トロッコで"秘境駅"へ JR土讃線で11月末まで運行

業界紙トラベルニュースより
坪尻駅にも停車
 「絶景!土讃線秘境トロッコ」が、今春から秘境駅として鉄道ファンに人気の坪尻駅にも停車するようになった。琴平駅大歩危駅間を結び、11月末まで週末を中心に1日1往復している。
 秘境トロッコは、昨年までの大歩危ロッコ阿波池田駅大歩危駅)を金刀比羅宮最寄りの琴平駅まで延長運転。けん引車とトロッコ車の2両編成で、トロッコ車はガラスの入っていない窓枠だけのシンプルな造り。車窓の風景とともに流れる風を肌で感じることができる。
 停車駅に追加された坪尻駅は香川県徳島県の県境の山間部にあり、ここ数年、1日の定期利用客がひとりもいない秘境駅普通列車でも通過することがある。トロッコでは往復とも約10分間停車し、列車の撮影や駅周辺を散策できる。勾配区間にあるため進行方向を変えながら進む、全国でも数少ないスイッチバック駅でもある。

鉄道ファンに人気の坪尻駅に停車するトロッコ
 ロッコ乗車区間坪尻駅―大歩危駅間をはじめ沿線の観光案内は車掌が行い、ビューポイントでは徐行運転。小歩危駅―大歩危駅間の第二吉野川橋梁は川面からの高さが約30メートルもあり、ゆっくりと橋梁を渡る列車からエメラルドグリーンに染まった吉野川の流れを見下ろせる。