来て見て聞いて食べてこそ―静岡市を旅する(1) 由比港の桜えび

業界紙トラベルニュースより 
2015年11月27日、静岡市プレスツアーに参加した。桜えびの昼食、久能山東照宮がコースに入っていてひかれた。ひかれたのは10月に数年ぶりに遊びに行った富山で食べた素揚げの白えびと白えびチップスがとてもうまかったのと、11月前半に数年ぶりに日光東照宮に行ったことが関係している。
思わずこっそりおかわり
 静岡までは東京から新幹線で1時間。快晴で品川を出たあたりから、もう富士山がきれいに見えた。進行方向右側窓側の座席だったこともあって、富士山をずっと眺めた。この日は、朝から夜まで一日中、富士山がよく見えた。

世界文化遺産のひとつ三保の松原から富士山を眺める
 桜えびは由比港の岸壁で食べた。出漁はしていないようで、桜えび漁専用の漁船がそれほど広くない由比港に連なって停泊し、海の揺らぎで少しだけ揺れていた。小さな漁港の風景は、いつもだいたい、いい。
 岸壁近くに置かれた簡素なテーブルとイスで、簡素な器に入った桜えびのかき揚げと桜えびの沖漬け丼を食べた。沖漬け丼は半分ほど食べたら、特性のコンソメスープを注いで、お茶漬け風で食べる。
 由比港漁協が港で運営する簡素な建物の「かきあげや」で、これら、いくつかのメニューを注文できる。
 少し離れたところにある物販店に行くと、生桜えびが山盛りに用意されていた。試食用の紙製トレイに盛られた生桜えびを醤油と山葵で食べたら、さっき食べたばかりの「漬け」の上を行っていた。ツアー参加者の試食が一順したあとに、こそこそと数回、おかわりした。