「柳川の四季」をテーマに各車両で異なるデザイン

WEB“のりものニュース”より
 西日本鉄道は2015年7月30日(木)、柳川観光列車「水都-すいと-」を10月4日(日)から運行すると発表しました。同社沿線において「太宰府」と並ぶ人気観光スポット「柳川」への旅をより楽しんでもらうため、また新たな柳川のシンボルとなるよう運行するといい、西鉄の観光列車は太宰府観光列車「旅人-たびと-」に続く2列車目です。
 「水都-すいと-」は金子健次柳川市長による命名。美しい水の都「柳川」を表すとともに、緑豊かな筑後エリアを駆け抜ける列車の姿を、水の流れと重ねたといいます。福岡県柳川市は掘割が市内に巡らされ、「水都」と呼ばれている街です。

柳川観光列車「水都-すいと-」の外観イメージ(画像提供:西日本鉄道)。
 外装デザインは「柳川の四季」がテーマ。日本の伝統色を用いて、例えば画像で先頭になっている6号車はえんじ色と藍色を使い「春 -柳川まりと雛祭り-」を、3号車は灰緑色と象牙色を使い「初夏 -花菖蒲-」をイメージといったように、各車両ごとに異なる色彩やデザインで「柳川の1年の美しさ」が表現されています。
内装も外装に合わせた伝統色 特別運賃は不要
 内装についてもカーテンやヘッドレストカバー、路線図にいたるまで各号車の外装に合わせた伝統色を用い、統一感を持たせたとのこと。柳川の観光パンフレットや物産品を展示するディスプレイキャビネットや、観光客や子どもが楽しめる乗車記念スタンプも車内に設置されます。

柳川観光列車「水都-すいと-」の内装イメージ(画像提供:西日本鉄道)。
 運行は10月4日(日)から車両点検時を除いて毎日行われ、通常の運賃で利用が可能。特急列車として平日は福岡(天神)大牟田間を3往復、土休日は6往復する計画です。
 西鉄によると制作費は3600万円。今後、記念乗車券やオリジナルグッズの発売、柳川市観光協会とのタイアップ企画、4カ国語の専用ホームページ開設などが予定されています。