駒ヶ岳に残る真田家の足跡 駒ヶ根市


明治時代刊行の「日本史蹟大阪陣」後編に、こう記されている。「信州駒ヶ岳の大弐坊(だいにぼう)とは我事なり、我れと思はんものは、駆け合はせて首を取れや(中略)...。我れは信州上穂十一騎の一人何某なり、と名乗り掛け(略)」。
 上穂十一騎は、駒ヶ根一帯を治めていた千村氏の家臣11人で、大坂冬の陣では真田幸村にくみし多くの武功をあげた。夏の陣でも奮闘したものの戦死した。駒ヶ根名刹光前寺に祠が残る。

十一騎の一人、北村政明の子孫は今も駒ヶ根市にお住まいで、立派なお屋敷があります。大弐坊は、道明寺の戦いの講談にも登場するのですが、謎の多い人物で記録を探しているところです。
 十一騎をまつる光前寺の御開帳は今年、4月9日―5月8日に行われる。大正琴の演奏や4月20日前後に見ごろを迎える枝垂桜のライトアップなども行われる。