「花子とアン」 カナダ、羽田就航や連ドラで日本市場に期待の声

KokusaiTourist2014-07-19

WEB版業界紙トラベルビジョン2014年6月24日(火)より抜粋
 RVC2014には28ヶ国から477名のバイヤーが参加。このうち日本人は38名
 羽田線の新規就航、NHK朝の連続テレビ小説花子とアン」効果、新しいプロダクトの登場など日本マー

ケット拡大に向けた好条件がそろうカナダ。今回バンクーバーで開かれたランデブーカナダ2014(RVC2014)でも、日本に対する期待の声が多く聞かれた。
RVC2014から、各観光局の動向を聞いた。

CTC日本地区代表のモリーン・ライリー氏は、「花子とアン」効果について、「プリンスエドワード島(PEI)だけでなく、オンタリオなども好調。旅行会社の実績も上がっている」と明かす。
 エア・カナダ(AC)が7月1日から羽田/トロント線に就航することから、「さらに商品化しやすくなる」と期待も大きい。
 このほか、ライリー氏は最近の日本市場の傾向として若者層を中心としたFIT(個人客)が増えていると指摘。FITはオンラインを使って予約をする傾向が強いことから、「その背中を押してあげるようなサポートをやっていく」考えを示した。
 アルバータ州観光公社では「自分に戻る瞬間(remember to breathe)」ブランディングを継続。日本市場では通年で世界遺産、星空鑑賞、温泉/スパ、グルメの5つの素材を訴求していく。年2回のキャンペーンも引き続き実施し、夏はハイキングやウォーキングと野生動物、高山植物に焦点をあてるほか、今年5月にオープンした「グレイシャー・スカイウォーク」を積極的に紹介。また、冬はスキーやスノーボード、アイスウォークに加えて、5月頃まで楽しめるポート・マクマレーのオーロラのアピールを強化する。
 ユーコン準州への日本人訪問者数は年間約2500人。現在、オーロラ目的でホワイトホースを訪れる旅行者が大部分だが、ユーコン準州日本地区セールス担当の高橋由香氏は「夏と秋の訪問者数を伸ばしていきたい」と話す。ハイキングやカヌーなどのアクティビティや、鉄道でユーコンとアラスカを巡るゴールデンサークル、世界遺産のクルアニ国立公園、ゴールドラッシュ当時の面影を残すドーソン・シティなどを紹介。「ユーコン独自の自然や文化に触れ合える旅」として、FITや小グループを中心に訴求力を高めていきたい考えだ。
 「ユーコンサプライヤーはすべて日本市場に熱意を持っている」と高橋氏。夏季期間のバンクーバー/ホワイトホース間は1日5便あり、バンクーバーに14時台に到着するNHの羽田線でも同日乗り継ぎが可能なことから、「夏の需要拡大のチャンス」と語った。