地球へ途中下車第109回



素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録

前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20140105

今日は、西部劇の舞台からグランドキャニオンを満喫します。

2012年06月22日(金) 12時16分46秒
アメリ
【モニュメントバレーは西部劇の世界】
 サボテンの花咲いてる
 砂と岩の西部
 夜空に星がひかり
 狼なく西部
    『赤い河の谷間』

カエンタの町から車で30分。リゾナ州モニュメントバレーへ!
こんな道を走ってたどり着きました!

映画『駅馬車』をはじめ、ジョンウエイン主演の数々の西部劇の舞台になった場所です。一度は見覚えのある風景です。ここはネイティブアメリカンのナホバ族の居留地のため、開発されずに原風景が残っていたのですね。

入場に車一台につき10ドル。公園内に入ると、あとは自家用車で周るか、4WDツアーの申し込むか…

…今朝、ホテルのロビーで聞いたところ「気をつけて、ゆっくり行けば乗用車で行ける。みんな行っている」と。
その言葉を信じて、GO!…

スタートから約5分…。
一つ目のビューポイントの手前の坂で砂にタイヤをとられて…動かなくなった…
…ちなみに車で立ち往生するのは日本人とフランス人に多いらしい。…定番をやってしまった…。
車を押してくれて人にお礼を言い、シッポを巻いて引き返して、やっぱりツアーを申し込むことに…。

…乗り合わせたのは我々より少し年配の白人のご夫婦。
…さっきの失態を話すと、
「おー! あれはあんたらやったんか。我々は上から見ていたら、なんか一台、車が動かなくなっていたから、それを見て、乗用車で行くのはやめてツアーにしたんや。オーサンキュー!」と…
( ̄ー ̄;

で、「どちらからですか?」と聞くと
フランス人…
やっぱりか…定番中の定番になってしまった。

さて気を取り直して4WDツアーは1時間30分で、乗用車と同じコースを回って説明つきで65ドル。ロングコースは乗用車では行けない奥まで2時間30分で回って75ドル。せっかくなのでロングコースにしました。

インディアンの顔

右上のほう。アップにすると…
……

太陽の目

風の耳

ビッグフォーン(ドーム)

ナバホのヒーリングミュージック演奏つき…

アーティストポイント

…ちなみに砂がたまっていたのは最初の坂だけで、あとはでこぼこだけど、ゆっくり運転したらもしかしたら行けたかな? …これってもしかして4DWツアーの陰謀か?

…でものんびり景色を楽しみながら観光できました!

モニュメントバレーから#163、#160で約3時間、グランドキャニオン国立公園に来ました!




2012年06月23日(土) 16時53分43秒
アメリ
雄大・壮大、グランドキャニオンは本物だ!】

グランドキャニオンはすごいと聞いていたが、これほどまですごいとは思わなかった。
とにかく「雄大」という言葉をあらためて実感した。

見渡す限りの渓谷、遠くもやがかかってかすんでいるところまでずーっとグランドキャニオンだ。この壮大感ははじめて体験するものだった。

グランドキャニオンのすごい景色はトレイルで渓谷を降りて行き見上げることでそのすごさがわかると○○の歩き方に紹介されていたので、何ヶ所か、ポイントをみたあとは一番人気の「ブライト・エンジェル・トレイル第一休憩ポイントまでの1.5マイル」に挑戦した。距離2.4km、高低差345mを往復する2〜4時間のトレイルだ。

トレイルの道には柵も何もない。道幅は狭くトレイルのかなりの部分が急勾配だ。足を滑らすとそのままコロラド川の谷底まで落ちてゆきそうで緊張して降りてゆく。前を歩いている女性は山側の側面に片手を当て体重を預けて降りてゆいた。人とすれ違う時が怖い。上ってくる人の疲労感が伝わり思わず立ち止まり道をあける。「馬とすれ違うときは必ず山側に移動すること」と注意書きがあった。
下り2.4km、凡そ30分も歩けばゴールに到着と思っていたが40分を過ぎても単調な下り坂が続くだけ、すれ違う人もほとんどいなくなった。思わずすれ違う人に休憩所までどれぐらいかかるのかと聞いたら「遠い、登りは下りの倍かかる」。「好きな距離まで」を往復するトレイルなのか。次にすれ違った人に聞くと「あと10分」。15分下ってもゴールの雰囲気すらない。戻ろうか下ろうかと迷いつつ下っていくと登ってくる比較的元気そうな人を発見。ゴールを聞くと「あと1分」。それから5分下ってやっとゴールの休憩ポイントに着いた。トイレ、飲料用の水道と救難事務所そして20人ぐらいが休んでいるだけだった。

それにしても何ヶ所にも「コロラド川まで降りて、一日で戻ってくる計画を絶対にたてるな。毎年、何人も死んでいる」と標識があった(日本語でも書かれていた)。

合計1時間渓谷の山道を下り続けた。数年前、中国武陵源の4時間連続下り坂で「膝が笑う」ことを経験して以来の下り坂だった。

下りに1時間、そうすると上りは2時間。でもあの急な勾配なら3時間で合計4時間。気持ちも重たいが足はより重たい。でも登り始めて1時間30分。出発点に戻ってきた??。

余りの急勾配に恐々で極端に時間がかかったのだということがわかった。

グランドキャニオンの夕日は綺麗といわれているので、ホピポイントに見に行きました。

沈む前、途中、沈んだ後の写真です。

沈む前

  後
見づらいですが、沈む前の写真で渓谷が青暗い色になっているのが、徐々に変わっていくのを楽しむのだそうです。日本人は夕日といえば夕焼け色を期待するのと大きな違いです。

見に行ったのですが、残念ながら渓谷の色の変化を楽しむことはできませんでした。

2012年06月24日(日) 12時56分24秒
アメリ
【グランドキャニオンから見たコロラド川
…グランドキャニオンでは国立公園内のブライトエンジェルロッジに2泊しました。一番安い部屋が2人一部屋74ドル+TAXです。

夜、星を見に2人で外に出ると、ロッジ近くには明かりがあるのですが、昼間歩いたトレイルの入り口近くでは、あたりはもう真っ暗! 星の勢いがすごいです。天の川の濃淡がはっきり!

…でも手すりの向こうの崖の下一面に、昼間見た、あの光景が黒々とした闇を飲み込んで果てしなく広がっている様子を想像すると、自然に対する畏敬の念というか、言いようのない恐怖感が襲ってきて、早々に部屋に戻りました。寒っ!

グランドキャニオン3日目はシャトルバスでサウスリムへ、コロラド川を見に行きました。
グランドキャニオンのなかはとにかく広い。
3つのルートのシャトルバス(無料)が10分おきに走っています。
特にサウスリム(ハーミットルート)は乗車の乗り入れが禁止で、シャトルバスでないと行けません。

コロラド川です。
グランドキャニオンは数十億の歳月をかけた、大陸移動、造山活動、侵食、コロラド川の渓流が作り上げた大地の歴史。宇宙から見える地球で唯一の地形だそうです…

とにかくあまりのスケールの大きさに圧倒されます。


その後、フラッグスタッフまで移動。
夕べ、インターネットから予約を入れておいたロード沿いのモーテルです。カーナビがあるのですぐに見つけられました。65ドル。車で来て、こんなモーテルに泊まるのは、アメリカ映画かドラマのようで、ちょっとやってみたかった旅行スタイルです…

レセプションでチェックインし、鍵を借りると部屋の前に車を止めます。

アメリカのモーテルにはだいたい冷蔵庫と電子レンジがついていて、部屋のなかで食事できるようになっています。コーヒーサーバーのあるところ、簡単なキッチンがついているところもあります。カーナビで周辺のスーパーを検索し、電子レンジで調理できるメニューを探して買ってきてモーテルの部屋で夕食。

アメリカではバケット(フランスパン)は惨敗です。安くておいしいのはベーグル。2つで1ドルとか。間違いなくおいしいです。そうかマフィン。

もしアメリカを一週間以上、レンタカーで回るなら、まず安いビニール製のクーラーボックスを買い、ビニール袋に氷をいれ、冷たい飲み物や食材を持ち歩くのがよいと思います。氷はだいたいどこのモーテルでも調達できます。

でもこっちに来て、キャンピングカーの旅行にものすごくあこがれるようになりました。いっぺんやってみたいなあ…

…レンタカーのキャンピングカーの後ろに自分の乗用車を牽引して走り、目的地についたら小回りのきく乗用車で回るのでしょうね。そんなスタイルで道を走っている車もよく目にします。広いひろいアメリカならではの光景です。
明日はセドナを回ります。ポルテックスという4つのパワースポットを訪ねます!

2012年06月25日(月) 16時06分05秒
アメリ
【地球の歴史!アリゾナ州・隕石衝突跡(メテオクレータ)】
アリゾナ州には約5万年前に衝突した隕石のクレーターが残っている場所があり、大変めずらしいそうです。

…といっても隕石の衝突は地球の46億年の歴史にとってはそんなにめずらしいものではないのですよね。月が誕生したジャイアンインパクトをはじめ、恐竜が滅ぶ原因になったもの、小さい物は地球到達まえに燃え尽きた、おとといの夜、グランドキャニオンで見た流れ星★゚・:,。゚・:,。にいたるまで、隕石は常に宇宙から降り注いでいます。

たいていは風化や侵食で消えてしまうメテオラクレーターが… きれいに残っているのがめずらしいのです。

#40 を233で降りると、メテオラクレーターロードという道がクレータまで続いていて、遠めからでも「あれや!」とすぐにわかります。フラッグスタッフから車で約40分です。
道の左側の丘になっている部分です…

淵に降り立つことができます。

淵に立つと全体がよほど広角のカメラでないと入りません。
アリゾナ州の雨が降らない、乾燥した気候のためか…
ものすごくはっきり残っているのです。
真ん中の白いところがグランドゼロです。

熱でとかされて表面が泡だった岩。

隕石の一部。

入場料は16ドル、と結構、
( ̄Д ̄;……豚バナですが、
そのぶん、もとはとらせてくれます。
宇宙や隕石衝突に関するミュージアムがあり、なかでも30分ごとに上映される『インパクト』という映画が素晴らしい!

…ところでこれは絵画ではありません。
レンガの窓から見た外(周辺)の景色です!

このあたりの景色を見にくるだけでも値打ちありです!
アメリカはほんとうに広い!
そこには地球の広さ、地球の歴史を感じさせてくれる大地があります。