熊本に元気と明るさ届ける にっぽん丸「天草・軍艦島周遊クルーズ」(2)

 今クルーズは食の面からも熊本を応援した。初日のディナーには天草特産の車エビのにぎり寿司、2日目には天草大王や黄金のハモなど熊本の食材づくし。本渡港の上陸時には、にっぽん丸の中山勝利総料理長がカンパチなどを直接仕入れて船に積み込んだ。
 食で復興を応援
特に、ちり鍋で出された黄金のハモはおかわりができ、追加注文する乗客も少なくなかった。

にっぽん丸天草の食材を船に積み込む
 天草出航後には船内で市場がオープン。天草漁業協同組合の植田弘一郎さんと平松功太さんが乗り込み、黄金のハモや車エビを市価より割安で販売した。

にっぽん丸船内にオープンした漁協直営店
 植田さんは「震災以降、漁獲量は不安定で、販売も本来にはほど遠い状況です。にっぽん丸に来ていただいたのは本当にありがたい。漁船がずっと追いかけてきたのは、本当に感謝している気持ちなんです」。