モロッコ紀行その1

ツァー:KTBスローライフツアー“はるか異国情緒あふれるモロッコ10日間”
日程:2006年5月18日(木)〜5月27日(土) 参加者11名 添乗員1名

ベルベル人にやられた!
あまりにも強い印象で、これを最初に記さなければならないと思う。
このツアーの大きな見所である「サハラ砂漠の朝日を見る」日のことである
早朝3時に起き30分後には出発。4WDの車2台に別れ砂漠をめがけて出発。真っ暗な平坦な道を走るのだが、平原なのでどこに向かって走っているのか?運転手にはわかるのか?と思うほど回りには何も無いし光のひとつも無い。しかしちゃんと4時30分にはメルズーカ砂丘入り口に到着。
そこにはラクダがシッツダウンして我々の到着を待っていた。
昨日申し込んだ「ラクダ組」4人は恐る恐るラクダ上の人になり出発。
「歩き組」を見ると、地上からわらわらと現れたベルベル人に一人一人手を引かれているではないか。
いつの間に?と思ったが7人と添乗員「亜子さん」のグループなので、にぎやかな声を発しながら出発。ラクダに乗った私は、馬よりおとなしいなとか思いながら楽チンを決めていた。歩きながら段々明るくなっていくのが嬉しい。20分ほど進めたところで小高い丘陵がありそこに何と4人バラバラに座らせられる。日の出はいつかと聞くと5時30分とのこと(砂漠に字を書いたり身振り手振りでの話し)。
少し時間があるなと思っていたら、ラクダを引いてくれたベルベル人おじさんが、やおら肩掛けバックを開き、昨日工場へ行って見てきた「アンモナイト化石」や「砂漠のバラ」などを取り出し、早い話が押し売りをしだした。それも法外な高い値段で。昨日工場で買っているから値段が判っているので、高いし要らないといってもしつこい。怖くなってくる。大きな声で他のラクダ組の声が聞こえる。ここで初めてバラバラにされた訳が判った。帰れなくなったらどうしようという気持ちが有り、仕方なく高い買い物をする。それだけではない。値段交渉を一方的にしている間に日が昇ってしまっていたのだ。大きな声で「日が昇っている」とほかのラクダ組の方が言ってくれたのでわかった有様。どうしてもこのベルベル人を許すことができない。普通なら日が昇るのを教えるのが仕事ではないのか。あまりにも闇の商売に熱心で仕事をしなかったらいずれ「メルズーカ砂漠の日の出ツアー」は世界中からブーイングが出ると思う。
 あとで解ったのだが、歩き組も全員バラバラにされて同じように押し売りをされていた。皆も怖くなって無理やり買ったそうだ。また、家族の構成まで話して泣き落とされて買った人もいた。
その後のバスの中で皆が爆発。話せば話すほどひどいのが解ってくる。日本人だから舐められたような節もある。途中見た団体は一塊になっていた。しかし根本的に悪いのは現地ガイドが日の出ツアーの「歩き組」にも、「ラクダ組」にもついてこなかったことにある。「亜子さん」はベルベル人も添乗員と解っていたようでしつこい話は無かったようで、結局参加者のみが恐怖と、高い要らないものを買わされ、日の出の瞬間も見られずに被害者になってしまった。ガイド氏曰く「今までそんなにひどい事をされたことが無い。自分に落ち度があったから、お詫びする。品物も返すので、自分がこの場で返金します」・・・
心優しい参加者は、「もういい。今度からこのような事の無いようにせよ!」ということで許してあげました。
亜子さんも数回来ているが、売買はあるけど、こんなことは初めてと言ってました。
 ガイド氏は次のトイレ休憩場所で(お土産やお店が並んでいる場所)、そこでの有名なバラ水を購入してお詫びの気持ちとして皆に配りました。
皆の中ではベルベルではなく「べろべろ人」とあだ名にしていました。
皆様メルズーカ砂漠のベルベル人には、くれぐれもご用心あれ!

歯が3本ダメになった
旅行の内容を書く前にまたもや歯の話です。あまりに大変だったので・・・

 三日目のメクネスの昼食が内容も豊富、味付けも一番よかったと旅が終わったあと思うのですが、このとき大変なことが私に起こってしまいました。ハリラ(野菜の煮込みスープ)が出て、次はタジン(煮込み料理)など次々出てきます。どれもとてもおいしい。そんな時ブリワット(モロッコ餃子)が出てきました。コロンとしたパイのような揚げ物です。これもおいしそうと一口かじったとたん歯に異変。皆に悟られまいと知らん顔して食事を続けたのですが、もちろんモロッコ餃子は食べかけのままで残しました。午後の観光も終わってホテルについてから恐る恐る鏡で口の中チェック。以前に治療して継ぎ歯をしていた部分が折れてなくなっていたのです。また奥歯が欠けてぐらついている。(大阪に帰って、ぐらついてる部分を抜かれました)まだおまけで、次の日のホテル朝食時、また歯のかけらが、食てる最中に出てきたのです。計3本の歯を駄目にした私は、その後の食事は、できるだけやわらかいものを選んで食べなければならなかったのです。まだ旅は始まったばかりだというのに・・・。モロッコ餃子の固さを歯をもって知りました。

次からやっとモロッコの、やっぱりすばらしかった話をしたいと思います。(M.IWABUCHI)