中国北京と河北省戦跡を訪れる旅−2の2

4日目 7月19日(日)

 午前中、まず向かったのは南北880m、東西500mの巨大な広場で総面積は44万平米、100万人大規模集会を開催することができる世界最大級の「天安門広場」だ。1919年五四運動をはじめ、文化大革命、1989年天安門事件などで政治の中心地でもある。
 天安門広場と繋がっている「故宮博物院」へ。「故宮博物院」は紫禁城とも呼ばれる宮殿の遺構である。北京故宮南北の長さ961m、東西の幅753m、面積は約725000m²。周囲は幅52m の護城河が囲む。城牆の高さ12m、底厚10m、頂厚は6m から7m。6つの門があり、南に天安門、最も外には端門と午門、東に東華門、西に西華門、北に玄武門(神武門)である。
 「紫禁城」は中国の天文学に従い、北極星(天帝)を皇帝に擬え、地上に「紫微垣」を再現し、世界の中心を地上に再現した領域であり、天帝に代って地上を治める皇帝の住む宮殿として建設された。「故宮博物院」を後にして、三輪車で「胡同めぐり」体験、「四合院」家庭訪問へ。

 胡同は北京特有の歴史ある路地、横丁のこと。北京には数千本と、おびただしい数の胡同が故宮の周囲に張り巡らされている。四合院の「四」の字は、東西南北の四面を表している。「合」は取り囲むという意味で、四合院は四つの面に家屋があり、あるいは四つの面が壁に囲まれた家屋のことである。
 午後、初めての「万里の長城」(八達嶺長城)へ。万里の長城は、中華人民共和国に存在する城壁の遺跡であり、ユネスコ世界遺産文化遺産)に登録されており、新・世界七不思議にも選ばれている。
 今回上ったのは「八達嶺長城」である。北側の長城を「女坂」、南側を「男坂」と称し勾配の急な北側に観光客が集中する傾向にあり、最高地点の「北八楼」は海抜1015メートルとなっている。時間の関係で残念ながら途中まで登り引き返した。
 万里の長城を後にして夕食会場へ。今日の夕食は「しゃぶしゃぶ」だ。夕食しながら、皆様のご意見と感想を聞きながら最後の晩餐でした。
5日目 7月20日(月)
 今日は最終日です。午前中は観光、買い物、午後は帰国。
 朝食後、忘れ物などあるかどうか確認して出発。

 午前中は2008年オリンピック開催された会場「鳥の巣」、水泳競技の施設「水立方」の見学の後、お茶専門店へ。お茶屋さんで試飲、買い物の後、出発しようと思ったところ、
一人のお客さんが急に「宋さん、忘れ物しました」と。私は「お客様、冗談をやめてください。これから空港へ向かいますよ。」お客様は本当ですよって。「どこで何を忘れたの」と聞いたら、お客様は「財布(中にはクレジットカード、保険証、免許証などなど)はホテルの金庫に忘れたと、思い出したのは先ほど買い物のとき、支払いをしたいと思ったら、財布がない」と。
 とにかく、ホテルに戻る時間がないので、空港へ向かう途中、まずホテルに電話して、本当に金庫にあるかどうかを確認し、ある場合は方法を考えないといけない。そして、ホテルに確認したところ、財布はあった。飛行機は全日空980便14:20発なので、ホテルから空港まで約1時間でまだ間に合いますと考え、ホテルの係員に空港に持ってくるようにと伝えたが、ホテルの係員が空港へ行かせる人はいませんと。北京の知り合いなど持ってきてくれる人を探していたところ、バスのドライバさんは「友達がホテルの近くにいますので、持ってくるようにしましょうか」と。往復タクシー代は勿論、お礼はしますので、至急お願いいたしますとお願いしました。(実はこの案は、ある本「真実の瞬間」で読んだことがあります。使うところがあったとは・・・、役に立ち良かった。)空港のチェックインの手続きが終わった頃、財布が届けられた。本当に助かった!
そして、無事関西空港に到着し、解散に。
 今回の中国旅行は色々と大変でしたが、いい経験でもありました。この経験を生かして、次のツアーでは更にきめ細かい配慮で対応するように頑張りたいと思います。