルやら、予定変更のチケットの再発行やら、連絡やらで大忙しです。
日本人女性もコーリアン美母も二人ともバンフへはバンクーバーからの一泊旅行で帰国の飛行機の予定があり、バンフ行きはあきらめて、このままバンクーバーへ引き返す、という判断をされたようです…
…その点、我々は予定があってないようなものなので…
じゃ、ジャスパーに行けばいいじゃん。
もともと、バンフに一泊してレンタカーでジャスパーまで行くつもりをしていたんだし、逆になったと思えばいいし…
…とこうことで、急遽、ジャスパーの宿を電話で予約し、バンフの宿はキャンセルではなく、2日後に変更、ということでキャンセル料もなんとか免れて…
夜7時に雨のなかグレイハンドを降りて、ジャスパーに着きました…
(運転手に荷物を降ろしてもらうとき、「ここはジャスパーだぞ。バンフとちがうぞ。本当にここでいいのか?」と何度も言われた…)
…それにしても、この深夜移動バスの車中泊…。
この一年間の旅ので、バス泊、汽車泊、船内泊、機内泊。
いまざっと数えたら60日ありました…
ははは…
なんとこの11ヶ月のうちの、2ヶ月間をホテルのベット以外の、移動する乗り物のなかで寝ていたのです!
なかでも一番多いのが当然バス泊!
…思い起こせば一番最初のバス泊は、ラオスのフエサイからルアパバーンまでの深夜バス。エンジンが故障して途中の山のなかで止まり、7時間遅れでルアパバーンに着いたのでした…
あのときはもっと言葉がわからず(でも故障して止まっているのだから、動くまで待つしか仕方なかったけど…)、外人どうしで情報交換し、ルアパバーンのバス停から街まではフランス人やオーストラリアのバックパッカーと車をシェアしたのでした。
北米ではやっぱり困ったときに声をかけ合うのはどうしてもアジア人同士です…。
突然のアクシデントも旅の思い出?
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2012年06月08日(金) 14時04分56秒
カナダ
【ジャスパーで、マジか?牡鹿(ヘラジカ)…】
朝、目が覚めると…
そこはバンフ…ではなく、…なぜかジャスパーでした。
昨日、バンクーバーから深夜移動のグレイハウンドバスが高速道路の閉鎖で迂回したため、きゅうきょ、予定していたバンフをとりやめ、ジャスパーに来たのでした。
それジャ、ジャスパー?…てか?
… ( ̄_ ̄ i)
昨日は雨が降っており、途中のバスティーボから電話で予約したホテルにあわてて飛び込んだので、景色がよくわからなかったのですが、
今日は快晴
バンフのようなにぎやかさには劣るようですが、ジャスパーも自然に囲まれ落ち着いたいいところのようです。
そしてこの2つの街はどうもカナディアンロッキーの拠点として、どちらも国立公園のなかにあるのですすが、なんだかお互いに意識してそれとなく張り合っているような感じでです…
今日はどっちにしてもジャスパー─バンフ間を移動するためのレンタカーを借りました。乗り捨ては恐ろしく高くつくようで、いろいろ考えた末、4日間、借りてジャスパーに戻ってくることにしました。
まず、15分ぐらいで行ける近場のピラミッド湖まで行き、肩慣らし。
湖の色がとても神秘的です…
そのあとは一時間ほど北に走ったところにあるマヤッタ温泉まで行くことにしました。
途中の道路で何台か、路上に車を止めているので「?」と思ったら…
!!!
勇壮な牡鹿です! 何といっても角が立派です! 堂々と神々しいまでのその姿、『もののけ姫』を思い出させます。それにしても道路の近くまで出てくるものですね…
それから…次々と
今度は雌鹿…
これはヤク? ヤギの仲間?
かわいいです…平気で車に寄ってきます。
「なんかチョーダイ」
(※野生の動物に食べ物をあたえてはいけません)
カナディアンロッキーの自然の底力を思い知らされます…
さて、マヤッタ温泉に到着しました。本当に山のなかにあり…日本の立ち寄り温泉施設のような風情でなんだかなごみます。
温泉というより温水プール?
消毒してあるそうでイオウの匂いとかがしません。でも身体のシンから温まりました。まちがいなく温泉でした。帰りは9時を回ってしまいましたがまだ明るかったです。10時頃まで明るいようです…
ジャスパーのまちまで戻り、氷河の溶水で製造しているというブリュワリーでビールを飲みました…
明日は車でバンフまで移動します!
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2012年06月09日(土) 13時28分59秒
カナダ
【ジャスパー〜バンフ ロッキー縦断ドライブ】
バンフにむけてロッキー縦断の280キロの道のり…
一本道です。車はそんなに多くないです。時速は70から90キロぐらい。
めっちゃ走りやすいです。
……
……
…どうやらこの道路を走るうえで、一番注意しないといけないのは飛び出してくる野生動物との接触事故…
…のようです。
…でも今日はクマを一度、見かけただけでした。(写真は撮れなかった!)
クマを見かけたら車からは外に出ず車内から写真を撮るそうです。結構早く走るので外で出会ったときは100mは距離をあけないといけないそうです…
しかし今日は基本雨降り…
ロッキーの写真はバンフから戻ってくるときに期待!
コロンビア大氷原。
氷河です。すぐそばまで歩いて近づくことができます。標高は2000mぐらい。
雪が降っていました…
ふもとではこんな青空が見えたこともあったのですが…
山の天候は本当に変化しやすいようです。
ミスタヤ渓谷。激流に削り取られた岩がすごい。
ボウ湖はまだ凍っていました…。
うそ!6月なのに?
…ロッキーの夏はまだまだ遠いのでしょうか?
…ところで、レンタカーですが、プリンスエドワード島のときの経験をいかし、今回はGPS(カーナビ)を借りました。
現地の人は「一本道だから迷うことなんかナイナイ。必要ナイ」…っていうのですが、あれば断然、便利と思います。
…「標識を見逃さなければ大丈夫」、…って
それが問題!
日本の道路だと、
「見る=即・→行動」 できるのか
外国では、
見る=読む→理解する?→考える??→判断する???→やっと行動する!
…になり
…そのうちに曲がるべきところを通り過ぎてしまうのです。
海外のカーナビは、普段からいろんなものを使っている日本人にとっては、じゅうぶんに使いこなせる、強い味方です。はっきり言ってあまり賢くないですが、おおいに、ないよりマシです。
バンフに着くとさらに雨が強くなりました。
ジャスパーの10倍ぐらい都会です!
明日はバンフ周辺をあちこち回ってみます!
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