<火山ガス>磐梯吾妻スカイラインを全面通行止め


毎日新聞 4月30日(木)11時16分配信  福島県は30日、火山ガスの濃度が基準値を超えたとして、福島市などの吾妻(あづま)連峰を縦走する「磐梯吾妻スカイライン」(28.7キロ)を終日全面通行止めにした。火山ガスによる通行止めは1959年の開通以来初めて。
【吾妻山】入山規制を縮小

 県によると、同日午前6時、吾妻山山頂の火口から約1.2キロ地点の硫化水素の濃度が基準値(10ppm)を超える25ppmだった。その後4回の測定は、午前8時18ppm▽午前10時と午後2時0.5ppm▽午後4時5ppm。ガス濃度をみながら解除時期を判断する。  仙台管区気象台は「ここ数日、風が弱い状態が続いているため、ガスがたまりやすい状況になっているのではないか」とみている。火山活動に大きな変動はみられないという。
 吾妻山は昨年12月、噴火警戒レベルが1(平常)から2(火口周辺規制)に引き上げられた。同スカイラインは安全確保のため、夜間は通行止めになっている。