黒部峡谷の「深部」に突入 6月3日からパノラマ展望ツアー

立山黒部に春が来た
関西電力施設内から絶景へ
 黒部峡谷を奥深く間近に触れる「黒部峡谷パノラマ展望ツアー」が6月3日から催行される。トロッコの乗車に、通常では立ち入ることができない関西電力施設内での体験、自然散策を組み込んだ特別な企画だ。
 ツアーは富山県黒部市関西電力、同鉄道、黒部・宇奈月温泉観光局が連携して商品化。北陸新幹線開業後の地域の新しい魅力を創出しようと、欅平パノラマ新周遊ルートとして企画した。初めて実施した昨年度は約1万2千人を集客。
 ツアーは宇奈月駅からトロッコ電車で峡谷美を眺めながら欅平へ。ここから関西電力施設内に入り、専用列車でトンネルを進むと竪坑エレベーターに到着。黒部川第三発電所の取水ダム「仙人谷ダム」建設時の輸送用エレベーターで、標高600メートルから800メートル、高低差200メートルをトロッコごと約2分で移動する。竪坑展望台から国特別天然記念物の奥鐘山や白馬鑓ケ岳などの山々を一望する。
 上部トンネル出口広場からは登山道を歩き、パノラマ展望台へ。標高860メートルから立山連峰や毛勝三山を望む。欅平駅周辺の自由散策などを含め所要時間約6時間で宇奈月駅へ戻る盛りだくさんな内容だ。

関電施設内の上部トンネルを歩いて進む
 実施は11月14日までの金土日月曜。1日4回で7、8、9時、10時50分の出発。料金は大人5千円、小学5・6年生3200円。定員は53人、最少催行人員は1人。電話での予約は5日前まで、ウェブ(http://kurobe-panorama.jp/)での予約は7日前まで。
旅行企画・実施は観光販売システムズ。問い合わせ、申し込みは電話050―3775―4727。団体は電話026―224―3501。