徴用慰霊碑に黒い塗料で「うそ!!」の落書き 旭日旗シールも 福岡県大牟田市

 全くひどいことをするもんだ 。建立された人達が自分の体を傷つけられた如くに心に痛みを感じるのは、当事者でない私でも、“普通”の心を持ち合わせておれば、それは“怒り”として十分に共有できます。
 “歴史的事実” に向き合わず、「うそ」なんて暴言を口にするだけでなく、被害者の皆さんの思いのシンボルである石碑を“傷つける”なんてとこは、人への暴力・傷害に他なりません。イタズラなんてものではありません。
 こういう輩は、このような事実❗を偽って告発や石碑建立をするなんて思っているのでしょうか。普通の心ある人たちなら、事実❗だからこそ、世に問い続けるようとするのです。
 彼らは、普通でない異常な輩であるのはもちろんでしょうが、逆にいえば、彼らは、事実❗を事実でないと吹聴するにとどまらず、“事実でない虚構=うそ”を石碑や文書化にしてしてしまうことが平気でしでかす輩なのでしょう❗
意図的な上部の人間に指示されての実行犯なら、ぜひ自ら歴史に学び歪めず未来を切り開く側に立って欲しいものです。(T.MATSUOKA)
以下、西日本新聞 10月24日(土)8時30分配信


 徴用慰霊碑に黒い塗料で「うそ!!」の落書き 旭日旗シールも
スプレーで落書きされた「徴用犠牲者慰霊碑」
 福岡県大牟田市甘木の甘木公園にある「徴用犠牲者慰霊碑」に、黒い塗料のようなものが吹き付けられていたことが23日、分かった。
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 慰霊碑は、在日韓国・朝鮮人らでつくる団体「在日コリア大牟田」が、第2次大戦中に市内の三井三池炭鉱などで過酷な労働を強いられ亡くなった朝鮮半島の人たちを慰霊するために建てた。同団体が被害を確認し、大牟田署に届け出た。
 同団体によると、白い文字で刻まれた犠牲者への慰めの言葉などを塗りつぶすように黒い塗料がかけられ、「うそ!!」と読める文字も吹き付けられていた。旭日旗のシールも貼られていた。
 慰霊碑は、市が用地を無償提供し、企業が建設費を負担して1995年に建立された。毎年4月、碑の前で慰霊祭が営まれている。
 同団体の禹判根(ウ・パングン)代表(77)は「慰霊碑は子どもや孫よりも大事にしている。自分の体を傷つけられたこと以上に心が痛む」と憤りをあらわにした。