善光寺住職らが初詣客に戦争反対訴え


毎日新聞長野県版より


初詣客らに戦争反対を訴える若麻績敏隆住職(右手前)
長野市大門町の大門交差点で安全保障法制の撤廃を求める全国の医師や看護師らが3日、善光寺への初詣客でにぎわう長野市大門町の交差点で、戦争反対を訴える集会を開いた。市民団体「いのちと暮らしを脅かす安全保障関連法に反対する医療・介護・福祉関係者の会」(事務局=千葉県南房総市)が主催。参加した約20人が計3時間にわたり、安全保障関連法廃止を訴えた。
横浜市神奈川区の内科医、沢田貴志さん(55)は「皆が医療を受けられるのは憲法のおかげ。その憲法を無視して法律が作れるなどということを既成事実にしてはならない」と主張した。元八十二銀行頭取の茅野實さん(82)は「言論を封じての軍事化は、満州事変に突き進んだ頃の日本と同じ」と語った。
 ゲストとして登壇した善光寺白蓮坊の若麻績敏隆(わかおみびんりゅう)住職は「恨みは連鎖するというのが、お釈迦様の大切な教え」とした上で、「日本は、自らの心に、そして他者の心に、恨みを持たせない政治こそ目指すべきではないのか」と訴えた。