地球へ途中下車第第128回


素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録

前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20140308
世界一周旅行は終わりましたが、『旅の実践編』などとして貴重な情報を届けていただきます。

帰国後・日本

【消費税が上がる…】

2012年08月12日(日) 11時27分52秒
日本では…
なんと消費税を増税する法案が通ってしまいました…
2014年4月から8%になるそうです。
ますます暮らしにくいです…
消費税、というのか、名称はいろいろだと思いますが、物を買ったり、支払をするとき「おや?」と思う「TAX」がついている国は、世界じゅうあちこちにありました…。
知っている限りで思いつく代表的な国が、北欧、カナダ、
そしてアメリカです。
北欧・カナダはどうも課税する対象がともて細かく分類されているようで
おおまかに言うと、我々、外国人の旅行者なんかからはしっかり取って
国内で実際に生活をしている人からはそうでもない感じ…?
贅沢と思われるような物品には高い税金がかかり、生きていくのにどうしても必要なものにはあまり高い税率をかけない。
…具体的にはレストランで外食すると税金が恐ろしく高いと感じるけど、スーパーで素材を買って自炊するぶんには、そうではないな…と。
そして、旅人目線でも、こうした税金が何に使われているのか、まちを歩いていているだけでもわかる。公共の福祉や子育て支援に手厚い政策を実施している福祉国家だ、ということが旅人の目にもわかりましたが…
逆にアメリカは高い税金が何に使われているのか?
これもまた旅人目線でも、はっきりとわかりやすい国でした…
軍事大国家です。
日本は3%からはじまって5%になって、今度は8%になる消費税ですが、その間に福祉政策がとても向上して、よくなった、安心して住みやすい国になったとは思えない…
この国はこれからどういう方向へ向かって行くのでしょうか?


旅の実践編
【プチやっかいなもの…チップをどう考える?】

2012年08月13日(月) 17時34分08秒
海外で、プチやっかいなものに
チップの存在があります…。

チップは日本にはない習慣なだけに、我々日本人ははっきり言って慣れていません…
まずチップの必要な国でも、チップが必要な店と必要でない店があります。

ファーストフード系、バフェのように好きな物を取って勝手に座って食べるようなところでは不要ですが、いちおうレストランで「お席に案内」されるところ、テーブルで勘定するところ、ウエイター・ウエイトレスが担当制になっているところなどはほぼ間違いなくチップが必要です。

それから料理をぜんぶ運び終えたあとに、
「えぶりしんぐ OK?」
などと聞きに来る店は、
「ここはチップが必要な店だから、あとで払ってね」
と、言われている気がします(妻だけか?)。
…なのでこっちも遠慮なく、「お塩をください」とか「新しいお皿をもう一枚ちょうだい」とか、リクエストがあればそのときに言えばよいのだと思いますが…
さて支払時。10%〜20%? 平均15%? 満足度によって? きっちり計算して細かい金額まで払うのか、それとも切りのいい数字にするか? 切り上げ?切り下げ? 
いつも支払のとき、請求書を前に2人、頭を突き合わせて悩みます。
(もっとも、請求書をしっかり確認し、頼んでいないものがついていないか、金額が合っているか、調べるのはチップとは関係なく、西洋の契約社会の常識で、マナー違反やエチケット違反ではないので、必ずきちんと見て必要なら計算しましょう。ときどき間違っていることもあるしな)。
カード払が普及してくるなかで、本体の支払はカードでして、チップだけは現金で置いていくのがスマート? か、と悩んだ時期もありましたが、最近はカード決済したあと、サインするときにチップの額をサインと一緒に手書きで書き込むと、あとでチップ込の額が引き落とされるという方法が一般的になってきているみたいですね。
このチップというのは…
「心付け」「ありがとうの気持ち」という性格のものではなく、西洋社会では給与の一部のようなので、習慣のあるところでは当然払わないといけないもののようです。なのに、チップの習慣がなく、平気で払わない日本人やアジア人が増えると、日本人、とみると請求書に最初からチップをつけて請求してくる店もあります。これはこれでちょっとイヤな感じだし、日本人の国際的品位を落とさないためにも、

郷に入れば郷に従え
で、チップ習慣のある国ではあっさり払います。請求額+平気的額のチップが必要、と割り切って、計算し、1ドル以下は切り上げの方向で切りのいい数字する。
…そうきめておいたほうがいちいち悩むより気が楽です。
平均が何%かはその国、地方によって違うのであらかじめ調べておきます。
あとは枕チップと、荷物を運んでもらったときなど、ちょっとしたお礼に渡すぶんやツアーの最後や歌を歌ってもらったときやパフォーマンスに渡すぶん。
枕チップは習慣のあるところではベッドメーキングやお部屋のお掃除を、気分よくやってもらえるので、無用なトラブルを避けるためにもしたほうがいいと思います。お礼は一ドル札を小さくたたんでさりげなく手渡すのがよいようで…
パフォーマンスなんかは拍手と同じ感覚で、「いいね」と思えば「一票」、という感じで払えばよいと思います。

チップの習慣があるのはおもにアメリカ中心の西洋社会、ヨーロッパと北米ですがイタリアだけはなぜか例外で、「コペルト」という名目で最初からメニューに「コペルトいくら」、と書いてある店が多く、それがチップに相当しているようです。どんな料理を頼んでも最初にパンやオリーブのようないわゆる突き出しが出てくる、テーブルチャージのようなものがコペルトで、食べなかったからといってもコペルトは払う必要がありマス。
これはこれで悩ますにすむし、パンとかはおいしいし納得いくので、個人的には好きでしたが…

チップ習慣はアメリカでは絶対的ですが、ヨーロッパの北や田舎のほうではあまりなかったかもしれない。アジアはほとんどないけど、かつて西洋の植民地だったエリアでは習慣が残っていたりします。グラデーションのように、絶対的にある国と全くない国との間に、心付け感覚で「いいサービスを受けた」と思ったらチップを、という国、エリアがあって、そのあたりが逆に難しいところです…。
いずれにしても海外では小額紙幣やコインを意識して常に持ち歩く必要があると思います。チップはおつりが出ないので…