元宇宙飛行士・秋山さん「日本が軍事国家に」 安保法案を批判

 日本人として初めて宇宙飛行を体験した秋山豊寛氏が安保法案を批判。「憲法9条で戦争はしないと誓ったのに軍事国家になろうとしている。世の中を変える一歩として、おかしいことに黙っていてはいけない」と。
京都新聞 7月30日(木)23時10分配信
 「憲法9条で戦争しないと誓ったのに、軍事国家になろうとしている」と安全保障関連法案を批判する秋山豊寛さん(京都市左京区・京都大)

 日本人として初めて宇宙飛行を体験した京都造形芸術大教授の秋山豊寛さん(73)が30日、京都市左京区の京都大で講演し、与党が成立を目指す安全保障関連法案について「(自衛隊を)米軍と一体化した戦争に埋め込もうとしている」と批判した。
 研究者や市民らでつくる「戦争をさせない左京1000人委員会」の結成集会で講演し、約130人に持論を述べた。
 東京電力福島第1原発事故を受けて京都に避難した経験から、「原発にも幻想があり(事故が起きるまで反原発の)声を上げなかった」と悔やんだ。その上で「憲法9条で戦争はしないと誓ったのに軍事国家になろうとしている。世の中を変える一歩として、おかしいことに黙っていてはいけない」と話した。